『Synthe-Side』が聴かせてくれたものについて語ろうじゃないの
はじめに
皆さんこんにちは。アイドルマスターシャイニーカラーズ、通称シャニマス、遊んでいらっしゃるでしょうか。シャニマスはつい先日4周年を迎え、それと時を同じくして、ライブイベント「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 4thLIVE 空は澄み、今を越えて。」が開催されました。私を含め、ご覧になったプロデューサーの皆さんはお楽しみになられたことと思います。
そしてこの4thライブの会場限定物販として、『THE IDOLM@STER SHINY COLORS Synthe-Side』なるCDシリーズが販売されました。このシリーズは283プロダクションに所属する複数のアイドルユニットが1つの曲を一緒に歌うというもの。いわゆるユニット越境楽曲というやつですね。現地に足を運んだ方はゲットできましたでしょうか。私もDAY2に現地にて購入することができました。
会場限定、とは言いつつもつい先ほど発表がありまして一般販売と配信が決定したようです。
発売は少し先にはなりますが、これで今回現地に来れなかった方でも曲を聴くことができますね。良かった良かった。
というのもこれらの楽曲、個性のある複数のユニットの特徴を1つの曲に落とし込んでおり、その質の高さが実に見事だなと思いまして…。これは是非多くのプロデューサーの皆さんに聴いてほしいとともに、自分の中でもこの感動を新鮮なうちに残しておきたい!ということで今回筆を執った次第です。
音楽について物凄く詳しいわけではないですが、全3曲それぞれについて個人的に見事だと思ったポイントについてあれこれ書いていこうと思います。できるだけゲーム内で聴ける部分を中心に触れていこうと思いますので、何卒…。
01.『Killer×Mission』
まずは1曲目。アンティーカとストレイライトが歌う『Killer×Mission』です。方向性は違えど283プロの中でもカッコいい曲を歌う2ユニットですね。
この曲も例に漏れず非常~にカッコいい1曲に仕上がっているのですが、違うベクトルにある2ユニットの要素をうま~く1つにまとめているな、と感じます。
まずイントロからAメロの途中まではかなりアンティーカ感があり、裏のコーラスやストリングスが壮大な曲調を演出しています。最初の歌い出しも月岡恋鐘さんです。しかしAメロの途中で芹沢あさひさんが歌い出すパートになると、そこに電子音のパーカッションが加わります。『Hide & Attack』などを彷彿とさせるさせるような疾走感、これが曲にストレイライトらしさをプラスしている印象を受けました。
上に乗っている音はアンティーカの音なのですが、曲のリズムをリードしているのはストレイライトの音なんですよね。そしてそれをちゃんと調和させて一方を殺すことなく1つの曲に仕上げている…。すごい…。
歌詞の方もそれぞれのユニットをイメージしたであろうフレーズがいくつか登場します。ただ紹介したいのが2番以降の歌詞になっちゃうのでここは割愛。
アンティーカもストレイライトも聴いているこっちを引っ張っていってくれるような力強い歌詞の印象があるので、いい意味で違和感なく曲を聴くことができました。
02.『相合学舎』
お次は放課後クライマックスガールズとノクチルが歌う『相合学舎』です。これは試聴の時点から結構衝撃でした。ノクチルは放クラの風が入るとこんな感じになるのか…、と。しかし両ユニットともに学校が似合うという共通点があり、その部分を広げていった1曲であると感じます。
さて、この曲ではまずAメロの歌詞に注目したいと思います。
この部分は放クラパート。小宮果穂さんと園田智代子さんが歌っています。
そしてこちらがノクチルパート、浅倉透さんと福丸小糸さんが歌っています。
これらのフレーズ、同じ「遅刻」を扱っているのにも関わらず放クラパートとノクチルパートではそこへの向き合い方が全く異なります。放クラパートではなんとか始業に間に合うようにダッシュしている姿が想像できる一方、ノクチルパートでは別に間に合わなくてもいいや、とのんびり登校しながら、寝坊の原因について想いを馳せている様子が想像できます。
このように学校という同じ舞台で起こる出来事に対するスタンスの違いを、放クラとノクチルの歌い分けで表現している部分が特に素晴らしいなと思いました。こういった表現が曲の各所に登場します。学校って、例えば体育祭ひとつとっても「絶対優勝するぞ!」と燃え上がるやつもいれば隅っこの方で仲良し同士ふざけ合ってるようなやつもいるじゃないですか。そういうリアルな記憶が思い起こされてなんだか懐かしい気持ちになりました。
曲調も放クラパートとノクチルパートではかなり違っているのに、トータルで聴くと調和がとれているように聴こえるのが不思議で面白いです。
03.『Secret utopIA』
最後はイルミネーションスターズ、アルストロメリア、シーズが歌う『Secret utopIA』です。この曲は3ユニットによる越境ということで、随所に各ユニットの要素が散りばめられているなと感じます。曲名のアルファベットが大文字になっている部分とかもまさにそうですよね。
まず全体的な曲調としてミドルテンポで小気味いいリズムからはアルストロメリアの色を濃く感じます。冒頭の「Tutu lutu tulututu」にもアルストらしさを感じますね。
一方で歌詞の方に目を向けると、その真っすぐさや何回も登場する「みんなと」というフレーズからはイルミネーションスターズの空気感を感じます。歌詞カードを見ても全体的にストレートで王道な雰囲気がありました。
ではシーズはどこにいるかというと、先日のライブでも紫月杏朱彩さんがおっしゃっていたような気がしますがサビ終わりのラップパートですね。ここも歌詞自体は優しい言葉なのですが、これがあることでふんわりとした雰囲気のこの曲がキュッと少し引き締まるような、良いアクセントになっていると思います。
また上記の歌詞を見ると「花」はアルスト、「星」はイルミネ、「シャンデリア」はシーズを意識したフレーズになっています。このように各ユニットをイメージした単語も曲の中に多く登場しており、こういった要素を探してみるのも楽しいかもしれません。
おわりに
ということで、『Synthe-Side』についてあれやこれやと書いていきました。書くために何回かリピートしましたが、やっぱいいですね。
越境曲だけあって「らしさ」は随所にあるのですが同時に「らしくなさ」もあるのが面白いです。例えばシーズだけでは少なくとも今の状態では『Secret utopIA』を歌えないなと思いますし、ノクチルなんかも今までとはかなり違った一面を聴かせてくれた気がします。
それとこのCDは各アイドルのソロバージョンも収録されているのですが、これも結構すごい。ソロバージョンだとそれぞれのユニット「らしくない」部分を歌うパートがどうしてもあるので、そこが結構衝撃でしたね。お手に入れた際は是非。
それでは今回はこの辺で。またね。
おわり
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