大井川鐵道と南アルプスあぷとライン
2024年3月31日。
以前から行ってみたいと思っていた大井川鐵道。
2022年9月の台風の影響の豪雨被害で不通区間があり、その間は路線バスに乗らなければ先に進めない。
う〜ん、何か簡単に行けないのかな?
家山の桜のトンネルも見てみたい、SLにも乗ってみたい、秋に行った奥大井湖上駅もまた行ってみたい。
大井川鐵道のHPを見ると静岡駅からのバスツアーを発見しました。
なんだか盛りだくさん!申し込んでみました。
品川駅から静岡駅は新幹線で行きます。
多摩川を渡り
大山を眺め
先週来た三島にあっという間に到着。
在来線だと約2倍の時間が掛かります。
新富士で富士山とはお別れして、あと1駅。
(ちなみに在来線だと約3倍)
到着です。
駅前には静岡と言えばコンコルド
じゃなくて
模型の世界首都。南口側にはこれしか無いみたいなのですが、北口側にはプラモデルのモニュメントがいくつかあるそうです。
9:15集合のバスツアー。
お子さん連ればかりかと思っていたら、小さな子のいる御家族は2組。あとは、普通の御家族、女性のグループ、ご夫婦がメインでしたが、私のような女性1人は4人いました。
バスの中ではガイドの男性がいろいろな話をしてくれます。
静岡市葵区はとにかく広い。東京23区で1番の広さを誇る我が大田区のなんと17倍!
そんな葵区のある静岡市は大阪よりも広くて、香港と同じ位だとか。
通り過ぎる街々の話を織り交ぜてくれます。
そんな話を聞いていたら、大井川鐵道のSLの始発駅「新金谷」に到着。
既に、乗車するSLは準備を始めていました。
動く姿は↓
新金谷は沿線でも大きな駅で
木造だけど立派な造り
SLをイメージした真っ黒なポストや
駅ナカにはカフェもありました。
路線図は…というと不通区間は紙が貼られてしまっています。
早く復旧して欲しいのですが、予算的な事がかなり難しいとの話でした。
改札を入ると
乗車する「さくら号」は準備万端。
乗る車両は5号車ですが、人が多く乗る前の車内を
すごくレトロです。
ワクワクするよね。
ホームいたタヌキさんに「行って来ます〜!」と挨拶をし、指定された座席へ。
昭和10~20年代に東海道線を走っていた車両。
現役で走っている事に驚きです。
座席は4人のボックスシート。
ちょうど1人で参加していた4人で1席になりました。
大阪から来た女性、登山を楽しむ女性、憧れはスイスの女性と私。
特に自己紹介とかはしませんでしたが、すぐに打ち解けて話が出来ました。
出発して1度止まったのは
「合格駅」。隣の「門出駅」とセットで縁起が良いと人気の駅だそう。
元は「五和駅(ごか)」だったそうなのですが、新駅「門出駅」を作る際に改名されたそう。
そんな話もガイドさんがしてくれます。
先の駅ですれ違うのは「近鉄16000系」。昭和40年に製造された車両だとか。
乗ってる車両も出会う電車も古い車両で、タイムスリップした感じが楽しいです。
車窓は茶畑や大井川。過ぎ行く景色も長閑で良い。
約30分のSLの旅は「家山駅」まで。
映画「鉄道員」のロケに使われた駅だそう。
振り返ると…すごい人。
桜とSLのツアーは他の会社でも組まれていて、3月最後の日曜日なので満席だったとの事。
4月にはツアーを組む会社が無いそうで、座席にも余裕があるとの話でした。
来年は4月の第1週目が狙い目かも。
次の集合場所の説明のために、途中までは旗の後ろをついて行きます。
すると、乗って来たSLが
E101という電気機関車に引っ張られて戻って行きました。
終点の「千頭駅」まで繋がっていれば転車台があってひっくり返れたのですが、今は戻るのはこのスタイル。少し不思議な光景です。
川の先に再集合の駐車場があると説明を受け、自由行動。
先程、ご一緒させていただいた4人で散策しました。
道路の向こうに
撮り鉄さん達がいます。
「次は何時に来るんですか?」と聞いてみると「12時半頃にSLは来ますけど、普通車両はわからないです。」とのこと。
12時半にはここにはいないので残念!と撮り鉄気分で1枚。
桜がもう少し咲いていて、SL来たら最高の場所なのでしょうね。
桜も木によっては咲いてるんですけど、数日だけ早かったみたい。
少し先に歩いていたら、電車の音?
