#12【受講生インタビュー】クラウドファンディング奨励金で、未経験からエンジニアを目指すシングルマザーH.S.さん
こんにちは!
Engineer.Okinawa(エンジニア・オキナワ)広報チームです。
2024年7月より、Engineer.Okinawaは、一斉に授業をする「スクールスタイル」から「エンジニア成長コミュニティ」として生まれ変わりました!
設立当初から軸にしている『生まれや育ち、住んでいる地域や環境にかかわらず、なりたい人がエンジニアとしてキャリアアップすることを後押しする』は変わらず、よりフレキシブルなサポート体制で学びを加速できるようになり、今後は一人一人が “自分のペース” で、自身に合った働き方を見つけていけるよう支援して参ります。
インタビュー第12回は、娘4人と孫1人を大黒柱として支える、シングルマザーのH.S.さんです。
H.S.さんは、2023年度に実施したクラウドファンディングを通して、無償で育成支援しているシングルマザーのお一人です。
自分の子供に寄り添える環境で働きたいと選んだ「保育士」のキャリア。やりがいはある反面、今後も続けていくことにハードルを感じているようです。
自由に使える時間が限られる中でも、コツコツと学び続ける彼女にお話を伺いました。
受講者紹介!
ーーこれまでの経歴を教えてください。
地元の高校を卒業してから、公務員系のビジネス専門学校に進学して、新卒で空港の手荷物検査員として就職しました。
入社2年目の頃に、会社の運営が代わり、雰囲気がガラッと変わってしまったことで、会社に合わなくなり辞めてしまってからは、ショッピングセンター内の宝石店の販売スタッフに転職しました。
転職して2年目のときに一人目の子供を授かり、出産して以降は、シフト制の勤務ができず、子供の時間に合わせた働き方になり、しばらくは事務系の契約社員を転々としていました。
ある程度、育児が落ち着いてきたタイミングで「正社員として働きたい」と考え始め、日頃は縁がないけど生活に役立つ知識が身につけられそうだと思い、産後初となる正社員キャリアとして冠婚葬祭業に就きました。
そこで正社員として働きながら育児をしていた頃、上の子と下の子が同じ保育園に入れず、別々の保育園に通うことになってしまって、送迎がとても大変な時期がありました。
当時、テレビをつけると「待機児童」が社会問題化していて、たくさんニュースで取り上げられていました。それを見ながら、「仕事が残っているのに子供のお迎えに行かなきゃいけない」「それなりに責任も持たせてもらっているのに歯がゆい」など、当時の自分の働き方や保育について考えることが多くなっていました。
「なんでこんなに待機児童が多いんだろう?」「それなら自分が保育士になればいいんじゃない?」となって。
冠婚葬祭の仕事は土日も関係なく仕事があったけど、保育士だと土日はお休み。
“子供と一緒にいられる時間がもっと増えるのかな”
“収入も今よりは増えるのかな”
そういう風に考えて私立の保育園に転職して、働きながら通信の大学で学び、今に至ります。
ーー目標が叶って保育士として働く中で、なぜプログラミングを?
保育士には「最低配置基準」と言って、最低限必要な保育士の数が決められているんですが、3歳未満の子供のクラスは、職員の休みが重なってしまうと休めなくなるんです。
代わりの職員がヘルプに入れる状況であれば休めるんですけど、同じクラスで二人以上休むっていうのは現状できないので、例えば職員が体調不良で休んでいると、自分の子供が発熱していても休めないんです。
子供のためにこの仕事を選んだけれど、子供がそばにいて欲しい時に、自分の子供を見ずに他人の子供を見ているんですよね。
それと、保育の仕事は自分の身体が資本なので、例えば足を捻挫してびっこをひくとか、ぎっくり腰で体が動かないとかが起こると、仕事にダイレクトに支障が出て、他の職員にも負担をかけてしまうんです。
そんな折、同じくシングルマザーとして子育て中の娘のために、仕事を探そうとアンテナを張って色々な記事を見ている中で、たまたまEngineer.Okinawaの記事を見つけました。
「エンジニアの仕事だったら、おうちでもできるかな」「そしたら子供との時間を増やせるかな」と思い、娘のためにと思っていたけど自分でやってみようと思ったのがキッカケです。
ーーEngineer.Okinawaで学び始めてどうですか?
