【Z/X】青緑フレデリカ
どうも、EveGokurakuです。
『勇気<クライシスアーク>』発売からそろそろ2週間、新システムや新しい環境にも慣れ、強化が入ったデッキのチューンアップにも磨きがかかっている頃合だと思います。自分はゼクス取り扱い店の少ない地域住みなのでゆっくりカードが揃うのを待ちながらゼクスタとリモートをちょろちょろと嗜んでいる程度ですが…
今回はクライシスアークの実装に伴い、緑のカードを搭載できるようになった『ゆたか&フレデリカ』のデッキ紹介になります。例によってアホみたいな文章量の多さです。逃れられぬ宿命
元々フレデリカデッキは自分がゼクスを本格的に始めた時からよく動かしていたデッキですが、今回の強化によって戦い方に芯が産まれると同時に緑を加えた事によるパンチ力がプラスされ、非常に強力になったと思っています。
先日の記事でお伝えした通り、自分はゼクスデビューして半年足らずの初心者なので、この構築を鵜呑みにする事なく、是非ご自身で自らの手に馴染む構築を見つけてくださると幸いです。
デッキレシピ
●プレイヤー
天竜ゆたか(P表)
天竜ゆたかEX(P裏)
●メインデッキ(IG)
アルターフラート フレデリカ(ライフリカバリー) 4
フィーバーセッション フレデリカ(ヴォイドブリンガー) 4
ソプラノ・ソング フレデリカ 4
魅了の歌声フレデリカ 4
ニャンニャン・ダッシュ ウェアキャット 4
●メインデッキ(非IG)
海辺の出会いフレデリカ(スタートカード) 1
フレデリカ&ゆたか 美しきデュオ(スタートリソース) 4
超越者【純恋】フレデリカ 4
愛しき解放 フレデリカ 4
大海のマエストロ フレデリカ 3
羽根つきのお約束 フレデリカ 1
創恋の調べ フレデリカ 4
いざ、夏祭り!フレデリカ 2
流翠の幻奏歌 フレデリカ 4
バタフライドミネーション 1
ライジングシャドウ サーディラ 2
●デュナミス
鬼謀の神機 アルダナブ 1
億劫なる『沈泥』ラハム 1
常夏の美声フレデリカ 1
教唆の『命慟』ティアマト 1
生れ出る『恵愛』イシュタル 1
プリンセス ク・リト 1
翠竜の桜翼 娑伽羅 1
【剣誓『星』】ゆたか 2
【戯恋天臨】フレデリカ 2
【顕誓『炸裂愛好』】ニャルラト 1
ドリーミン・ラブソング 2
打ち砕け、その多情 2
●その他
愛しき無限誓装 天竜ゆたか
このデッキレシピになった経緯
『破天<ワールドオーダー>』発売前、まだゆたかのアンリミテッドブーストの情報すら出ていなかった頃、「フレデリカのアルターブレイクを最大限強く使う方法は何か?」という事を考えていた時に
「2~3ターン目にABフレデリカを出して山上3番目にリソブできるIGorESを仕込み、次ターンにヒットさせて先誓いをする」
という案が浮上したのが最初になります。
この案は当初こそ好感触に思えたものの、程なくして情報が公開されたゆたかのアンリミテッドブーストが「デッキの上からコスト制限なしでフレデリカ名称を登場させる」という効果だったため、そちらの恩恵に与った方が出力が高いと判断し、立ち消えとなりました。
しかし、クライシスアークの新システム、そして新規フレデリカのテキストが発表されて状況が変わります。
「IGOBと異なり自身6リソから使えるため、早い段階からのリソブの恩恵に与りやすい」
「アークフレデリカが8cのため、創恋の調べ等の強力な7cをヒットさせ辛くなる」
「名称の枚数に囚われにくいシステムのため、非名称を使いやすくなった」
「おあつらえ向きの追加色『緑』」
このような複数の要素が複合し、AB→積み込みイグニッションによるリソブを最大限生かせそうな当初の案に戻ってきたという事です。
IG枠に燦然と輝く非名称ゼクス『ニャンニャン・ダッシュ ウェアキャット』は、数ある緑のカードプールの中でも非常に珍しい
「軽い条件で恒久的なリソブが出来るアイコン持ちゼクス」
