バンライフを始めて「本当の幸せ」を見つけた
「今日で会うのを終わりにしよう」
10年近く前のことだけど今でも鮮明に覚えている。
高校から6年以上付き合っていた彼氏に言われた言葉。
人生終わったかも・・と思った瞬間でもある。
いわゆる大失恋をした瞬間だ。
フラれた日はとにかく悲しくて泣いて泣いて鼻が真っ赤になりながら家に着いた。
母と姉は私が泣いている姿を見て何事なのか？と聞いてきたので、別れたことを話すと母は「大丈夫？」と心配してくれたが、姉は違った。
「やっぱりフラれると思った。
フラれて今は辛いかもしれんけど、今後結婚できないかもしれないし結婚資金全部つかっちゃえば？」
と提案してきた。
あの当時の私は結婚するのが１番の幸せと思っていて、十数万円と少ない給料の中から毎月コツコツと貯金をしていた。
姉の言うように当時の彼にフラれた20代前半の私には200万円という結婚資金だけが残っていた。
それから大失恋がショックすぎてあまりご飯は食べれなかった。泣いて泣いて辛い時はお酒を飲んでごまかす毎日だった。
酒豪の私は居酒屋で飲みすぎて、お店のお酒がなくなることもあった。(どんだけ飲んだのか！w)
お酒を飲んでベロンベロンに酔った時はこの辛い現実を考えなくて、すごく楽だったから逃げていた。
そんな私を心配してカロリーメイトを持って来てくれたり、友達が海に連れて行ってくれてみんなで箱ティッシュを持ちながら泣いてくれたりとたくさんの人に支えてもらった。そうやって過ごす内になんとかご飯が食べられるようになり少しずつ元気になってきた。
そんな時姉の言葉を思い出した。
「今後結婚できないかもしれないし結婚資金全部つかっちゃえば？」
それから私は素直にその通りに行動に移した。
200万円という大金を旅行、ブランド物、エステ、化粧品様々な物につかった。
この時は１回の買い物で10万円を超えることなんてよくあった。
高級なヒルトンホテル泊まって、高級なコース料理を食べて、ヴィトンのバックにGucciの財布を持って、化粧水1本1万円を超えるようなものを使っていた。
休みの日はエステに行って過ごす日々だった。
正直それはそれで楽しかった。
でも本音を言うと寂しかった。
いくらいい服着て、おいしい料理食べて、いいホテルに泊まっても心までは満たされなかったから。
お金を払うから店員さんは優しくしてくれるけど、家に帰ったら独りぼっち。
心の寂しさは一瞬埋まったかのように思えたが錯覚をしているだけで、本当はすごく寂しかった。
そんなこんなで必死に貯めた200万円という大金をつかいまくって過ごしても、私は本当の幸せはつかむ事ができなかった。
それから時は経ち、失恋が辛すぎて「結婚しない」と言っていた私だったが、結婚をした。
その夫とおるんと現在ヤフオクで買った38万円の車に住んでいる。
電気はソーラーパネルで発電するがポータブル電源に貯めているだけで限りはあるし、ドアイヤー、電子レンジは使えない。
冬は寒いし、夏は暑い。
夏は本当に暑くて地獄だった！
夏の暑さ対策をYouTubeやブログでも発信しているが、夏の車中泊はしない方がいい。
相当なドMの方には真夏の車中泊をオススメする。笑
快適で便利な世の中だけど、あなたから見たら不思議がるだろう。
何で不便そうな車なんかに住んでるの？と。
でもこれが私の本当の幸せだと分かった。
車には最低減の荷物しか載らない。
本当に必要な物、大切な物だけしか載せていない。
もちろん夫とおるんは私にとって１番大切なので、いつも隣にいる。
物、情報が溢れている世の中だからこそ、本当の幸せを見失いそうになる時もある。
でもバンライフを始めて本当の幸せに気づけた。
私の大好きな歌にこんな歌詞がある
【SUPER BEAVER「美しい日」】
もしかして幸せは唯一つ 掴み取るようなものじゃなくて
幾つでも 何度でも 気がつくものなんじゃないかな 誰かにとって「たかがそれくらい」のありふれた歓びでも
愛しいと思えたら 大切にすればいいんだよなぁ
私にとって本当の幸せってこれだと思った。
誰かに「たかがそれくらい」と言われても私はこれを愛しいと思えるし大切にしたい。
本当の幸せって案外身近にあるのかも。
そしてたくさんのバンライファー仲間にも出会えた。
私達のように家を引き払って車に住んでいる夫婦とオシャレな車と一緒に合同結婚式もした。
また車中泊スポットのCarstayステーションではたくさんの出会いがあった。
静岡県のCarstayステーションのホストさんは
「車に住んでいるって何何何？」と私達に興味を持ってくれてたくさん話して仲良くなった。
それからは車が壊れて困った時はそのホストさんに助けてもらったり、今度キャンプを一緒にしようと約束をしたりしている。
他にもまた会いに行く約束をしてるホストさんもいてこれからまた楽しみだ。
バンライフを始めてたくさんの人に出会った。
その出会いで傷つくこともあったし、嬉しかった事もたくさんあった。
でもそのおかげで学ぶ事もできたし、尊敬するような人にも出会えて更に楽しくなった。
そして途中日本一周をやめようとまで思ったが、続けることができほんのちょっと強くなれた。
背伸びをせず、等身大の本当の私らしくいられて心から「幸せ」だと言える。
そんな暮らしがバンライフだった。
夫とおるんいわく私よしみんをiPhoneに例えるとiPhone8らしく最新機種のiPhone11までの道のりはまだ遠いらしい。
まだまだ伸びしろがたっぷりらしいので今後に期待しているみたい。
そんなちょっとスパルタな夫とおるんとのバンライフを楽しんでいる。
今は家を完全に引き払っていて、バンライフをしているので、住所はこの日産キャラバン。
この相棒とこれから何が待っているか分からない。
明日がどんな1日かも分からない。
明日はどんな１日になるかな？
そんなことを想像するとワクワクして、次の日遠足で寝られなくなる子供のようになれる。
私達夫婦がバンライフを始めて得たものは「本当の幸せ」というお話しでした♪めでたしめでたし！
私の文章を読んでいただきありがとうございます♪
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