奥日光
2020年8月2日。
何年振りだろう?奥日光。
奥日光には生まれる前(母のお腹の中)から30歳頃まで、ほぼ毎年行っていたので、心の故郷っていう感じの場所です。
東武日光駅からバスで湯元へ。
湯元からは湯ノ湖を右回りに歩き湯滝を目指します。
湯ノ湖の静かな湖面に山の緑と空の青が映る…この感じはずっと好きな景色です。
木々と山と湖と川と…「みんな、ただいま〜!」そんな気持ちで歩を進めます。
本当にホッとする。
そして、豪快に流れ落ちる湯滝を見た後は湯川沿いに戦場ヶ原方面に進みます。
以前よりも木道が大きく整備されていました。個人的には木道よりも土の道の方が好きなのですが、観光地としては誰でも歩きやすく、周囲の植物を傷めない木道の方が良いのでしょう。
少し行くと湯川で釣りをする人がいました。私の祖父も釣りをしていたので、懐かしい光景です。(釣れてた記憶はないけれど)
澄んだ水の中に水草が見える…これも奥日光らしいと、変わらぬ自然に嬉しくなります。
目をつぶっていても歩ける…そう思っていたのですが、戦場ヶ原方面は通行止めがあって通り抜けが出来ない状態でした。
仕方なく、迂回路へ…という事でしっかり目を開いて歩きます。
迂回路に入ってすぐに熊よけの鐘がありました。カーンと良く響き渡る音。
そう、ここは熊や鹿を始めとした動物達の住む場所。お邪魔しているのは人間なんです。
だから、「お邪魔します〜!」と合図の鐘を鳴らして、動物達に知らせます。
実は、奥日光の車も通る道路で熊を見た事があります。普通に道を横切っていて…だから、熊鈴はもちろんの事、注意を怠ってはいけません。
迂回路が終わると「泉門池」。
ここから、戦場ヶ原を赤沼には行けないという事なので、小田代ヶ原方面に進みます。
小田代ヶ原の裏側(?)…ここは初めて通る場所…も広くて気持ち良い。
小さい頃は小田代ヶ原の中にも遊歩道があって歩けたのですが、今は周囲を歩く事しか出来ません。
赤沼方面に行った途中の戦場ヶ原展望台から男体山を望みます。
この時、男体山の向こう側を友人が登っていて、「二荒山神社で会えたら良いね。」と話していました。どこにいるのかな〜、山頂見えないな〜なんて思いながらのひと時。
あっ、小学生の時に男体山も登ったんです。あんなに高い山に…凄いな、小学生の私。
戦場ヶ原を通れなかったので、しばらくお別れしていた湯川と再会。
ここからは湯川に沿って歩きます。
車の通る道路に出たら、ちょっと寄り道。
ずっと泊まりに来ていた「竜頭山の家」。
関係者以外立ち入り禁止となっていたので、近くまでは行きませんでしたが、建物もちゃんと残っていて使われているみたいでした。
道路を渡って、竜頭の滝まで下ります。
あらっ、ここもすごく整備されてる!
竜頭の滝。人は多いけど、やっぱり大好きな滝。
さて、さらに下って中禅寺湖に。
ここも、懐かしい場所。
金谷ホテルのボートハウス。以前はレストハウスになっていて、到着した日はここでお昼を食べて、中禅寺湖で遊ぶのが恒例でした。
飛び込み台があって、兄や叔父、従兄弟達は飛び込むのですが、私は絶対にしませんでした。
湖で泳ぐのも嫌で。
それは、虹鱒がいっぱいいるから…食いつかれそうで怖かったんです。
だから、写真の木の上に座って、みんなを見ていました。
まだ、木が残っていて嬉しいです。
なんて、感傷にひたっていたら、どんどん雲が低くなって来ました。
最終目的地の二荒山神社まではまだあります。
急がなきゃ。
とにかく湖畔を歩きます。
二荒山神社に到着です。
雨が少し降り始めて来ましたが、まずはお参り。
そして、手術を控えた父のために一緒に登った男体山の二荒山神社のお守りをいただきます。(これが本当の目的)
友人は連絡をくれたら、まだ男体山の山頂の向こう側。(女峰山〜帝釈山〜小真名子山〜大真名子山〜男体山と前日から縦走中)
会いたかったけど…お先に失礼〜っと帰路につきました。
帰りのバス停から見ると男体山は雲の中で全く見えません。
次に来る時は登ろうかな〜男体山。