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徹底考察! シャニマスのアイドルはセブンのおでんで何を選ぶ?

もう2024年も年の瀬となりました。この一年間、皆さんはどんな一年だったでしょうか。

シャニマスにつきましてはついにアニメの放映も行われ、お祭り騒ぎの6thライブやLIVE FUN‼︎、Chapter283といったライブに外部とのコラボも沢山ありました。Song for Prismも1周年を迎えた大変にめでたい年でもあります。
そして今年も沢山のアイドルたちの物語が紡がれて、数々の名作が生まれました。アイドルたちはまた一つ成長を遂げ、彼女たちの間にある絆はより一層強固になって、事務所に新たに加わった面々との間にも架け橋と呼べるものが生み出されたように思います。

そう、私たちはまた新しい彼女たちを知ったのです。

だとすれば、やらなくてはならないことがありますよね。



今年の宿題は今年のうちに、片付けておきましょう。






セブンイレブンのおでんでアイドルたちが何を選ぶのか考えるっつーデッケェデッケェ宿題をお忘れじゃないですよねぇーーーーーーーーー?!?!?!?!?!

冬はおでん。シャニのアイドルはいふべきにもあらず、レジ横のいと賑わうも、また暖房をアホみたいに効かせた店内でもいと寒きに、カップなど急ぎ用意して、トングもて選ぶもいとつきづきし。

清少納言「枕草子」より引用

とは昔の人もよく言ったもので、俳諧の世界でも冬の季語の一つに「シャニおでん」は数えられています。才能あり!

私たちには義務がある。
アイドルがどのおでんを選んで、この冬を過ごすのかを考える義務が。
おでんの出汁にアイドルへの解釈を溶かし込み、自分だけのオタク凝縮串を生み出す義務が。

さあ、行きましょう。

北風が嵐のように吹きつけています。

オタク解釈の薪を焚べて、俺らで一緒に越冬するんだよ!!!!!!!!!

⭐︎レギュレーション⭐︎

・今回はコンビニチェーン最大手『セブンイレブン』のおでんを題材として考える。地域によって販売している具材は違うが、今回は283プロダクションの事務所がある東京を含む関東圏での販売メニューを採用する。
・ユニット単位でセブンに入った時に選ぶおでんの具材を考える。来店時のシチュエーションは特に定めない。

※予防線※

・アイドルの設定漏れ、コミュの内容漏れなどの不備がある可能性があります。あらかじめご容赦ください。


☆イルミネーションスターズ☆

吹き寄せる風が日増しに鋭く肌を指すようになっていく、晦のこの頃。
少女たちもその身を冬季の雀のように寄せ合いながら、コンビニのドアを開いた。

『う〜、寒いね……』と言いながら手袋越しに手のひらを擦り合わせているのが金髪の少女、八宮めぐるであり、自分の吐息の白さに驚嘆しつつ頬を薄っすらと紅潮させているのが櫻木真乃。痩身であるが故か、それとも彼女たちの関係性が成す営みか、自然と三人の中では真ん中に囲われそれぞれが生み出す僅かな熱を一身に集めているのが風野灯織である。

少女たちは身を寄せ合いながらレジの横を一度通り抜ける。『お↑で→んかぁ〜、うーん、冬になりましたねぇ〜!』と二人に示しながらホクホクでめぐるは店の奥側、ドリンクケースの方へ。彼女の中でもう答えは決まってはいるのだろう。

レッスン終わりの腹ごなし、と言う事でそれぞれ思い思いの品を買う体ではあるので一時はレジ横を通り過ぎた。
だがしかし、三人ともに鼻をほのかにくすぐった出汁の香りが自然とそこに行きつかせる。最初に切り出したのはめぐるだっただろうか、真乃だっただろうか。

三人は揃ってレジに並ぶ。会計はひとまとめに、おでんの注文はとかく手間と時間がかかるので客の波がおさまったタイミングを見計らった。
注文はすでに決まっているので、レジに時間をかけることはない。むしろ必要以上に急いてすらいる。3人分の注文をまとめて灯織が注文する。

「すみません、おでんをいただけますか。はんぺん、餅巾着、しらたき、厚揚げ、こんにゃく、さつま揚げを一つずつ……それと、大根もお願いします」

やった! ちゃんと綺麗に言えたね灯織ちゃん!
うん、二人のおかげ。二人が暖かく見守ってくれたから、落ち着いて注文でき────

「薬味はいかがしましょうか」

や、薬味?! 
そう、灯織は失念していた。おでんというのはそれだけで完成するものではない。『シンガーにはマイクを、ダンサーにはシューズを、おでんには薬味を』とはよく言ったもので誰しもに出汁とそれぞれ好みの薬味を調合した黄金比というものが存在するのである。

俄かに揺さぶられる脳。混迷と同様に掻き乱されて言葉に詰まる。真乃とめぐるもその様子を見かねて、自分から希望の薬味を急ぎ申し出る。
ただ、それはあまりにも不恰好な申し出。実際の薬味の量になど目が向いていない。

