鐘ケ嶽から不動尻のミツマタへ
2022年3月27日。
「不動尻のミツマタが満開を迎えています」ツィッターで見かけました。
昨年は見たいと思いつつも行けなかったので、見に行きたいな。
不動尻と言えば、大山か大山三峰山から下って来るのが一般的。
大山三峰山に行きたいな〜!
でも、膝がちょっと心配。
1週間程前に最近あまり履いてなかったヒールのブーツを履いて出かけました。
少々ハプニングがあったりして、思った以上に歩いたら、翌日になって右の膝がちょっと痛い。
ま、すぐに良くなるでしょ…そう、順調に良くなってたのに、変な形で座ったら「痛っ!」って。
でも、土曜日にはほぼ痛くなかったんです。だけど、今ちゃんと治さないとって…山に行っても大丈夫?って思ったり。
そんなで、ミツマタは見たいけど…どこに行こうかな?と。
悩んだ挙句、昨年の同じ日に登った「鐘ケ嶽」へと行くことにしました。
標高561m。
この位なら膝も平気でしょ!
そんなわけで
あの頂に向けて出発〜!
今回、ラッキーな事に本厚木から「広沢寺温泉行」のバスに乗りました。
それだと、この場所から歩き始められるんです。
(少し上り坂を登らずに済んじゃう)
少し歩くと登山口…楽々!
階段を登って、鳥居を潜ります。
ここは「七沢浅間神社」の参道になっています。
一丁目から二十八丁目(だったと思う)まで、石像や石碑が立っています。
山道はそんなにキツくない登り道。
でも、昨夜の雨で足下は泥濘だらけ。
転ばないように、滑らないように、1歩1歩進んで行きます。
しばらく行くと、そんな登山道を整備して下さってる方々がいました。
積もった葉っぱを取り除き、崩れないように木で段を作っています。
「こんにちは。歩きやすくして下さってありがとうございます。」
「今日はぬかるんでるから、気をつけて!」
「朝まで降ってたんですか?」
「いやいや、昨夜のうちに止んでたけどね。」
なんて、ご挨拶をして、さらに登ると、その木を切り出してる方がいました。
「この木で整備をして下さっているんですね!」
「そう、全部ここの木なんだよ。だけど、立ってるのは切れないから、倒木を利用してるんだよ。」
「そうなんですね!それで、歩きやすくしていただいてるなんて、嬉しい事です。」
「去年までは向こう側の山を14年掛けて整備したんだけど、こっちも荒れてるっていうんで、今年始めたんだ。」
そんな風に話してくれました。
整備された登山道を歩く度に感謝の気持ちは持ってはいるのですが、こうやって直接お話が出来て、少しだけ感謝の気持ちも伝えられて良かったです。
去年、来た時も思ったのですが、この山は椿がいっぱいなんです。
でも、もうほぼ散ってしまっていて。
だから、もう少し早い時期に、ここなら雪の心配も殆どないので…そんな椿が咲き誇っている季節に来るのも良さそうです。
春とはいえ、まだ落ち葉もいっぱい残っています。これも、濡れてると滑るので注意、注意!
ずっと、眺望はありませんでしたが、十九丁目を過ぎると
横浜のランドマークタワーが遠くに見えました。
さらに、少し登ると、岩に人工的な切り込みが…階段?
その上には
お地蔵さんでしょうか?
二十丁目まで来ました。
さらに少し登ると、今度は反対側の景色も見渡せます。
江ノ島が見えます。
少し花は咲いてないかな?と期待しながら来たのに、足元の泥濘に気を取られ…ここまで、見つけられずに…なのか?、咲いてなかった?のか。
でも、ここから少しだけ見つける事が出来ました。
蝋梅の仲間?かな?
タチスボスミレ
キブシ
これは?何?
下を見たり、上を見たり、キョロキョロとゆっくり進んで行くと
この山、最大の難所!
階段地獄へやって来ました。
こんな感じで…342段あるとか。
最後の石像を過ぎて、もうひと登りすると
七沢浅間神社に到着です。
ふぅと一息。
お参りをして
遠くに筑波山やスカイツリーまで見えるらしいですが、今回も見えず
でも、目の前の寒緋桜がすごく綺麗。
♡型の花弁が可愛い。
そして、名残の椿との競演も
ひと休みもした所で山頂へと向かいます。
少し登って、登頂!