というステータスを買って採用しています。
緑のスタートリソースのおかげで手出しがしやすく、リソに埋まっても色の違和感が出にくく、新たに登場した3cVBでも呼んでこられる…と、およそ求める条件全てを充足している非常に強力なカードですね。
そんなわけで、この構築は叩き台からスタートしてから幾度となく改良を重ねこそすれど、
「ABに一定以上フィーチャーした構築をする」
「IGでニャンニャンダッシュを当ててリソブして高速アーク着地を狙う」
という二つの軸は堅持した状態になっています。
このデッキレシピ及び以降の解説はこの構築思想に基づいたものである事を押さえて頂けると有難いです。
注目カード解説
●ニャンニャン・ダッシュ ウェアキャット
このデッキのコンセプトカードの1つです。
自身5リソ以上条件で、スリープコストで上から1枚リソブをします。
〇IG持ち
〇手出し・VBによる踏み倒し(後述)ができる3c
〇緩い条件でのリソブ
と、最速3ターン目のアークゼクス着地のために必要な要件を高水準で満たしており、このカードが無ければ実現できないゲームプランはかなり多く存在しています。
元々フレデリカのIG枠は
「ソプラノ・ソングと魅了の歌声の2枠8枚までは必須として、それに次ぐ3枚目のIG枠の採用が人によってかなり差が出やすい」
という状況にあり、これ以外あり得ない!というカードは少ない状況にありました。
以下、クライシスアーク前の構築採用例が多いIG枠の一覧と所感
〇澄音の刻み手ラフト
…ノーマルスクエアのゼクス1体を移動させ、自分のマーメイドを動かした場合1ドロー(鍵獲得)。非名称だがデッキを掘れて連パンにも使える。多分一番採用例が多い。
〇ポップ・フラッグス リリー
…他の自分ゼクスと隣接している場合、起動効果で1ドロー(鍵獲得)。非名称だが恒久的にアドバンテージを取るため、相手に処理を強要させやすい。後攻を取らされた時に開幕でスタカを殴られると泣く。
〇アタイの祝歌 フレデリカ
…登場時に相手3c以下バウンス、起動効果でデッキトップ操作。ライフから捲れると美味しい。
〇夢見のひととき フレデリカ
…バニラ5000。生き残りやすく、序盤の盤面の取り合いに強い。
こんな具合にIG枠の選定が一意に定まりにくい事から、IG枠に特殊な役回りを持てるカードを採用するのもアリなんじゃないか…?みたいな事を以前から思っていました。
最終的に、採用カードの枠の都合上「非IG枠に単純なリソブ以外の仕事を持てないカードを入れたくない」という事情も重なって、このカードの採用に踏み切る事になりました。結果としては今のところかなり好感触です。
運用に際しては
・起動効果で毎ターンリソを増やせるため、相手が処理に手を焼きそうなスクエアに配置する事
・起動は相手ターンにも使えるため、ライフから捲れた場合は忘れずリソブする事
を意識しましょう。
●バタフライドミネーション
最強制限カード。こちらもイグニッションでのヒットor手打ちの双方でリソブが出来ます。
ニャンニャンダッシュとの違いは「スクエアにゼクスが出力されない」「手打ち・ESどちらでも手札が減る」という短所と、「1cのイベント」「起きたリソースが増える」という長所です。
仮にリソブ解禁ターンとなる3ターン目に手札からプレイするとして、ニャンニャンダッシュは残り2リソ使用可能、バタドミは5リソ使用可能になります。
ニャンニャンダッシュはスタートリソースの起動効果以外に起こせるアクションが殆ど存在していないのですが、バタドミならば5リソ使用できるため、アークフレデリカの着地が狙えない場合でも複数のパターンのアクションを起こせる点が異なります。
勿論手札が減った上でスクエアへの直接的干渉も出来ない事からカードリソースの管理はかなり難しいですが、確実に選択肢を広げる事に繋がるため、このカードが絡んだ際はその時の状況に従って臨機応変に動きを変えていきましょう。