断言する、セブンイレブンの薬味は一袋じゃどう考えても割に合わない。よく出汁の染み込んだ具材は、箸で割けば大量の出汁を吐き出すので、すぐに一袋分の薬味など飲み込んでしまう。注文している品数の1/2ぐらいは最低限確保しておくことが求められるが……いくら無料サービスとはいえそんなに多量の薬味を彼女たちが受け取れるはずもなく。
クソでっけぇクリスマスバーレルみたいな容器に入れられたおでんを、微量の薬味で食べることを余儀なくされた3人。

「お〜っで、お~っで、おっでんお(字余り)〜♪」
「もう……出汁がこぼれちゃうでしょ、あんまりはしゃがないの」

(参考文献)【by to illuminate】櫻木真乃

なんとか無事に注文をし終えたとホクホクな表情の3人であったが、この後に待ち受けている薄味多量のおでんとの格闘劇を、彼女たちはまだ知らない。

櫻木真乃 
ふんわりはんぺん お餅の巾着
風野灯織
味しみ白滝 味しみ絹厚揚げ
八宮めぐる
味しみこんにゃく 5種野菜のさつま揚げ

大根3等分


☆アンティーカ☆

ダウンを着込み首をすくめる摩美々をしんがりに不揃いな列を形成しながらの入店、されど行動は常に共にしているのがアンティーカ。夜のご飯時を見送り、客足が少しまばらになったところでその一団は店員たちの目も引いた。

おでんにまず目を止めるのは霧子だろうか。特に目当てがなくても奥に奥に進もうとする恋鐘を戦闘とした列は中座で停止。意味ありげに目を閉じて、ぐつぐつと煮込まれるおでんの声に耳を傾ける。それを見逃す四人ではなく、霧子が見出した世界に揃って関心を向けた。

「お鍋で、おでんが煮えてるね……ぐつぐつ、ぐつぐつ煮込まれて……美味しくなるんだね……」

で、出た……!! 原作の霧子があまりにも意味深長なことを言うというイメージに振り乱されたせいで、彼女のセリフを想像してエミュレートすることに若干の恐れを抱いているオタク特有の、間を取ることだけを踏襲したエアプ霧子だ!!!!!!
まあ言うて霧子もそんな物語性を振り翳しまくるような女の子って訳じゃないからいいんですわ。人には人の幽谷霧子、人には人のユキノシタさん。これ尾道の歌碑に加えといてください。

鶴の一声ならぬ霧子の一声で、すっかりアンティーカはおでんの舌になる。こと寒空の下で暖を取るならば、これ以上のうってつけはない。
真っ先にレジに向かうのは摩美々だろうか。こういう時、恋鐘は具材を選ぶのにまあまあ時間がかかるし、咲耶は四人の注文からバランスを取ろうとするだろうし。結華はまあ勝手に上手くやっちゃうんでしょ〜〜〜(訳知り顔) ほら、霧子一緒に注文しよ〜

田中摩美々
味しみ大根 味しみこんにゃく なんこつ入り鶏つくね串

摩美々はなんだかんだで王道を往く。恋鐘やプロデューサーに食べさせるならまだしも、自分の皿で完結する場合は普通に人気上位の品で手堅く固める面がある。注文にも手慣れていて、薬味はサクッとカラシと味噌ダレを一つずつ。あ、容器は長細いのでお願いします〜

幽谷霧子
味しみ白滝 味しみこんにゃく 牛すじ串

霧子のおでんは半透明の弾力系で固めて欲しいという欲望、みんなそうじゃない? 熱々の具材を噛みながら、そのちっちゃいちっちゃいお口の前で手を添えてくれたらソーグッド。

田楽の 窄め唇 噴煙の 
立ち上る夜 幽谷や

しまった、一首読んでしまった

月岡恋鐘
もっちりちくわぶ 味しみたまご 牛すじ串

ひらがな四文字を恋鐘に元気に呼んでほしいという欲望だけで生き永らえている魔物。でも、意外と言いそう感と言わない感がくっきりと分かれている感覚があるのは私だけでしょうか。

想像してみてください。
「ちくわぶ〜〜〜!」
良くね?

「しらたき〜〜〜〜〜!」
ちゃうねんな。

「こぶまき〜〜〜〜〜!」
言わねえよ。甘えんな。

「ちくわぶ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
言う〜〜〜〜〜!! 言う言う言う言う〜〜〜〜〜!!

