見出し画像

京都へ

2024年10月13日。
昨年9月初めに京都を訪れた際に新撰組で有名な「壬生寺」に行きました。
その際に特別公開されていた「壬生狂言」のお面。それまでは存在すら知りませんでしたが、タイミングが合う時があれば観たいと思っていました。
今回は「壬生狂言」を観に京都へ。

日の出と共に新幹線で出発です。
「壬生狂言」は午後から。
午前中はどうしよう???
まだ行った事が無い…あの場所へ。

京都駅で乗り換えて

宇治駅で下車。
駅前のポストは茶壺!

駅で待ち合わせずに「光る君へ」のこちらの女性でいつものヨシュアさんと待ち合わせ。

すぐ後ろが宇治川。

わぁ!気持ち良い〜!

さて、最初の目的地へと向かいます。

お店がまだ開店前の表参道を通り「平等院」へ。
9時前に着いたというのに「鳳凰堂」内部に入るためのチケット売り場は長蛇の列。
「今、並んでいる方は10時半かそれが無くなると10時50分の回です。」って「どうする?」。
せっかく来たし…10時半のなら…と並び、チケットを買いました。

さてさて、あの場所。
10円玉でいつも見ていた

この姿を見に行きます。

まずはこの角度から。


これは

JR東海のキャンペーンでも使ってる角度なので、綺麗に見える位置なのかも。

正面から。

分かりにくいのですが、〇く穴があけてあり、そこから御本尊 阿弥陀如来坐像の顔が見えるようになっています。
こちらから拝むのが正式なスタイルなんだそう。

全体像はスマホじゃないと入りませんでした。

平等院は藤原道長の別荘を息子で関白 藤原頼通によって1052年に寺院に改めて創建されたもの。極楽浄土の宮殿をイメージして建設されました。
平安時代、宇治は貴族達の別荘地だったんだそう。

どの角度から見ても美しい姿です。

さてさて、10時半までは時間があるので「ミュージアム 鳳翔館」を見に行きます。
館内撮影禁止なので、全て「鳳翔館」の解説ページからお借りしています。

最初に展示されているのは

こちらは研究を重ねた結果、当時の技法や色彩を再現したもの。
色の美しさが印象的です。
後程見る「空中菩薩供養像」の数々がこのような色彩だったと思うと、極楽に行く道すがらも楽しそうだな〜と思います。

国宝の梵鐘。
「園城寺」「東大寺」「平等院」が日本三大名鐘だとか。鬣を逆立たせた龍の首が撞き座に向かうのも平等院が初めてなんだそう。
鳳凰、天女、獅子等が描かれていました。

初代鳳凰。一対が飾られています。
屋根の上だと遠くて細部が分かりませんが、驚く程に精巧で表情もしっかりと見ることが出来ます。気のせいかも知れませんが、左右で表情が違うように見えました。片方が少し優しい感じに。
これは見る価値あり!です。

これは鳳凰堂の内部を再現したもの。
と言っても割とド派手な壁紙って感じで、伝えたい事はわかるのですが、恐らく、当時の色付けは顔料等の天然素材なので、最初の菩薩像のような色合いで表現してもらえたら良かったのにな〜と少し残念でした。

こちらは鳳凰堂内部にの壁に掛けられた菩薩像の半分を持って来て、残りの半分は複製で展示したもの。間近で見れるので、元々の色の名残や顔や手の表情など楽しめます。
全部で52体のオリジナルは全てが国宝。
半分が鳳凰堂に半分がミュージアムに置かれています。

他に所蔵の仏像や企画展示(今回は「山を越えて顕れる仏たち)もあり、見どころいっぱいでした。

外に出ると2代目梵鐘。

今回はF2デートも兼ねていましたが

ちょっとしか撮ってなくて(汗)…そのうちアップするかもです。

近代的な「鳳翔館」とは対照的に隣には

鎌倉時代や江戸時代に建設された建物が見られます。

さてさて、10時半に近くなって来たので、鳳凰堂の裏から集合場所へと向かいます。

屋根の瓦は珍しい龍瓦。
正面からは遠くて気が付きませんでした。

1輪の曼珠沙華。

時間になったので鳳凰堂の中へ。
もちろん撮影禁止なのでホームページから写真をお借りしています。

真ん中には大きな大きな御本尊 阿弥陀如来坐像。平安時代の仏師 伝朝作。
寄木造で組み立てられたものを黒漆で塗り、金箔を施してあるとの事。
本当に見事です。
そして、凛々しくも優しい顔立ち。

上を見あげると豪華な天蓋。

壁面の上部にはミュージアムでも見た雲中供養菩薩像52体。

極楽浄土への道案内というのか、舞や音楽を奏でています。

柱や壁は色がほぼ残っていませんが

板絵や文様で彩られていました。
恐らく創建当初は煌びやかな空間で、本当に極楽へと行けるような気持ちになった事だと思います。
中の見学をして良かったと本当に思いました。

鳳凰堂(阿弥陀堂)を出る際に振り返ると

中では黒く見えた白毫(額のぽっち)が白く見えるんです。中に入った人の特権ってガイドさんがいってました。

発想が貧弱な私は脳内で

平等院ではさくらももこさんがグルグルしてました!

大満足な平等院でした!