尤も1枚制限のカードである以上、過度な期待はしない方が身のためだとは思います。
●フィーバーセッション フレデリカ
新規カードとなる3cVBサイクルの1枚。相手リソ5枚以上条件で山上3枚から青or緑の4c以下ゼクスを何でも登場できます。
フレデリカはABが4cであるため、当たり目にあたる4cのゼクスを一切の違和感なく投入できるのが良い点です。
運よくABを登場させる事ができればアンリミテッドブーストから攻めの起点とする事が出来る他、緑のリソブ要素によってディンギル・破天降臨の早期達成が行いやすくなっているため、どんなゼクスが捲れても一定水準以上の活躍が期待できます。
特に後攻3ターン目でこのカードからウェアキャットを捲れば一気にアークないしディンギルまで到達でき、一気呵成の攻めを敢行する事が出来るようになります。
●フレデリカ&ゆたか 美しきデュオ
ゲーム開始時に1枚だけ初期リソに用意した状態でスタートでき、特に妨害が無い限り必ず1ターンに1回アークゼクスのプレイ効果が使用できます。
しかし、このレシピではフル投入になっています。これはとにかくアークゼクスのプレイ回数を増やしたいという点もあるのですが、より重要なのは「フレデリカが元来デッキトップ操作を要素として持っている」事とのシナジーです。
このデッキトップ操作要素が、スタートリソースのプレイ効果が持つ「『1ドロー』+アークゼクスのコスト無視プレイ」能力と非常に噛み合っている訳です。
スタートリソースの効果は青2cさえ払えば手札にアークフレデリカを握っていなくとも使用できるため、未使用のスタートリソースが残っている状態で、アルカナシフト(後述)やディンギルニンガル等で触ったトップの中にアークフレデリカが混ざっていれば、スタートリソースの効果で上から引いたアークフレデリカをそのままプレイできるという事になります。
スタートリソースが複数枚リソースに埋まっている状態になれば、このコンボの再現率も飛躍的に上昇するため、積極的に狙っていきましょう。
●流翠の幻奏歌 フレデリカ
このデッキのコンセプトカードの1つで、主役とも言える存在です。
除去と展開が一体に詰め込まれており、通常登場時能力でリソブ&除去→プレイ登場時能力で開いたスクエアに展開し攻撃…というシンプルながら非常に強力な流れを組む事が出来ます。
除去範囲はコスト5以下×2と、同様にアークゼクスを展開してくるデッキと相対する事を考えるとやや不安に見えてしまいそうですが、よほどの事がない限りコスト5以下の相手ゼクスが1体もいないという事は無く、盤面整理には一定の効果が見込めます。
プレイ登場時の登場能力は、手札とは別にリソースから出す事も可能です。青のカードプールでリソースに直接触れる効果は非常に珍しく、登場範囲もフレデリカ名称以外に一切の制限がないため、ゲームを通してリソースの配置が非常に簡単になります。採用カードを散らしてそれらをリソースに集めておき、局面によって一番強力な物を選択するシルバーバレット的戦法も可能です。
基本的には増えたリソースを保持して手札から登場させたい所ですが、除去に手札コストを要求する事から、どうしても手札消費は荒くなりがちです。
どういう時に手札から登場させ、どういう時にリソースから登場させるかの選択ですが、個人的にはリソースの要求枚数と照らし合わせて考えると良いと思っています。
〇7リソを保持するとコスト7のディンギルが即時使用できるため、1回目は手札から登場させる
〇次のターン9リソ発進すると7cプレイ+スタートリソースの2cで刻めそうだから、それより過剰なリソブは抑えて2~3回目以降はリソースから登場させる
といった具合ですね。
●アルターブレイク/アンリミテッドブースト
このデッキのコンセプトカードの1枚で、「IG枠(とそこからの派生)」「名称持ち」の二つの条件を満たした上で自身のゼクスの移動とそこからの追加アクションを行える組み合わせです。