なんか長崎のおでんは練り物の中に丸々一個卵が入った『竜眼』なる代物があるんだとか。おでんと言えば卵と練り物という回路は持っていそうですね。

三峰結華
味しみ大根 味しみ白滝 味しみ絹厚揚げ

結華も割と定番をしっかりと攫うタイプ。なんとなく通な楽しみ方として一瞬ネットで持て囃された味噌ダレを出汁に溶かして飲むスタイルを、試して以来やっていそう。霧子に一度大ウケしてからは、おでんの湯気でメガネを曇らすと言うボケを徹底している。

白瀬咲耶
牛すじ 昆布巻 味しみ白滝

父親からの愛を一身に受けて育った咲耶。おでんは日を跨いでも温め直して食べればおいしい。幼少期にも慣れ親しんだ料理なのかもしれない。料理に不慣れな父がそれでも手作りのものを、と油が散ってカピカピになった料理雑誌と睨めっこしながら煮込んでいた不恰好なおでんが好きだった。ただ煮込むだけと思っていながらも、どうも気に掛かって台所を離れられずにいる父の背中がずっと好きだった。
そういうわけで男性からの人気の根強い牛すじを入れてみました。ああ、お父さんがいつもこれを食べながらお酒を飲み、野球の試合を見ていたなとか思っていてくれたら嬉しい。なかなか噛みきれないがために、その都度父の記憶が呼び起こされるのだ。

あ、これ私の妄想の話ね!

「ちょっと〜、悩みすぎだったんじゃないの〜?」
「ごめんね……お先に、頂いちゃいました……!」

おでんの注文はとかく時間がかかる。最初に注文してから店の外に出ていれば、待つ間にどんどんと冷えていくというもの。初めの二人は完食まではせずとも、少なからず既に口にしていることだろう。

「流石に五人のおでんの注文となるとね~! ごめんごめん!」
「すまない、待たせてしまったよね……二人とも、体を冷やしてはいないかい?」
「底冷えはしてないですケドー、寒かったのは寒かったので、損害賠償を請求させていただきますー」
「ふぇぇぇぇぇ!? 摩美々、そいはうちんおでんばい!」
「霧子はそっち狙ってー、ゴー」
「ふふ……ゴー……!」
「ありゃりゃ、それならしょうがない! もってけドロボー!」

悪魔大王チャチャイの呪いを斥けるためにも、暖をとるのは急務。摩美々の箸は自ずと恋鐘の元へとのびていく。もちろんそれは拒まれることもなく、むしろ脇から咲耶が自分からカップを差し出すことさえある。霧子と結華はそんな三人の様子を見ながら、微笑んでその一杯を分け合うのだ。

良く冷えた冬の空気に、今また湯気が立ち上る。


☆放課後クライマックスガールズ☆

外気が染み入るような寒さである程に、出力の強いタービンを持つ肉体は一層その息を白くする。まして、早朝から走り込みでその身体を火照らせた後ならば立ち上る湯気は一層濃くなるものだろう。

これまでのユニットとは異なって、一切の迷いない直線を描いて来店から即座にレジに並ぶのが放クラ。その先頭を務めるのは言うまでもなく夏葉だ。彼女からすればコンビニのおでんという異文化×異文化の組み合わせに興味をそそられないわけがない。鍋から注文する品をあわや直で手づかみしかける場面すらあったかもしれない。令和のおでんつんつん女の異名を彼女が戴いていないことを本当に嬉しく思う。

有栖川夏葉
お餅の巾着 ウインナー巻 こだわり焼きちくわ

名古屋といったらやっぱり味噌おでん!! なのだがコンビニにそのレベルを求めるのは少々酷というもの。コンビニに来たのなら、その尺度に応じて楽しむこともまた淑女のマナーなのである。
ここでの答えは夢をいっぱい詰め込むが吉ときた夏葉。普段あまり食べることのない練り物を主体に詰め込んで、未知との対話を果たす。

小宮果穂
ウィンナー巻 ふんわりはんぺん 味しみ絹厚揚げ

夢を詰め込むのなら果穂だって負けちゃいない。出汁と肉汁の組み合わせは子供舌には鉄板中の鉄板。牛すじは牛の名を冠してはいるが、肉を食べたいという欲求とは行く道を異にする存在だと果穂は知っている。
ええねんええねん! 
ガキの頃はウインナー食ってもええねん!
いつかその味の深みを知る日が、来る
その時のあたしは、背伸びをしたあたしよりもうんと大きいのかな

西城樹里
牛すじ串 味しみ大根 味しみ白滝

食べたものを即エネルギーに、それでいて後味は爽やかに。おでんの中では主張が激しすぎない品々を、柚子胡椒でまとめ上げる。出汁の染み込んだ料理でありながら、重たくなりすぎないのは彼女の持ち味なんだろう。コンビニ前のよくある銀色のアーチに身を預けつつ、真横に牛すじの串をひん抜く瞬間の樹里、見てぇよなぁ。わっかる

杜野凛世
味しみ根菜がんも 昆布巻き 5種野菜のさつま揚げ

すみません、本当に他意はないんです。信じてください、俺も別にいぬのかがやきみたいな髪型したおばあちゃんの好きそうな具材ランキングの記事を書こうとしているわけではないんです。信じてください。凛世が注文しそうな具材を考えてたら自然とこうなったんです。信じてください。偶然片田舎で定年後も店番を続けてる町商店のおばあちゃんの晩御飯みたいなラインナップになっただけなんです。俺は誠実なだけなんですよ、信じてください。

