滝子山
2020年12月5日。
4~5月の「緊急事態宣言」に伴う自粛期間中に「富士山の見える山 ベストコース45」という本を買い、いつかは行ってみようと思っていた「滝子山」。
本格的な冬になる前に…と行って来ました。
スタートは笹子駅 7時43分。
甲州街道を歩き、道標に従って民家の間を抜け、中央道に掛る橋を渡り、林道に入ります。
一般道と林道を約1時間歩き、道証地蔵から登山道が始まります。
ここからは「スミ沢コース」、沢に沿って歩いて行きます。
比較的ゆるゆるとした登りを水の音を聞きながら進んで行きます。
橋は…足元を見ながら慌てずに渡ります。
時々、崩れた場所も
倒木を乗り越えたりも
でも、基本的には沢沿いの気持ちの良い道をマイナスイオンをたっぷり浴びながら進んで行きます。
この季節、仕方ないのですが落ち葉で道が隠れている事もしばしば。
近くまで行くと踏み跡はわかるので、迷う事はありませんでした。
分岐を迂回路へ。
でも、難所ルートの方にはこの沢最大の滝があったそうです。そっちに行けば良かったかな。
迂回路は思っていたよりも急登な箇所や足元が崩れやすい箇所がありました。
20分ほどで難所ルートと合流して、また沢沿いを進みます。
標高1300mくらいまで登って来ていると思うのですが、まるで遊歩道みたいな緩やかな道が続きます。
そして、丸太の橋を渡って少し行くと「スミ沢」とはそろそろお別れです。
今度は広い丘が段々になったような斜面を登って行きます。
これが…キツかった。斜度は大した事はないのですが、足元が霜柱が溶けて滑ります。歩きにくいっ!
初冬の登山の洗礼を受けました。
丘のような所が終わると大谷ケ丸分岐。山頂まではあと僅か。
白縫神社まで来ると地面は凍っていました。
標高も上がり、北側の斜面だと溶ける事も無いのですね。
この白縫神社と鎮西ケ池には保元の乱で負けた鎮西八郎為朝と妻の白縫姫が隠れ住んでいたという伝説があります。
こんな寒い所……!
最後の急登を登って、滝子山の山頂(1610m)です。
山頂からは富士山も南アルプスも奥秩父もバーンと見えたはず。
ですが…あいにくの曇り空。
お昼ご飯食べてる間に晴れて来ないかな〜と期待しつつ休憩。
気温はおそらく2~3度。持って来たパンもおにぎりも冷たい。やっぱりバーナーが欲しい。温かい物が食べたい。
そして、晴れては来ません。
後から登って来る人達も増えて来たので下山します。
元の道ではなくて、初狩駅方面へ。
こちら側は陽当たりも良く、歩きやすい道が続いていました。
嘘のように暖かい。
女坂を下って行くと途中富士山が木々の間に見えるようになって来ました。
男坂からの道と合流し、檜平ではついにご対面!
少し雲はかかっているけれど、大きい富士山が現れました。
山頂であと1時間遅ければ…バッチリだったのかも。
その後、しばらくは富士山を見ながらの尾根道の下り。
葉が全て落ちたからこその景色です。
半分位下って来た所からは薄暗い樹林帯をジグザグと下って行きます。
そして、こちら側も沢が出て来ました。
水面がキラキラと映っているのは…
ここの森。
陽の光が綺麗な景色を生み出してくれています。
何度か沢を渡渉して登山道はお終いです。
林道に出た所で時間を見ると駅まであと40分。
YAMAPアプリでコースタイムを見ると55分。ん?間に合わないかも?
アプリの時間はいつもかからないとは言え、乗れないと1時間待ち。
林道を走りました。ただひたすらに。
コースタイム25分のところを10分でクリア。
一般道に出ました。
間に合いそうだけど、気は抜けないので、速足でズンズン進みます。
それにしても、ずっと富士山が見えてるなんて…山梨県って凄いわ〜…なんて思っていました。
でも、よく見ると富士山は端っこだけ。
しっかり見えてるのは三ツ峠山でした。
なんか、騙されたみたいで悔しい…ので、いつか三ツ峠山にも登りに行ってやろうと思います。
駅の近くから振り返ると滝子山の姿が見えました。
今回はスミ沢コースを登りましたが、もう少し経験を積んだら、次は急登と岩場の寂ショウ稜コースにチャレンジしたいと思っています。
初冬の山に登るのは初めてでしたが、寒さ対策や足元の凍結(溶けて来たのも)を体験できて、少しだけステップアップ出来た気がしています。
初狩駅には14時12分に到着。34分の電車に余裕で間に合いました。