フレデリカのブレイクは単体で高出力を得る事が難しいため、大型のフレデリカから踏み倒したアルターを経由して
〇後ろに引っ込んでいたゼクスを前進させる
〇攻撃し終わった自分のゼクスを後退させて面開けに繋げる
といった行動で火力を出していくといった使い方が主です。
その性質上、最大火力を出すためにはブレイクセット自身とは別に相手のプレイヤーに攻撃するゼクスを用意し、更にその上で開いた面に進攻できるゼクスを用意する必要があるのですが、過去のカードプールではそこまでのゼクスを用意するのがとてつもなく困難だったというのが実情でした(大量展開を狙う場合、展開の半ばでEX権orリリースイベントを消費してしまい、理想展開が実現し辛かった)。
フレデリカのアークゼクスはEX権を消費せず、攻撃ゼクスを複数用意しながら展開の終着点としてアルターの着地まで行えるため、強力にアルターブレイクを運用する事が可能です。
攻撃が終了したゼクスをブレイクセットで後退させた後、アンリミテッドブーストから更に展開して攻撃回数を稼ぐ動きは、フレデリカにおける典型的な詰めプランの一つになり得るでしょう。
●大海のマエストロ フレデリカ
クライシスアーク実装後に評価が上昇したカードです。
以前のフレデリカならば
〇「IGOB以外で手札を複数使うカードが少ない」
〇「IGOBで手札が減るターンはイデアライズとタイミングと重なるため、手札消費が負担になる前にゲームを畳める」
〇「仮にゲームが終わらなかった場合でもイデアドライブで一気に手札補充が出来る」
といった具合で、ドロー効果よりは主にコスト制限なしのバウンス・相手ゼクスの起動封じと言った限定的な場面で活躍できるカードという評価でした。
しかし、先述したアークフレデリカが手札消費が荒いカードである点、アークゼクスが立ち並ぶデッキに対してコスト制限なしの除去を飛ばせる点で強力な相互補完を形成する事が可能です。
5cであるため、フレデリカのメインビーターである創恋の調べからも登場できることも取り回しの良さに繋がっています。
●いざ、夏祭り!フレデリカ
こちらもクライシスアーク実装後に評価が上昇したカードです。
〇素で11000打点
〇5c以下と5c以上の2面バウンス
といった固有のステータスにより、相手のアークゼクスに対しての回答としての役目をこなしつつ、アークフレデリカの範囲外の除去による相互補完となります。
アルターと同レベルの強力な移動能力も持ち、PSにゼクスを後退させる事が可能なため、攻めを継続するついでで守りを固める事も可能です。
これまでは8cの重さが目立っていたカードですが、アークフレデリカの登場能力がコスト制限がなく、リソースからも登場できる事から運用難易度も下がっているため、少ない採用枚数でも機能しやすい点が優秀です。
●ライジングシャドウ サーディラ
電影枠。効果を使用したアークゼクスを回収しつつコスト制限なしのバウンス+絶界11000打点で相手の盤面を簡単に崩せると言う事で注目度がかなり上がっているカードです。
スタートリソースが複数あれば、手札に戻したアークフレデリカを再び登場させて効果を使用していけるため、そのリターンは絶大です。
これはフレデリカに限った話ではないのですが、青系統のデッキは一度手札から消費したカードを別の領域から再び手札に帰す手段に乏しく、使い回しに苦労しやすいです。
それを直接的に手札に帰しつつアドバンテージに変換するシャドウのカードプールは、多かれ少なかれアークゼクスへの依存が見られるクライシスアークのシステムでは非常に強力なエンジンになります。
●鬼謀の神機 アルダナブ
クライシスアークになって初めて登場した、EX権を消費しないゼクスエクストラ「破天降臨」の青担当です。
