君たちはどう休むか
夏に入る少し前に、友人とこんな会話がありました。
私「今年は家族で旅行とかいくの~?」
友「今の会社、入社してまだ1年も経ってないから有給もらえないよ~」
有給が発生するタイミング知ってますか?
有給休暇は、6か月間継続して勤務し、8割以上出勤した場合に発生します。
この条件に、労働時間の長さは関係ありません。
正社員、パートといった雇用区分による差もありません。
入社したてや会社の雰囲気によっては、自分から有給について確認するのは、なんとなく躊躇ってしまうこともあるかもしれませんが、ぜひ覚えておいていただきたいです。
バカンスは有給なの?
有給のことを考えていて、ふと思いました。
よくヨーロッパでは、1か月くらいのバカンスを楽しむことが多いと聞きますが、あれって有給なのかな??調べてみました。
ドイツでは、連邦休暇法という有給について定めた法律があり、「有給休暇は最低でも4週間、そのうち2週間は続けて取得」とされています。そして取得率は驚きのほぼ100%!!
フランスは、25日間の有給休暇が法律で保障されていて、2週間はまとめて取らせなければならないことが決められています。
北欧のスウェーデンをみてみると、年次有給休暇は最低25日、6〜8月の間は連続して4週間の休暇を取る権利を有するという定めもありました。
バカンスって、ただ休めるだけじゃなくて、有給なんだ・・・!
バカンスとバケーションは違う
欧米、なんてまとめて言いますが、米つまりアメリカはヨーロッパとはかなり異なるようです。
アメリカの夏休みVacationは、法律で保障されておらず、アメリカの企業は有給休暇を与える法的な義務はありません。
一部の州や企業が福利厚生として、従業員に有給休暇を与えています。
有給休暇の少なさでは世界2位だということです。
日本の有給は少ないの?
米国の就職支援会社レジュメ・イオが公表したレポートによると、日本の有給日数10日は、確かに各国と比べて多いほうではありませんでした。
しかし、日本は祝祭日が多く、年間休暇日数は、実は国際的にみて遜色ないということがわかります。
少ないのは日数ではなく、取得率
このグラフで一目瞭然ですが、やはり日本は有給の取得率が先進国の中で最低レベルです。
休める日数が決まっていても、実際に休めていないのでは、意味がないですよね。
日本には日本にあった有給の取り方
日本には、有給をまとめて取らせる義務はありません。
2週間の休みを7~8月中に絶対取る!なんて、労働者側も必ずしも望まないでしょう。
皆さんは、有給がなんの遠慮もなくとれるならどう取りたいですか?
・年末年始は田舎の手伝いがあるからがっつり休みたい
・子どもが風邪ひきやすいから大切にとっておきたい
・推しのコンサート用に使いたい
・ジブリの新作映画を公開日に観に行きたい
労働者の数だけ有休をとりたい理由やタイミングがあると思います。
今の日本の法律では、一度に取る日数もタイミングも労働者の自由が認められています。
日本人の働き方にあった有給の取り方ができる法律になっているのだから、取得率があがることを切に願うばかりです。。