時間は11時少し前。
参道を歩いていると「京都のお酒です〜!」と何やら声が…。
ついつい足を止め

試飲タイム〜!
丹山酒造という亀山の酒蔵のお酒が並んでいます。
6種類くらい試飲させていただき、私はお土産に1本。
ヨシュアさんは面白いカップ酒を見つけてゲット。

「人生フルスイング」ご本人を表してる???のかも。

今回は酒蔵巡り…ではなくて、お茶を買いたいっはずだったのに…

お茶屋さんも行きます!
事前に少し調べまして…数あるお茶屋さんの中でいくつかに目を付けていました。

行く前にお茶の事も少しだけ勉強しました。
煎茶、玉露、碾茶、抹茶。
「煎茶」は普通に茶畑ですくすくと育った茶葉を発酵が進む前に蒸して加工した物。
カテキンが豊富に含まれています。
「玉露」は新芽が2~3枚開き始めた頃に葦簾や藁で日光を遮って育てた物。
旨みや甘み成分のテアニンが残っています。
「碾茶」は玉露のように日光を遮って育てたものを揉まずに乾燥させた物で、旨み甘みにプラスして適度な渋みがあるのが特徴。
「抹茶」は碾茶を石臼で轢いたもの。
ざっとこんな感じ。

それで、碾茶一筋のお店で買ってみたいな〜と向かいます。

お茶屋さんを探して前をズンズンと歩く私です。
そして、探していたのが

京都宇治茶房 「山本甚次郎」というお店。
現在の店主さんが6代目となる碾茶専門のお店。
自家茶園で本簀栽培を行い、乾燥、販売を行っています。

そんな6代目さん。流暢な英語で海外の方にも接客されていました。
試飲させていただき、粗碾茶と抹茶を購入。

ちなみに

店舗は重要文化財、乾燥炉は実働する日本最古のものなんだそうそうです。

京阪の駅の方に歩き

宇治川を渡った先にあるのが「通圓」

こんなにワサワサしてますが、1160年創業のお店。徳川家康も豊臣秀吉も一休さんも飲んだとされています。
現在は24代目。
ソフトクリームやスィーツなんかも出してるので、この賑わいみたいでした。
こちらではお土産用のお茶を買います。

こんな感じで、お酒もお茶もゲットしたので、次に向かいます。

京阪の宇治駅から

電車に乗ろうと思ったら、ホームでは電車を使ってイベント中。

お茶漬け、もらっちゃったー!

こんな可愛いハロウィンかぼちゃのような植物も売ってました。


さて、移動します。電車で7駅。

中書島駅で乗り換えついで外に出てランチをすることにしました。

龍馬さん、お久しぶり!
この辺りには昨年の8月に来ています。

十石舟の向こうに見えるのは〜ふふふ。

酒蔵、酒蔵〜🎵
そんな中の河童さんで

いただきまーす!

濁酒も(実は搾りたても)。
美味しくいただきました。

ここからはマイクロフォーサーズの40-150というレンズ をお借りして(今、常用で使ってる14mmも借りてます)、違う画角に挑戦です。

少し歩いて

伏見桃山駅から移動します。

京阪に乗って

次へと向かいます。
祇園四条駅で降りて

大好きな四条大橋からの景色を眺め、次は阪急に乗り換え。

阪急には初めて乗ります。
大宮駅で降りたら

あっ、嵐電…撮り損なったー!

少し歩いて、本日のメインイベント「壬生狂言」を観に来ました。

「壬生大念佛狂言」今からおよそ700年前、円覚上人の教えを聞こうと集まる人達が多く、法会の際に身振り手振りの無言劇を始めたのがはじまりだとか。年月を重ねるうちに宗教的な物以外の物語も演じられるようになり30の演目になり、今では春、秋、節分で公演されています。
壬生寺は新撰組の屯所としても知られていますが、志士達も近所の人たちと一緒に狂言を楽しんだそうです。

昨年の特別公開では

面の数々を間近に見ることが出来ました。
会場内は撮影禁止なので↑の写真も含めて、ホームページよりお借りしています。
着いたのは3演目目の途中でした。

「紅葉狩」という話。
名将 平維茂が狩の途中に美人に出会い酒盛り。毒酒をもられるが壬生寺のお地蔵さまに鬼女だと知らされ退治する話。

「大黒狩」
僧侶が妻帯してはいけない時代に妻子を持った僧侶が妻子を隠している話。

「大江山」
酒呑童子や家来の鬼達を源頼光を大将とした人たちが退治する話。
小さい子鬼までいて、可愛かった!

「棒振」
1本の棒を振りながら演技する人が1人いて、他は皆、面を外し扇子を振りながら掛け声をかけるというもの。
全ての演目の最後に行われているらしい。

恐らく、古くからの伝統の動きの他に新しい要素も入っているようで、クスッと笑えるような場面もありました。
小学生からお年寄りまで、受け継ぎながら続いている様子が素晴らしいと思いました。

御札を観覧記念でいただきました。

外はもう真っ暗。

壬生寺を後にします。
夜も嵐電

あー、またイマイチ!

夜の街を歩いていたら

もうすぐハロウィンですね

写り込み(笑)

執拗く嵐電!
バスに乗って京都駅へ。

さて、帰りません。
とは言え、駅近くのお店は大混雑ばかり。
仕方ないのでHUBへ。

お疲れ様でした〜!
今回も楽しい1日となりました。
毎度のお付き合いに感謝感謝です。

さて、帰ります。

いつものように私が写ってるのはヨシュアさんに撮っていただきました。
今回は撮影禁止が多かったので、借り物写真も多くなってしまいました。

おしまい。

いいなと思ったら応援しよう!