園田智代子
味しみ大根 味しみたまご 味しみ白滝 こだわり焼きちくわ

そうだよな?!?! 園田?!?! やっぱり食べるのならおでんTOP3のDTS(大根・卵・白滝の略称)は外せないけど、それだけじゃ気分が乗り切らないから練り物も欲しくなっちゃうんだよな園田?!?! そんでそれぞれかいつまみながら食べてたら段々とちくわの消費しどきを見失って中盤後半にひと思いに食べちゃうんだよな園田?!?!
自由の自分だけのドリームチームを生み出せてしまうおでんは智代子からすれば夢の存在。毎年コンビニのレジ横が賑やかになっていく頃、彼女は上機嫌である。

5人それぞれ個性豊かなおでんを作り上げたら、そのカップを突き合わせて乾杯! あつあつしみしみのおでんを味わって、その頬を綻ばせます。凛世の咀嚼音は『もっもっ』の書き文字でお願いします。デフォルトキャラでコマ端だと尚よし。
おでんを食べ終えたら、残るのは出汁の残ったカップ。最近はコンビニでもゴミを捨てられる場所が空くなってきて困りますよね。出汁もこれだけ残っていたらカバンの中にしまえないですし────

「樹里ちゃん、おでんを食べ終わった後のお楽しみ……ご存知ですか?」
「ん? 急になんだよ、チョコ……」
「おでんのお出汁に日本酒を入れれば出汁割りの完成! 日本酒の旨みと出汁のコクが混ざり合って堪らないらしいんだよ〜〜〜!」
えっ!? 天才!? さすがは美食の真髄を追い求める美食家のチヨコだ! 小松、俺のフルコースのスープ……決まったかもしれねえぞ!
「っておいおい! 未成年だろ、お酒なんか飲んだことないし……つーかそもそもダメだろ!」
「え、えへへ……冗談冗談。夏葉ちゃんは試したことある? 出汁割り!」
「ええ……千雪に以前勧められたことがあって。智代子の言う通り、旨みとコクが混ざり合って新しい味の境地を切り開いているような感覚があったわ」
「出汁割り……うーん、気になりますーーーー!」
「でしたら、実際に試してみるのはいかがでしょう……」
「お、おいおい!? ダメだって、アタシたち未成年だぞ!? お酒なんて──」
「ございます……凛世たちでも、飲むことのできるお酒が……」

麹甘酒×5

アルコール分の含まれていない甘酒は背伸びをしたい子供たちの頼れる味方! キャッチーな甘味の印象が強いので、出し汁とは相容れないように思えますが、甘酒おでんはしっかりとそれだけで一ジャンルを確立している存在。米の旨みを凝縮した甘酒は出汁の醤油の味と優しく混ざり合うのだとか。
まあ、実際コンビニの出汁のそれと合うのかは……

悪い! わかんねぇ!

「それでは改めまして、乾杯!」

でも、いいじゃん。放クラのみんなが揃って背伸びをする瞬間があったとしてもいいじゃんね……大人の階段までの距離はそれぞれ違っていたとしても、歩み寄って同じ一歩を刻むことはできるじゃんね……
それが終わらない放課後、いつまでだってクライマックスな彼女たちってことなんじゃねえの……?



☆アルストロメリア☆

外がどれだけ寒くたって店の中はそういうのとは無縁だ。自動ドアの開閉に抗えるようにガンガンと効かせた暖房は体から水分を吸い上げて、品出しの屈伸運動の過酷さはうっすらと汗を滲ませる場面すらある。そういう中で客が体を震わせながらホットコーヒーの棚とかに向かっていくのをみて冬の認識を取り戻すのがコンビニバイトの常だったりする。

今入ってきたのは、少し歳の離れた姉妹のように見えるが、妹たちは双子だろうか。一番年上と見える女性の方が自分の両手に息を吹きかけていて、一段と幼く見えるのが不思議だ。

彼女たちはお菓子棚で期間限定商品がどうとか、いつも事務所で仕事の合間に食べてるのがどうとか、よくわからない話をしながら体を温めているらしい。身を寄せ合ってまあ可愛らしいことだ。

しばらくするとトテトテと3人がレジへとやってくる。ああ、ホットスナックの類だなと思って身構える。すると一番年上のお姉さんが、少し申し訳なさそうに上目がちになって「すみません、おでんを注文してもいいですか?」ああ、なるほど面倒な注文になるのを前提として見計ってたわけか。
長丁場の注文になることを覚悟しつつ、俺はトングを手に取った。

大崎甘奈
お餅の巾着 味しみ白滝 味しみ大根

おでんはおでんでも、食感もちもちで色素の薄い具材ばっかり注文してて、色彩が明るいのはあ〜まな??????
(いやごめん羽那かも……ごめん自信ないわ、ほんまごめん……)
おでんの定番をしっかりと入れておきつつ、乙女心の巾着も備える盤石の構え。一口がちっちゃいので大根にはハムスターみたいな葉形が残り、削り削り食べていく。
薬味には辛子を選択。あまりベッタリとつけることはなく、食べている最中にちょい足しの味変で使う程度なのでちっちぇ〜小袋でも事足りる。