山上3枚から何でも1枚好きなカードをピックできる能力は、単純ながらアークゼクスへの導線となる効果であり、非常に強力です。
既にアークゼクスを握っている場合は、アークゼクスの能力による登場先やアルターブレイクパッケージを集めるのにも使用できます。
EX権を使わずディンギルと併用できる事が注目されがちですが、実は
〇自身6リソ段階から登場できるゼクスエクストラ
〇「青2体」の降臨条件
〇他のカードとの併用なしで直接的に手札を増やせる能力持ち
という種々の要件を全て満たす初のカードであるため、普通に降臨条件で登場させることもしばしばあります。むしろそちらの登場の仕方の方が多いです。
3ターン目にニャンニャンダッシュからリソブ→残った青ゼクスとスタカでアルダナブを登場→アルダナブ+スタカの効果で4枚の中からアークゼクスを発見…という流れは上手く決まればそれだけでゲームの流れを決定づける程の強力な動きのため、可能な場面では積極的に狙いたい所です。
破天降臨で登場させる場合は、効果使用済みのアルダナブも新たな降臨条件に使用できるという事を押さえておくと良いでしょう(破天降臨アルダナブ→降臨条件アルダナブで山上を6枚掘るなんて荒業も)。
●7cディンギル
今まで緑以外の7cディンギルは登場可能になる7リソに到達する事自体がゲーム終盤の事であり、EX権が渋滞している事もあって登場機会が少ないカードだったと思います。
しかし、追加色緑を抱えてデッキのカードの中に自然とリソブが出来るカードを入れられるようになるとなれば話は別です。アークフレデリカを交えてリソースをジャンプできれば最短3ターン目から登場を狙えます。
多くのカードがコスト相応の高い出力を持っている他、イデアライズのプレイ機会の減少に伴いEX権をディンギルに回しやすく、積極的にプレイを狙っていける点も追い風です。
今回は
〇コスト制限のないマーメイド登場能力を持ち、次のターンの手札リソースにもなる常夏の美声
〇盤面除去に加え、3ドロー2戻しで大幅に手札の質を高められる単色ティアマト
〇2リソブ1ドローで次のターンの動きを大幅に強化できる2色イシュタル
を採用しています。
●翠竜の桜翼 娑伽羅
恐らく7cウェイカーの面々は、7cディンギルにも増して評価を上げたであろうカード群だと思います。
〇イデアライズを構築から切る事でデュナミスの枠・EX権に余裕が出来た
〇アークゼクスがスタートリソースの効果によって2リソで登場できるため、最低限9リソあればアークゼクスと同時に登場できる
〇そのアークゼクスの出力が高い事から、他のカードの大部分にリソースを使用してしまっても動きとしては十分以上に強力
〇多色デッキの構築が簡単になっているため、ウェイカーも色を使い分けやすい
といった複数の要素が重なり、再び採用圏内に入っているのだと思います。
娑伽羅はその7cウェイカーの中でもとりわけ高い除去・干渉能力を持っており、「アークゼクスをそのデッキの管理領域外(リソース)に飛ばしてしまえば、再利用を封じて相手の出力を下げられる」という明確な運用事由も相俟って採用率が特に高いカードとなっています。
フレデリカのカードプールにおいては、半ばとばっちりに近い封神指定によって使用不可能になってしまったプリンセス+空魂ヨグに代わる新たなチャージ干渉手段である事も含め、使用機会は相応にある物と考えられます。
●【剣誓『星』】ゆたか
これまでゆたかのシフトは、
〇5ターン目にイデアドライブの表効果を使用するためのイデアシフト
〇フィニッシュターンにほぼ確実に使用するOBシフト
〇高出力のアンリミテッドブーストに触るためのアルターシフト
〇プリンセスに載せるニャル
と、他のデッキと比較してもかなり選択肢が多く、そのターンの瞬間的なアドバンテージに直接的には繋がらないアルカナシフトは使用機会に恵まれない事が多いカードでした。