学べる機会をいただいたことはすごく感謝していますが、初めの頃は学習時間の捻出やペース配分にとても苦労しました。
最初、入った頃は本当に寝る間も惜しんで学習していたので、家族にも迷惑をかけたし、負担もかけてしまって、その状況にすごくストレスを感じていました。
そんな状態でフロントエンドの内容に入った時、全然ついていけなくて、手が止まってしまって、自分の気持ちまで下がってしまったんです。
調べても調べても、欲しい情報にたどり着く調べ方が分からない。出てきた情報もエラーの内容も分からない。辛い状況で、気持ちも滅入ってしまい、パソコンに向かう時間が減った時期がありました。
そんな風に学習が停滞して、久々に家族との時間が持てたんですが、結果的に良い感じにリフレッシュできて、自分のペースを見直すことに繋がったんですよ。
齋藤さん(Engineer.Okinawa代表)も「ゆっくりでいいよ」「きついことは言ってね」って言ってくれていたので、分からないことにモヤモヤしながらも少しずつ続けていたら、無理なく家族との時間を作りながら勉強できる時間配分を作れるようになって、そこから調子を取り戻すことができました。
ーーひとりで何役も両立してこなしていると大変なことも多いと思いますが、どのように乗り越えているんですか?
自分の好きなことをしたり、自分の時間をつくることでストレス発散させている感じです。
勉強や仕事に行き詰った時や集中力が切れた時は、脳をリフレッシュさせるために、簡単な息抜きゲームをしています。最近ハマっているのは、「Match Factory」という片付けゲームです(笑)
それだけじゃなく、月に1度、友達や娘と飲みに行ったり、カラオケに行ったり、また家で美味しいおつまみを何品も作ってお酒を飲みながら、好きな映画やドラマを見たりして発散させています。
上の娘たちも大きいので助けてもらっていることもあり、周りのシングルマザーの方と比べると大変さは軽減されているのかもしれませんね。 少ない自由な時間を有効活用しながら学習時間も作っています。
ーーH.S.さんの1日のスケジュールを教えてください。
シフト制なので、チェックイン*がある日は早出の勤務にしてもらっています。朝5:00前に起きて、子供たちの朝ごはんの準備や身支度をして、子供達を6:00に起こしたら、6:30には出社しています。
16:00まで仕事して、買い物を済ませて帰宅して、夕飯を作ったり家事をしたり色々終わらせて、19:30のチェックインに入ります。
上の子がバイトに行く日は、孫の面倒を見ながらパソコンに向かっています。起きちゃった時に一緒にお布団に入って寝かしつけてまた学習に戻る・・・みたいな感じです。
日によっては持ち帰りの仕事があり、土日や平日の夜に仕事をすることもあります。土日や祝祭日は、部活(バスケ)の引率や送迎で1日潰れてしまうことも多いです。
ーー現在のコースでの学習はいかがですか?
私はいまWeb制作コースでWordPressを使った開発を学んでるんですけど、画像の上に別の画像を重ねるのに苦戦しているところですね。
ChatGPTに聞いたり、検証ツールと睨めっこしたりしているんですけど、本当はもっとまとめられるところを一つ一つ書いているので、コードもすごく長いと思うんですよ。
手を動かせば進むので、達成感があってすごく楽しいんですけど、講師の方が検証ツールをすぐ見に行ったり、数値やチェックをいじったりするのを見ると、もっと検証ツールと仲良くならないといけないと感じています。
ーー学び始めて、働くイメージや日常生活に変化はありますか?
今の実力ではまだ仕事をもらってもできるイメージが持てないんですけど、頑張って両立しながら学習してきているので、絶対に仕事に繋げたいと思っています。
あとはググる力はついたと思います。これまでテレビとか日常会話で気になったことがあってもそのまま見過ごしてしまうことが多かったんですが、分からない・気になることは調べるようになりました。
今エンジニアとして働いている人でも、エンジニアになるまでに挫折や苦労はあると聞きました。挫折や苦労を味わっていても、何事も全て自分の財産とか経験になって将来の自分の力になるんだなと感じたので、めげずに頑張ろうと思います。
ーーご自身の学習で課題に感じていることはありますか?
公式ドキュメントを見て手を動かせるようになりたいです。
講師の方から「ドキュメントを見て調べよう」と言われるんですけど、書かれていることが難しすぎて、まだ活かしきれていないのが課題です。
ーー今後の目標を聞かせてください。
今学んでいることを絶対仕事にしたいので、エンジニアの仕事をしたいです!!!
ーー目標に向かって一歩一歩頑張りましょう!応援しています✊
最後まで読んでくださった方へ
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また、Engineer.Okinawaで学ぶことに興味が湧いた方がいらっしゃれば、以下のコミュニティ公式ホームページを覗いてみてもらえると嬉しいです。
メンバーの半数以上はプログラミング学習が未経験の社会人で、仕事や家事育児の合間にみんなで集まり、分からないところを教え合って学習しています。実務経験の場も用意しており、完全オンラインでも実践的なスキルを磨いて成長できる環境を用意しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!