大崎甜花
厚揚げ ウインナー巻 ふんわりはんぺん

なんとなく幼少期の甜花にはおでんを外れの日だと思っていて欲しい気持ちがある。ああ、食べるものないなぁとか思ってくれてたら嬉しいな。ソースやケチャップといった分かりやすい味付けに惹かれる幼少期、それでも食べやすかったのは練り物の類だ。薬味にも特にこだわりがない、というか付けないかも。出汁の味がある……と言うよりは材料の味をそのまま味わって満足している感。

千雪
餅巾着 大根 牛すじ串

何とは言わんけどさ、巾着はやっぱり外せないんじゃねえのか? なあ? 丹精込めて作られた油揚げはしっかりと出汁を吸い上げて、それを干瓢でギュッギュッって紐締めてよ、中にはとろとろのお餅が詰まってんだ。すぐに胃袋に収まる無銘の巾着だろうけどよ、そこには詰まってんだよ、人生がよ。それを拾い落とすような彼女ねえだろ、ってそう言ってんの。

串! 串だよなぁ、千雪。
そうなんだよ、千雪は一緒に焼き鳥屋に行ったら『よかったらこちらも食べてみてください』で串から肉を引き抜いて小皿に取り開けてくれる子なんだよ。そんでもって俺が食べてる串はなんかネタ同士が連結してるやつでうまいこと抜いて分けたりができなくて、『だったら直接、いただいてもいいですか?』つってな、まだ手のつけていない串をそのまま貰っちゃうんだよ。『すみませーん、同じものをもう一つ』そうだよ、間接なんて烏滸がましいんだよ。そんなもん想像すんのも『やっぱり二つでお願いします! ふふ、なんだか私もハマっちゃったみたいです♪』

なんてな! 
ないか、そんな未来

ないか……

「ありがとうございましたー」

カップを三つ渡し終えて、やっと一息。おでんの注文は工程数が多くて困る。いくら混雑を避けて注文しても、その注文を受けているうちに別の客が並ぶ。
まあ仕方がない。それが俺に与えられた役目、俺が俺である理由でもあるんだから。
それにしても、さっきの3人姉妹は仲が良かったな。注文の最中に、他の子が注文した品に「それもいいなぁ」とか「ナイス、チョイス……!」とか、表情が豊かだった。時間こそかかったが、さほど迷惑に感じなかったのはその愛嬌故か。
それに声もなんだか聞き心地が良かった。声色は高くとも耳がキンキンするような感じはなく、柔らかに包み込んでくるような感覚を覚えるほど。ラジオ番組でもやったら、それなりに需要はありそうだな。

────そういえば、前にも一度こんなことがあったか?
あの時は、確か……






「お並びのお客様、こちらへどうぞー」

……どうだったっけな。



☆ストレイライト☆

冬のひんやりとした空気の静けさは、何とはなしに物寂しい心境にさせる。せかせかと街を行く人の流れを見ていると、虚から生まれる孤独に足を取られてしまいそうになるものだ。コンビニも人の出入りが激しくて、店員はその客の口々にこぼす年末の繁忙を呪う言葉に寂繆を抱くし、客もまた年末にレジに立つ人間を勝手に慮って侘しくなる。
この静寂を破ってくれる存在など、除夜の鐘以外にはあるはずもな────

『おでん〜♪ おでん〜♪』
『ちょっと、こら、待ちなさいっての! 他にも買うもんあんだから、おでんはその後で!』
『あはは、あさひちゃんちょー腹ペコって感じ〜?』

……意外とあるものだ。真夜中に突然に静寂を切り裂く来訪者の存在というやつは。一時レジ台に張り付きかけた少女を無理やりひっぺがしてから女性二人は店の奥へ。まるで漫才であるかのような掛け合いをしながら彼女たちは買い物をしている。
夜勤のバイトなんて、店内ラジオも何十周としていて飽き飽きもしている。どれだけくだらない情報だろうと、新しい音が混ざってくることはそれだけで救いだ。

『冬優子ちゃん、おかかおにぎり入れて欲しいっす』
『……あんたこの後おでん食べるって言ってなかった?』
『あ、そっか。それじゃあこれは、明日食べるっす』
『いやいや、それだったら明日また買いに来ない? 多分しょーみ期限今日のうちとかなんじゃね?』
『愛依ちゃん、納豆巻きまだ残ってるっすよ』
『おー、マジで!? そんじゃうちも貰っちゃおかな〜』
『あんたたちねぇ……』

それに、取るに足らない会話だとしても、彼女たちのそれは、退屈をかき消してくれそうだ。

芹沢あさひ
牛すじ串 味しみつみれ お餅の巾着 

はいはいはいはい! わたし、お肉、お肉がいっす! 
え〜、練り物なんかじゃご飯にならないっすよ! 
あはは、なんだか冬優子ちゃんの好みのおでんは居酒屋で社長さんが食べてそうな感じの具材っすね