来たやん、電車。
こちらは南海21000系。昭和33年に高野線の特急として作られた車両だとか。
SLじゃなくても、私は満足〜!
有名な「家山の桜のトンネル」は↓
やはり、ちょっと早かった〜!
それでも、桜まつりの出店が出ていて
川根茶の手もみの実演(体験もできる)、販売、試飲もやってました。
甘みのある美味しいお茶です。
1キロ程、桜並木が続いているそうですが、集合時間もあるので戻ります。
河川敷には
ムスカリ
満開になったら、すごく素敵な場所だと思います。
モデルさん?後ろ姿で?
あっ、あそこ綺麗
陽当たりなのか、ここだけ満開。
風に吹かれて、花弁が舞っています。
ここで対岸に橋を渡りますが
この先はかなり咲いてるみたい。
対岸は
桜並木
茶畑と桜。なんて、良い景色。
静岡、いいな〜!
さて、バスで移動します。バスで10分くらいかな。
お昼ご飯を食べる「川根温泉ホテル」へ到着。
ご飯の前に
大井川第一橋梁を渡るSLを見ます。
このツアー、乗るだけじゃなくて撮る(見る)もセットでした。凄い!
そして、すぐ先が終点の「川根温泉笹間渡駅」なので「待ってたら戻って来ますよ〜」との事。
場所をちょっと変えて
微妙だけど撮ってみました。
川に向かって流れるこちらは温泉でした。
土手の上には「川根温泉ホテル」の他に「ふれあいの泉」という日帰りの湯があり、男湯の露天風呂からは橋を渡る電車が見えるみたいで、立ち上がって見ている人がいました。(もちろん、下半身は見えません)
さて、お昼ご飯。
温泉宿選手権?で2年連続1位のこちらで
バイキング
御一緒している4人で乾杯!
いろいろと美味しくいただきました。
なんと、キッズコーナーには離乳食まで。
ここまで至れり尽くせりだと、温泉に入ってみたくなります。
食後はまたバスで移動です。
電車では行けなくなってしまった「千頭駅」をバスの中から。
トーマスの仲間達が停まっています。
いつか、トーマスにも乗ってみたいな。
車窓から見える山桜も綺麗です。
そして、バスはトンネル手前の路上で停車。
ここは秋にも来た場所。
「奥大井湖上駅」を上から見える場所。
2日ほど前の雨で水が少し濁っていますが、やはり特別な景色です。
今回は駅に行きます。
石段を下り、ゆるい山道を下り、最後は(確か130段?)金属の急な階段を下り
駅へと
線路と一緒になった橋を渡って行きます。
上から見ると良くわからなかったけれど、こうなっていたんですね。
ちなみに先程見下ろしていたのは
かなり下って来たのがわかります。
ホームは思ったよりも広くて
鐘や小山になった所にはカフェもありました。
「ふじのくにエンゼルパワースポット」の1つで、駅で結婚式が行われる事もあるそうです。
ここからは
南アルプスあぷとラインに乗ります。
あぷと?何?
急勾配を走行するための電車のシステムで2本のレールの真ん中に歯車レールを敷き、アプト式電気機関車の床下に付けられた歯車を噛み合わせて登り降りするもので、ここは日本で唯一との事。
少し進んだ「長島ダム駅」で電気機関車を取り付けます。↓
そんなあぷとラインの車窓から
ダムの放流
山桜
1駅先の「アプトいちしろ駅」で今度は電気機関車を外します。
日本一の急勾配区間が終わり
「奥泉駅」で下車。
電車はここまで。
縄文時代の遺跡があるとかで、駅のトイレが縄文でした。
ここから、再びバスに乗り…ウトウトしていたらお土産休憩の「KADODE」へ。
少し買い物して、あとは静岡駅まで。
バスを降りたら
まるちゃんとたまちゃんのマンホールがありました。可愛い!
18時45分。時間通りの到着でした。
一人旅のつもりで参加したバスツアー。とても楽しい人達と御一緒出来て、ワイワイとしたものになりました。
ツアー自体も盛りだくさんで、個人で企画したらこんなに体験出来なかったと思います。
参加して良かった。
帰りの新幹線は予約していたので、時間が30分以上あります。
軽く1杯…はどこも混んでて無理だったので、駅弁を買おうと思ったら売り切れ。
サンドイッチとビールを新幹線の中でいただきました。
おしまい。
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