しかし、アークゼクスがデッキの主体となる事で上2つを使用しなくなった事、そもそもアークフレデリカ自身に載せられる事から、アルカナシフトのプレイ機会が飛躍的に増しています。
また、主力となるゼクスが「手札をデッキトップに載せる事で疑似的なデッキトップ操作としていたイデアIGOB」から「デッキを掘る能力を持つスタートリソース+アークゼクスと各種ディンギルの組み合わせ」へと変化した事で、アルカナシフトで操作したデッキトップを瞬間的なアドバンテージに変換しやすくなっているという点でシフトの価値が大幅に上がっていると感じています。
採用候補たち
今回のレシピには採用していないが、採用したい・採用圏内であると思うカードが(特にデュナミスに)多く存在しているため、一部紹介します。
●AB以外の4c
採用する事で緑VBのバリューが更に上昇します。フレデリカのプールにはAB以外にも4cのゼクスが3種類存在しており、それぞれが十分採用に足るであろう性能を保持しているため、要チェックです。
また、緑の4cゼクスも登場可能であり、その場合は緑単色のディンギルにも繋げる事が出来るため、主にゼクスの展開とリソブの2点に注目し、自分に適するカードを探してみるのも面白いかもしれません。
●風切る風歌ミリィ
VB枠の裏の選択肢。自身リソマーメイド6枚という厳しい条件をリソブで早期達成でき、イベントや別種族ゼクスが埋まった場合でもその遅れを自力で取り返せる…と言った具合に、こちらもこちらでアークフレデリカと相性が良いです。
アルカナシフトでのデッキトップ操作を行う頻度も上がっている事から、有効に働く場面は多いと思います。
●サーディラ以外の電影枠
よりアークフレデリカの使い回しに重点を置くのであれば、電影持ちの数を増やすor種類を散らしてみましょう。
電影の指定コストが低いゼクスを使用する事で、アークゼクス以外にも使い回したいカードに対応させる事ができたり、固有効果を目当てに採用カードを決めてみるのも面白いですね。
●溢れ出る『源海』ナム
アークゼクス絶対許さないウーマン。IGロック付きのデッキバウンスと言う事で除去の質は最上位クラスです。
展開力の増加、EX権の融通の利かせやすさの向上、明確な仮想敵の登場といった種々の要素が重なり、かなり扱い易くなっていると思います。
●流転の神統 ウェアジャガー
緑の破天降臨。6リソ段階から破天降臨を登場させて1リソブし、別のゼクスと共に降臨条件に使用して7ディンギルを登場させることで一気にリソースジャンプができるため、次のターン以降の動きを大幅に強化する事が出来ます。
今回はニャンニャンダッシュが起動効果で自身をスリープして類似したアクションを起こせる事から、登場機会に恵まれ辛い事を勘案して採用をしていませんが、デュナミスの枠に余裕があるのならば選択肢として入れておくべきだとは思います。
●ワールドコンダクター ポラリス
特殊な手札コストを支払う事でコスト軽減を行える15cのイベントエクストラ。これもEX権の取り合いが少なくなった事で使用できる可能性が上がったカードです。
基本的にはスクエア除外(PSのゼクスを排除する)・ハンデス(相手の迎撃カードを引っこ抜く)・トラッシュ回収(アークフレデリカを拾う)の3つを選択し、そのターンで一気に勝負を決めにかかるために使います。
当初自分は「リターンは大きそうだけどただでさえ手札減るのに手札5枚投げ付けて5cまで下げるのは流石に苦しい…」みたいな事を抜かして使用を避けていたのですが、友人から「手札がきついならリソ伸びるし手札4枚消費+7リソで撃ったらどう?」と言われ、そういう使い方があったかと目が覚めたように一気に評価が変わりました。
回収するのは何もアークフレデリカだけでなくても良いため、アークフレデリカの登場先を確保したり、アルターブレイクセットを集めたりと、予想以上に動きに幅を持たせられそうです。