発生状況
本災害はレジにて会計をしていた最中のアイドルAがアイドルBに対して、その味覚の好みを揶揄する旨の発言を行い、不用意に反感を買ったために発生した鉄拳制裁である。

原因
・アイドルAがアイドルBが外聞を気にする性格であることを失念していたこと。
・そもそもコンビニに来店する前からアイドルAはアイドルBに無理やり相手をさせていて、鬱憤を貯めさせていたこと。
・アイドルAはアイドルBに注意されるのをあながち嫌がっていないこと。

対策
不可能

和泉愛依
味しみ大根 味しみこんにゃく 味しみたまご

あはは、あさひちゃん超ガッツリ〜! まあいいんじゃん? ちょーどあさひちゃんってば育ち盛りのオトシゴロ?ってやつだし! それにしてもよく食べるよね〜! レッスンの前にもマイクポップコーン一人分食べてたっしょ? あはは、ベツバラってやつだ〜!

発生状況
本災害は会計を終えたアイドルAの注文したおでんの内容がヘビーだったことをアイドルBが注意する中で、アイドルCが仲裁に入った際に不用意に自らの管理の怠慢を明かしてしまったために発生した肘鉄である。

原因
・アイドルAが元気に食べる姿が可愛すぎること。
・アイドルCの母性がアイドルAと触れているときに過剰にあふれてしまうこと。
・アイドルCはアイドルBに注意されるのをあながち嫌がっていないこと。

対策
不可能

黛冬優子
味しみ大根 なんこつ入り鳥つくね串 牛すじ串

こんなご時世よ

10万するフグの懐石だの 100g 1万する松阪牛だの何だの高い料理はあらかた食べたけど・・・・・・

こんなコンビニの120円の大根が1番美味しい

お金って一体何なのかしらね



☆ノクチル☆

学校帰りのオアシスとしての地位を確立して久しいコンビニエンスストア。学食で昼食を買ったお釣り、交通定期券の余剰金、塾通いの駄賃。千円にも満たないような端金を大切に握りしめて彼女たちは自動ドアをくぐる。小学生が遠足の二百円をどうにかやりくりするのを少しだけサイズアップさせたような形。いかにこのお金をやりくりして一月を凌ぐのかが目下の課題となるのは、いつの時代だって同じことだろう。

ノクチルの四人はまさに今その時を生きているアイドルたちだ。QR決済の余りはそう多くはない中で、レジに並ぶ百か二百の価格帯のメニューは救世主になりうるわけで。

「せっかくだし、温かいもの食べたいよね〜」
「う、うん……学校から事務所に行くまででも、体が冷えちゃったよね……!」
「私はおでん」
「あー、いいね。日本の冬、って感じ」

ウインドウショップでもするように、並ぶ品々を見定めてながらの雑談。一番好きな具材は何か、なんてのはこの時期になれば数億回と全国で繰り返されている議論なんだろう。

「大根はマストじゃない?」
「た、卵……! あったら嬉しいよね……!」
「こんにゃくと、はんぺん〜♡」
「すじ。ね、すじ」

どこにでもありふれた日常。変わり映えしない生活。ただその間延びした時間さえも、純真に、あるがままに向き合えば、尊い時間に変わる。
その時々を彼女たちは彼女たちらしく生きているから、美しいのであると思う。

浅倉透
フランクフルト 揚げ鶏

だから浅倉透は普通に揚げ物の口だったら揚げ物を頼むんだよな〜
いや、おでんは家でお母さんが作ってくれるし。揚げ物とか滅多にしてくんないし(あんたあんまり他所でそういうこと言うんじゃないわよ)
どうせ安くないお金払ってコンビニで買い物するんだったら味わいたいじゃん非日常。
ジャンキーこそがコンビニのセオリー。
突っ込もうよ、オイリーに。
上げてこうよ、コレステロール。

樋口円香
味しみ大根 味しみこんにゃく こだわり焼きちくわ

や、普通に私はおでんの口なんで。
そんな胃もたれしそうなものばっか、日常的に食べられないでしょ。

あ……チュウモ……え……その…………
お…………おで……………
あ…………っ……………
…………え…………

…………………………

…………………………

…………ぴぇ


福丸小糸
なし

ホットスナックの注文は自己申告。店員さんと自分でマンツーマンで向かい合い、言葉を交わす必要がある。初対面の人間と、である。

ぴぇ…………



…………………



………---……



すみません、追加でおでんの注文をお願いします。

隣のレジで小糸が凍りついていることに気づいて急ぎ円香が登場。自分のレジに小糸を引き寄せて、一緒に注文をすることに。大丈夫、小糸。落ち着いて。すごいシバリングしてるから。

