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台湾の旅(補足④)

翻弄された話


意地でも行きたい丹丹漢堡

 丹丹漢堡は台湾でも高雄と台南と屏東にしか展開していないハンバーガーチェーンである。台湾の人にはそれなりに有名で、嘘か本当か知らないが台北人向けにバイクと高鉄で運ぶ闇サービスまであったという。
 そんなこんなで高雄に来たのなら一回くらいは試してみたいという思いがあった。しかし、台湾旅行というのはとにかく美味しい物を食べまくる企画構成が主なのでハンバーガーはどうなのかという雰囲気もあったのだが、何とか企画を成立させる事にした。
 西子湾を見た後で駅に向かう途中に店舗があったのだが、若干早かったのでパス、LRTで高雄85方面に向かうも途中で苓雅夜市に寄ったりしたので若干遅くなった後、三多商圏駅からYoubikeでホテルの最寄りにある「林森店」に行ってテイクアウトする事にした。長距離移動で全員に疲労の色が出てきていたのである。
 しかし、林森店に着くとなぜか明かりがついていなかった。見てみると「従業員研修につき今日は早仕舞いです」と書いてあった。
詰んだ。
 こうなった以上選択肢は二つである。諦めるか次に近い店舗を探すしかない。調べてみると2キロくらい離れた所に「三多店」がある。私は悩んだがチャリを駆使すれば何とでもなると判断。他二人にホテルに戻ってもらって一人台湾の夜道をチャリでかっ飛ばす事にした。
 「三多店」まではほぼ一本道であったが交通量が多い交差点が多く自転車で横断するのはヒヤヒヤ物だったが途中から怖いもの無しモードに突入し正直東京で走るのと同じくらいのノリでチャリを走らせて店まで向かった。
 店は明らかに地元民が使うタイプの店舗だったが外国人客は珍しくないらしく店員は慣れていて流暢な英語で対応してくれた。台湾の若い人の英語力は滅茶苦茶高い。勉強しないと。注文して待っている間もバイクが次々に止まって注文していくので人気がわかる。
 ハンバーガーを確保して再びチャリでホテルのそばのポートまで戻った。
途中で喉が渇いたのでセブンに寄ってジュースを買ったが、特に問題なし。
多分この経験があったので台湾でチャリはもう余裕だろうと思いたい。
 ちなみにハンバーガーはモスとKFCを足して割ったような味がしました。

林森店から三多店までの道のり

台湾バス(高雄編)

 海外にもよるが、台湾のバスも例に漏れず運転が荒い。川崎臨港バスが大人しく感じるレベルでワイルドに突っ走る。急ブレーキ急ハンドルもお構いなしに突っ走るイメージである。吊り革がないと本当に危ない。
 最近は技術革新が進んでいて、ICカードでバスにも乗れるようになった。タッチができれば前からだろうと後ろからだろうと乗っていいので楽である。しかし、一つ落とし穴がある。バスはチャージができないので残高不足だと現金決済が強要される所である。バスの料金は高雄の場合12元(60円)で安いのだが、最近台湾は物価高騰が進んでいてコンビニでジュースを買うと普通に35元(175円)位するのを買ってしまう事が増えた。その為、いつの間にかチャージが思ったより無くなる事態が増えたのである。
 その為に、一回私は現金払いを余儀なくされ、15元しかなかったので釣りごと持っていかれたりした。また、松井さんは高雄についた当初悠遊カードを持っていなかったので途中現金でバスに乗っていたが運転手がユーモアのある取り立てを仕掛けてきたりしていた。
 また、ある時乗ったバスはICリーダーが故障しており、タダでいいと言われたこともある。それでいいのか。内部の案内板も壊れていたしいいのかもしれないがテキトーな所が相変わらず随所に溢れていた。 
 


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