#10 【受講生インタビュー】1歳の娘を育てながら「学習」と「実務」に挑戦するツグミさん
こんにちは!
Engineer.Okinawa(エンジニア・オキナワ)広報チームです。
Engineer.Okinawaは、最前線で活躍するエンジニアが監修した学習教材を、現役のエンジニアから学び、エンジニアとしての実務経験まで提供する「エンジニア養成所」です。
生まれや育ち、住んでいる地域や環境にかかわらず、なりたい人がエンジニアとしてキャリアアップすることを後押しし、一人ひとりが自身に合った働き方を見つけられるよう支援しています。
授業はすべてオンラインで提供しているため、公式noteでは受講生たちの「学ぶ動機」や「学習状況」などリアルな姿を発信しています。
インタビュー第10回は、育児をしながら、未経験からプログラミング学習を始めたツグミさんです。
初めての子育てに戸惑い、思うように学習できず葛藤。それでも「エンジニアになりたい」と挑戦するツグミさんにお話を伺いました。
受講生紹介!
ーーツグミさんのこれまでの経歴を教えてください。
県内の高校を卒業後、20代の頃は事務の仕事をしたり、愛知県に行って工場で働いたり、淡々とこなす仕事をしてきましたが、30代に突入する前、自分のスキルを磨きたいと思って、米軍基地内の「ブリッジプログラム」という大学入学前の語学学校のようなところに1年間通いました。
ただ、通学中に新型コロナウイルスが蔓延してしまい、授業もできない状況になり、結局卒業式もできないまま終わっちゃったんです。
それから基地内の受付のパートに就いたんですが、2022年に妊娠・出産したのをキッカケに、仕事に対する意識が変わって。
今までは、目標もなく淡々と誰でもできるデータ入力のような仕事をしてきたけど、「適当に生きてきたけどこのままじゃダメだな」と思って、基地のパートを辞めて、娘を保育園に預けて、職業訓練に通うことにしました。
当時、娘は生後5ヶ月だったので周りからすごく反対されたし、私自身も小さい娘を早くから保育園に入れることにすごく胸が痛かったですが、それよりも自分のキャリアを変えたい気持ちの方が強くて。
職業訓練では、WordやExcel、パソコン会計などの資格を取りながら「経理」について学びました。
ーーそこからなぜプログラミングを学ぼうと思ったんですか?
職業訓練の先生が「DX」とか「IT」についてよく授業の中で語っていたんです。「IT人材、足りてないからチャンスはあるよ」という話で、興味が出てきて。
同じ授業を受けてる人とも「なんかエンジニアかっこいいね」みたいな話になったけど、でもどこから進めたらいいか分からなくて。
別の職業訓練をすぐに受けるということもできなくて悩んでいる時に、同じ職業訓練を受けている受講生のお母さんが、Everyone.Engineerの新聞記事を見つけてくれて、「こういうのもあるらしいよ」って教えてくださったんですよ。
とりあえず話聞いてみようと思ってカウンセリングを受けたら、すごくやる気が出たというか。
実は、エンジニアに興味を持ち始めて、実際に何個かWeb開発のエンジニア職の求人に応募してみたんですけど、面接にすら辿り着けなかったんです。『初心者募集』『仕事をしながら学べる』って書いてる割には、履歴書を送っても「今回は残念ながら・・・」という感じで話もできなくて。
IT人材が足りないし、仕事しながら学べると書いてるのに面接にすら行けない。当時は「年齢のせいもあるのかな」と思っていました。
でも最近ちょっとずつ知識が増えてきたおかげで、“エンジニア”と一言で言ってもシステムエンジニア、フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニアとか、幅広いことが分かって、本当に無知で履歴書を送っていたんだなと。
そういう経緯があったので、スクール卒業後に実務をさせてもらえる環境はすごく魅力的で、挑戦してみようと思いました。
ーーウチ以外にもエンジニア養成スクールはありますが、決め手はありますか?
できれば対面で学びたかったので、Engineer.Okinawaに入る前、自宅近くでWordPress講座を開いているスクールに話を聞きに行きました。でもそれを単体で受けて、ちゃんと仕事に繋がるのかなっていう不安もあったし、早く働きたいっていう思いもあって。
Engineer.Okinawaのカリキュラムスケジュールを見てみると「これってよく聞く言語だな」と思う内容が多くて、この学習ロードマップに沿って学べば基礎的なことが分かるようになるのかなって感じたのが一番大きかったです。
ーーEngineer.Okinawaで学び始めてからの学習はどうですか?
思った以上に難しいですね。
いっぱい聞きたいことはあるけど、対面と違って「その場で聞いていいのかな」とか「この質問はヘルプチャンネルで聞いていいのかな」とか気になって。
授業は週2回だしオンラインなので、本当に集中しないといけない環境プラス、自分でも時間を作らないと授業についていけないです。
ーー授業のある日はどんなスケジュールで過ごしていますか?