福丸小糸
味しみたまご ふんわりはんぺん 味しみつみれ

よかったネ❗️ 小糸チャン😆✨
優しいお友達👧がそばにいてくれて心強いよね💪
円香チャン🐞はクール🥶だけど、心はとってもあったかい☺️んだもんネ‼️
でも、オジサン(自分で言うかー☝️💦笑)も小糸チャンのコトちゃんと見守ってる👀からたまには頼ってくれてもいいんだよ💦
オジサンちゃんと働いてる👨‍💼から小糸ちゃんに奢ってあげちゃっても💴いいんだからね😜
大丈夫!😤 オジサンそれぐらいしかできないから
職場🏢では毎日前の人のデータをコピー👨‍💻して貼り付けて提携文で報告してる✉️だけだから(笑)
誰かの助け👼になってるって言う実感が欲しい🎅だけだから
心からのありがとう💓に飢えてる🐺だけだから笑

市川雛菜
ピザまん

そうなんだ〜、じゃあ雛菜ピザまん食べるね〜



☆シーズ☆

レッスン終わりの間食だなんて、どんな気まぐれだろう。そんな気まぐれなんて、つい最近まで知りもしなかった。上を目指し、己を磨き続ける過程に休憩など挟む必要があるのか考えてすらいなかった。渡り鳥が羽を休めるように、磨き続ける手だって休めてあげないと続かないのに。

美琴にとってコンビニは心強い味方であり続けた。生活を手放した日常を歩んでいた彼女が、急務に見舞われた時の駆け込み寺。とはいえ彼女にとって立ち並ぶ陳列棚の多くは無用の存在であり、ただの背景にしか見えていなかった。必要を埋めることにしか、興味はなかった。

「……にちかちゃん?」
「あ、い、いえ……?! な、なんでもないです……! お、お腹空いてるんですよね……おでん、おでんとかどうです? この時期の定番なんですけど……!」
「恐竜の形にくり抜くチョコレート?」
「こ、これはいいですから……!」

不要を教えてくれたのは、小さな歯車。絶えず同じリズムを刻み続けた狂わない狂った歯車の駆動に合わせてくれた、かけがえのない1パーツ。時々噛み合いが乱れる時があっても、そのたびに調律することにこそ意味がある。誰かにリズムを託すことで見えてくる景色もある。

「そういえば、あまり頼んだことがなかったかも。おでん……店員さんに言えばいいのかな」
「はい、そうですそうです! 食べたいやつを伝えたら取ってもらえる感じで!」

今日もまた、新しい景色を教えてもらえるのかな。ほんの数百平米の世界に眠る、無限にありふれた美しい景色を。

七草にちか
こだわり焼きちくわ 味しみ大根 5種野菜のさつまあげ

いや、なんなんですかその視線。
なんかいや〜な温度感なんですけど。
はいはい、分かりました分かりました!
家で作るおでんみたいなラインナップだなとか思ってる感じです?
そういう外だから特別なもの食べなきゃみたいな思想、押し付けるのやめてもらえますかねー!
食べたいときに食べたいもの食べちゃダメなんですか?

はぁ?! 家で料理してて偉いな?!

いいですか!? 料理は楽しいからやるんですよ!
ちゃんと料理をするから偉いって考えからやり直してください
料理すりゃ偉いって、プロデューサーさんが料理が嫌いだから言ってますよね
料理は楽しいんですよ。家の食材なにか余ってたかな、とか昨日の作り置き使えるかな、とか考えるの楽しいのに、プロデューサーさんが偉いとか言い出すから悪いんですよ

パンチですよ。マジでパンチです。プロデューサーさんが煽ってるんですけど。本当にパンチです。

緋田美琴
昆布巻き こだわり焼きちくわ 味しみ大根

誰かと一緒に食卓を囲う営みの尊さを知った美琴は以来、無自覚のうちに家庭の味というのに惹かれている部分があるのかもしれない。あのとき味わった七草家の家。筑前煮の中に転がっていたゴロゴロとしたざく切りの野菜や、煮浸しになってその色を深い茶に染めた練り物に、どこか愛着を抱いていたらと思うのは身勝手だろうか。

奇しくもにちかと似たようなラインナップとなったことを、美琴は無邪気に口にする。寒空の下であるのに、ポォっと頬を一気に赤らませるにちかの顔を見て、また微笑みを溢して。

アイドルとして一流を目指すのならば必要のない日常がまた一つ増えた。
胸の前でぎゅっと握り込む思い出が、またひとつ増えてしまったみたい。



☆コメティック☆

ずっとこの季節が嫌いだった。冬は冷たい風が吹きつけて、思い出したくないものも一緒に運んでくるから。散らつく降雪は嫌な思い出を覆い尽くすどころか、その記憶を上塗りにしてくるようで、ずっと嫌厭している存在だった。

だけど、それも過去の話。あの時、取りこぼしたメリークリスマスだって、拾い上げる機会は巡ってきたし、喪った時間は続く時間で補える。崇拝に似た美化に盲目だった自分からも変わったはずだ。二人がそのきっかけの一助となっていたことなど、語るつもりはないのだけど。