今回のデッキレシピでは採用をしていませんが、現状では最も入れたいカードであり、実戦を通して採用場所を見つけていく努力をしています。
展開例
2ターン目AB手出しの手順
〇2ターン目、4リソでABを手出しし、効果でニャンニャンダッシュをデッキの上から3番目に配置
〇3ターン目、2ドロー後にIGをするとニャンニャンダッシュが確定ヒットする
・ニャンニャンダッシュをスリープしてリソブ(リソ総数6)
・2ターン目にPLEXを取り出せていない筈なのでスタリソ効果で取り出す(立ちリソ残4)
・前ターンからの残存ゼクスとスタカでアルダナブを登場、スタカと併せてデッキの上から4枚までチェックできる
・アークフレデリカ登場(立ちリソ残2)
アークフレデリカを起点とした展開例(4ターン目想定)
〇アルターブレイクを行う展開
・スタリソ効果でアークフレデリカ登場(立ちリソ残4)
・除去を飛ばしつつ創恋Aを登場
・アークと創恋Aで相手Pに攻撃(パンチ数2)
・創恋Aの効果で手札からアルターをリブート登場
・アルター効果でアークを非相手PS隣接スクエアに下げる
・ブレイクイベントを使用し、ABを登場
・ABの効果で創恋Aを非相手PS隣接スクエアに下げる
・ABで相手Pに攻撃(パンチ数3)
・AB存在のためリリースイベントを1リソで使用(立ちリソ残3)
・ULOB効果でABで詰み込んだ創恋Bを登場
・創恋Bの効果で手札から任意のフレデリカをリブート登場
・2体で相手Pに攻撃(パンチ数5)
…結果:パンチ数5、6面展開、残リソ3
〇ディンギルを行う展開
・スタリソA効果でアークフレデリカ登場(立ちリソ残4)
・除去を飛ばしつつ創恋Aを登場
・アークと創恋Aで相手Pに攻撃(パンチ数2)
・創恋Aの効果で手札からアルターをリブート登場
・アルター効果で創恋Aを非相手PS隣接スクエアに下げる
・アルターとスタカor残存ゼクスでラハムを降臨
・ラハム効果でアークフレデリカをセルフバウンス
・ラハムで相手Pに攻撃(パンチ数3)
・スタリソB効果でアークフレデリカ登場(立ちリソ残2)
・アークフレデリカ効果で夏祭り登場
・2体で相手Pに攻撃(パンチ数5)
・夏祭りを自身PSに移動
…結果:パンチ数5、4面展開、残リソ2、PS11000打点着地
気を付けておくと良い事があるかもしれない事
〇PLEXの絶界を付与したゼクスはそのターンもう移動ができない事に注意しましょう。VBを踏んでPSが空きそうな場面以外では基本的に前に突っ張った状態を維持したいゼクスに使用するべきです(攻撃時の自動能力を持つ創恋が一番向いている)。
迎撃持ちのAB・ABが無いと低コストで登場できず、攻撃に参加しないためPSに置かれやすいULOBがいずれも絶界付与の対象外なのが悔やまれます。
〇アルカナシフトは3枚見れるため、スタリソのドローより後に触るカードもある程度制御できます。上からスタリソが見えた場合はアークフレデリカや2色イシュタルの効果で直接リソースインするように意識して動くと無駄がないです。
〇アークフレデリカの能力でアークフレデリカを登場できるため、リソースに埋まった場合はそれを登場しつつ電影で手札に帰す事で疑似的な回収となります。通常登場時の能力にリソブが付いてるため無駄になりません。
終わりに
12000字になろうかと言う長文となりましたが、以上で青緑フレデリカのデッキ・カード解説を終了します。
緑というアクション数の直接的な増加に繋がる優秀な追加色、過去の(知らない)カードプールに触れる機会が提供されるシステムが故に、このデッキは(良い意味で)研究が進んでいない印象を受けます。
それだけ思考・調整のし甲斐のあるデッキという事のため、気になる方は是非触ってみてください。
ご意見、アドバイス等はいつでもお待ちしております。それでは。
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