朝は6時に起床して、朝食や身支度を済ませたら7時には家を出ます。娘を保育園に預けたら、那覇市内にある職場まで車を走らせて、9時に出勤します。
仕事は16時には終わるので、また車で娘をお迎えに行って、お風呂に入れたりごはんをあげたりして、19時から授業を受けています。
子どもは、ラッキーな日は18時とか19時には寝てくれますが、そうでない日は抱っこしながら授業を受けることもあります。一生懸命ひとりで寝かせるようにしているんですけど、私じゃないと寝てくれないので。だから後々また授業の録画を見返さないと着いて行けないですね。時間を作ることと眠気とすごい戦ってます。
昨日も夜中3時までやったんですけど、それでも足りなくて。週末にまとめてやりたんですが、実は旦那もオンラインで大学の授業を受けているから、満足にはできてないのが実情ですね。旦那を応援したい気持ちと、自分も時間が欲しい気持ちの間で揺れながら勉強しています。
いまの仕事に慣れて、安定して成果を出せるようになれば在宅勤務もできるようになるので、パツパツですがなんとかやっています。
ーーなかなかのハードワークですね。
今が結構しんどい時期ですけど、齋藤さんには本当に感謝していて。
職業訓練を始める際、娘を預けることに必死で訳もわからず“企業主導型保育園”に通わせてしまったんです。
職業訓練中なら通園OKだけど、仕事に就いていないと保育園を辞めないといけない決まりだったようで、職業訓練を修了後も通わせるには、すぐに働く必要がありました。
そのまま経理として就職する方がスムーズではあったし、職業訓練の先生には申し訳ないけど、私はエンジニアになりたい。
それを齋藤さんに話したんです。「仕事が見つからないとスクール代も払えないからちょっと考えさせてください」みたいな感じで。そしたらタイミングよく「あと1人、実務に入ってくれる人を探しているからやってみる?」って声をかけてくれて。
それで今は「受講生」をしながら「エンジニア」としても働かせてもらっていて、私より知識がある方と並んで一緒に仕事ができているんですけど、それがすごくありがたくて。
齋藤さんともう一人の実務メンバーとのやりとりを聞いてると、全く話の内容がチンプンカンプンな時もあるんですけど、そういう環境に自分を置いた方がモチベーションになるので、良い刺激をもらいながら頑張れています。働きながら「授業に詰まっているとこない?」とか聞いてくれることもあるし。
先ほどの「スクールの決め手」にも繋がるんですけど、やっぱり齋藤さん話しやすくて。すごい経歴持ってて仕事もできる人だけどフランクなので、みんなが齋藤さんに着いていく理由分かるなって感じます。
ーー現在、実務ではどんなことをしているんですか?
県内にある民間企業の業務改善を担う部門にいて、社内向けアプリの見え方とか使いやすさを、ノーコードツールを使って改善する業務がメインです。
例えばお客様から来たクレームが、どういう理由で起きて、どういう対処をしたのかっていうのをこれまで紙で管理してきたものを、Webアプリで管理するようにしていて、データを整理して引き出しやすくしたり、誰でも迷わず操作できるように見た目を変えたりといった業務をしています。
ーー実務から得た学びや、後輩たちにアドバイスできることはありますか?
そうですね、、、アドバイスできるほどの立場ではないですが、やりたい気持ちがあるんだったら時間を作って、もう行動するしかないですよね。
あとはとにかく自分で調べてみる。何が分からないかをきちんと言語化することは、難しいけど改めて大切だなと思わされました。
他の社員とのコミュニケーションが電話とか対面とかではなくテキストでのやりとりなので、言語化が甘いと「こうしてください」って言っても、どこをどう変えたら良いのか伝わらないので、やっぱり言語化は大事なんだなって思います。
私、日本語も下手くそで英語もそこまで得意じゃないのにどうしようって感じですけど、まずそこから学び直されている感じです。
ーー今後やってみたい仕事はありますか?
まだ自分がどんな技術が好きなのか把握できてないんですけど、これからスクールでも勉強してみて、自分の好きな方向でエンジニアとして進んでいけたらいいなと思います。
基地で働いてる頃に思ったんですけど、やっぱり英語ができてプラス何かできないと、「英語ができるから何?」みたいな感じなんですよね。アメリカでもそうなんですけど、英語が喋れる人なんていっぱいいる。だから英語は日常会話はある程度わかるけど、それ以外に何かがあるわけではないので、ITエンジニアとしてのスキルを身につけたいというのが目標です。
ーースキルの掛け算、いいですね。引き続き応援しています📣
最後まで読んでくださった方へ
このnoteを読んで、良いなと思っていただいた方、少しでも受講生を応援したいと思っていただいた方は、ぜひSNSでシェアしていただけると励みになります。
また、Engineer.Okinawaで学ぶことに興味が湧いた方がいらっしゃれば、以下のスクール公式ホームページを覗いてみてもらえると嬉しいです!
受講生の半数以上はプログラミング学習が未経験の社会人で、仕事や家事育児の合間にみんなで学び、分からないところを解決しあっていて、完全オンラインでも実践的なスキルを磨ける環境です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!