出会った頃なら一緒にコンビニに立ち寄ることなど、考えもしなかったのだろう。行動を共にするのを避ける素振りが、前ほど見られなくなったことを二人も喜ばしく思っているはずだ。
不要な手間はかけない。おでんを買うと決めているのだから、ルカは即座にレジに並ぶ。別に急げとも言わないが、ちんたら買い物をしていたら不機嫌になるか最悪放っておいて帰ってしまうので二人も慌ててそれに続く。多少角が取れたとは言え、ベッタリの距離感などにはなりようもない。

斑鳩ルカ
牛すじ串 味しみ大根 昆布巻き

いつだったか、美琴と話したことがあった。前の事務所でユニット結成していた頃……だったと思う。海の幸が有名な北海道では、出汁にもよく昆布を使っていた。おでんにも帆立やイカといった海の幸が入っていたものらしい。海の近くの育ちではあったが、海鮮をメインにしたおでんはそこまで多くはなくて、興味深く思っていた。
その時から、昆布巻きはなんとなく外せない。微妙に噛みきれない具材を、箸と歯で綱引きしながら食べては、勢いよく外れた手で汁を散らして舌打ちする。愛着から生じる不機嫌に、なかなか懲りない自分がいる。

鈴木羽那
お餅の巾着 ふんわりはんぺん 味しみたまご 

うん──! おでんはやっぱりお出汁が美味しいよね──!
ほら、見てプロデューサー! この餅巾着、油揚げがすっかり出汁でしみしみになってるでしょ──!
中のお餅もトロトロですっごく美味しそうっ!

ふー、ふー……
はい、あーん!

どうしたの、プロデューサー? 食べないの?
うーん、なんだか食べたそうにしてたから……要らなかった?

あはっ、やらないやらない──!
今のは、プロデューサーだからだよ?

プロデューサーには、あたしが大好きなものも、大好きでいて欲しいから!
……ダメ、かな?

ギュモオォォォォォン(雄牛)

郁田はるき
つみれ はんぺん 味染み根菜がんも

がんもどき! このがんもの中にたくさんのお野菜があるんだねぇ

シナリオで口にしたフレーズが脅威の15万いいねを叩き出す令和の名言クイーン、選んだ具材は表情豊か。ボリューミーなつみれに、ふんわりとした食感のはんぺん、味わい豊かながんもどきも加えて、一杯で何度でも楽しめる宝箱のような選択。いや、ここにさらに薬味を加えれば無限を描けるパレットに変わるのか。
生まれ育った長野の地では、おでんにはネギをつけ合わせることも多い。別売りの薬味でネギを加えて、二人にお裾分けをするようなことも、もしかしたらあるのかもしれないですね。

二人がカップを受けとるのを見届けると、ルカは一人で歩き出す。待っておく必要はない、放っておいても二人は勝手についてくるのだから。付き纏われ続けたことによって彼女の中に生まれてしまった面倒は、徐々に、少しずつではあるけれど信頼にその色を変えつつある。

「ねえ、ルカちゃん!」
「……ンだよ」
「さっきのおでん、何頼んだの? よかったら、あたしにも分けて──!」
「……断る」
「えー、つれないなー」
「欲しかったら自分で注文しとけ」
「あはっ、はーい──!」

背を向ける直前に一瞬見せた表情が、いつかのそれよりも柔らかく見えたのは錯覚だ、と彼女は言うんだろう。



以上、大変よく煮えました。

己が解釈を溶かし込んだ出汁で、じっくりとアイドルのイメージを煮詰めていくと、こんなにも奥深い世界が広がっていたんですね。ユニット内の関係性という薬味をつけて味わうと、また違った表情が浮かび上がってくる。
出汁だって無限の味わいがある。アイドルも現在を生きている限り、無限の可能性に満ちている。私たちが彼女たちの背中を追い続けていけば、その度に解釈が深まっていくし、別の道に転んでいくことだってあるかもしれない。いくら解釈は煮詰めていっても、やりすぎということはない。出汁を吸いつくした具材は、黄金の如き輝きを放つことでしょう。

──ああ、冬ってこんなにもいい季節だったんだ。

さて、この記事をここまで読んだ奇特な読者であるあなたなら既に頭の中に浮かんでるものがあるのではないでしょうか。

おい、バカ。てめェタコこら。
あっさいあっっさい解釈でうちの大好きなアイドルを語ってんじゃねえよ。

……と

ええ、私にそう言いたいんでしょう。
重々承知しております。





だったらてめェもてめェの解釈っつー極上秘伝の出汁でアイドルへのイメージを煮込みまくって最高最強のおでんを作ればいいだろ!!!!!!!!!

やってみろよ!!!!!!!!!

出来っこないをやらなくちゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


私は他の人の自由な発想から成る妄想を見るのが大好きです。
ぜひあなたの思い描く、理想のアイドルの姿を聞かせてくださいね。

さて、そろそろ私はセブンプレミアムのソフトクリームでも食べながらこたつに入ろうかと思います。

次回、「シャニマスのアイドルは快活クラブでどのシートを選ぶ?」でお会いしましょう。

それではご来店ありがとうございました。


※参考


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