ここちよいくらしのために。③

片付けられない人の心理から、発達障害の歴史、日々のくらし方、色んなジャンルの本を読んだ。時にはSNSのアカウントから、情報を得ることもあった。ADHDとはどんな症状なのか、向いている仕事は何なのか、大人のADHDとは何か、芸能人にはいるのか。治療法はあるのか。原因は何か。山のようにサイトは存在した。

病名がなくても、症状が違っても、困っている人は多くいるように思った。しかし、情報を収集しているうちに私は疲弊してしまった。おそらく発達障害ということばに、縛られすぎてしまったのだろう。私が見つけたサイトの多くが、発達障害の症状、傾向、治療法を解説し、最後に、成功している人もいる。発達障害は個性。という締めくくりがなされたものが多かった。

風邪とひとくくりにしても、喉から、鼻から、熱から来る人、複合型、季節性、ウイルス性いろいろある。発達障害だっておなじだ。片付けられない人、落ち着きがない人、たくさん話してしまう人、先延ばしにしてしまう人、人前で上手にコミュニケーションがとれない人、いろいろあるものだ。それを個性で片付けてしまうのは一見前向きな解決策だが、おおざっぱ過ぎる。私は自分を愛している。でもよりよくなりたい。

そんな時、困難当事者の方が実践しているライフハックを紹介する書籍やサイトに出会った。日々の困難に対して、みなさん色々な工夫をしているようだった。前向きにやっていっているようだった。遅刻の防止の方法、時間の管理、作業机の片付け方、日々の困難から生まれたひらめきたちの中には、私の生活の参考になるものもたくさんあった。

そうして記事や本を読むうちに、薬を飲んでいるにしろ飲んでいないにしろ、診断がおりているにしろ降りていないにしろ、発達障害的な症状に苦しんでいる人が、苦しんでいない人に劣ることなくなんとか楽に暮らせる方法、ではなく、ただ純粋に暮らしやすく、おしゃれにたのしく暮らして、結果、快適に生活できるようになることはないか。私も考察してみよう、と思い立ったのだ。

私の大学生活はめちゃくちゃだった。たのしかったけど、もっとよりよくなったはずのことも多くある。

今から私がnoteに記録する、シンプルでおしゃれな生活にあったらよさそうなモノやひらめきたちが、夜中まで何もせず起きていて、そのまま朝の日の光を浴びたとき、何もしていない自分に嫌気がさす人などの、参考に少しでもなれば。と思う。

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