相変わらず、謎の像を眺めながら、早い早いお昼ご飯に(10時20分)。
今回はフリーズドライのカレーに前夜の残りご飯。
そして、最近の山の友「薄茶あられ」。
お湯を注いで、グルグルかき混ぜ、ご飯を投入。
いただきま〜す!
これ、1度近所のスーパーに売ってて、簡単、便利で、美味しいじゃん…と思ったのですが、その後は見かける事が無くなってしまい、通販で購入です。
お腹も満ちたので、次に向けて出発です。
この辺りは芽吹き始めたばかりな感じです。
ゆるゆるとした下り道を歩きながら、花は無いかな?と探しながら。
オニシバリ??
わかりにくいんですけれど、山桜がチラホラ、山ツツジがチラッと。
春はすぐそこっていう感じです。
不動尻方面はらくらくコースの方。右に進みます。
苔の多いしっとりとした道を下って
鐘ケ嶽からは下山です。
ここからは林道歩き。緩い登りが続きます。
林道飽きてきたなぁ…やっぱり大山から来れば良かったかなぁ…とユルユル歩いていると
滝に川。
ようやく、その先にミツマタ!
ここはまだ群生地ではありません。さらに先に登って行くと
本当にたくさん!一面の黄色。
花に顔を近づけると甘い香りがします。
来て良かった〜!
スマホの人が多い中、キャノンの立派なレンズの女性。
三脚立てて、大判かな?
後で、話を聞いてみよう…と思ってたら、帰ってしまったのか、見つかりませんでした。
来年は大山か大山三峰山から、また見に来よう!
中判持って…?
無理無理!せめて、カラーを入れたフィルムカメラを持って来たいな。
というのも、今回はコンデジとモノクロフィルムを入れたNIKON F3。
モノクロで山の中も撮ってみたかったのだけど、ミツマタにはちょっと…だったかな。
(現像があがってないので、少しは見れるのが撮れてると良いけど)
さて、帰ります。
広沢寺温泉まで、林道を下って行きます。
途中の山の神隧道…電気が無いのは知ってましたが、真ん中辺りは本当に真っ暗。
足元に穴が開いてたら…絶対に落ちるな…って思っていたら、通りすがりの女性達が同じ事を言ってました。
平日で人がいなかったら、ヘッドライトないとちょっと不安になりそう。
「国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国だった」…ではなく、トンネルを抜けるとスマホの電波が届きました。山の中あるあるかな?
それにしても、ずっと林道の下り道。
不動尻だけを目指して来る人には案外キツイかも。だって、山道なら上りも楽しいけれど、舗装道路じゃ、ちょっとつまらないから。
なんて、思ってるうちに景色は里の感じ。
さて、ビールの時間…と思いまして、昨年お邪魔した「川魚料理 ますや」さんに行こうかな?と覗いてみると、釣り堀もやっているので、家族連れで混んでます。
ますやさんは↑こんな所。
ビールは後で考えるとして…温泉に入りたいっ!と今度は日帰り入浴をやってるらしい「玉翠楼」さんへと続く道を入って行くと…
あれ?「厚木バスセンター行」のバスが止まってる。
このバス、数時間に1本しかないんです。
もう、乗るしかない…という事で温泉も諦めまして、バスに飛び乗ります。13時5分のバスは1分後に発車しました。
ちなみに、「玉翠楼」さんは↓
ホームページから写真はお借りしています。
次回は入ってみたい!
本厚木に向かうバスの中から友人にLINEしました。「温泉もビールも諦めて…」って書いたら、「まだ、帰りにあるんじゃない?…ほら、ここ!」。
帰りに立ち寄れそうな所を見つけてくれました。
ふふふふふ
という訳で
相鉄線の「かしわ台駅」で下車。
駅前からは
大山方面。今日の鐘ケ嶽もきっと見えてるはず。
5~6分歩いたかな?位の所に目指す温泉はありました。
その名も「おふろの王様 海老名店」。
ナトリウム 塩化物温泉の源泉かけ流し…だとかで、少し薬草のような香りがするような気がします。そして、少し塩っぱい。
ぬるめのお湯にたっぷりと浸かったあとは
いただきま〜す!
ビールにおツマミセットで幸せなひと時。
やはり、山の後の温泉&ビールはサイコーです。
心配していた膝は全く痛くもならず、これでまたどこでも行けるな〜とホッと一安心です。
さて、来月は春を求めて…どこに行こうかな!