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わたしたちのこと〜Everybeingについて〜


はじめまして

誰かの、何かの、一部の存在が蔑ろにされたりその尊厳がなかったことされながら、誰かや、何か、一部にとっての社会が生まれる。
そんなプロセスから、すべての存在の尊厳へのまなざしに満ちた社会へのプロセスを、子どもたちのパートナーとして、さまざまな存在とともに模索しながら育んでいけないか。

そんな願いと問いから、私たちEverybeingの活動ははじまりました。

「社会」といった時に、それは日々の暮らしのことであり、日々の暮らしに影響する、それぞれの暮らす環境や遊び学ぶ環境、口にするもの、目や耳にすること、働く環境、交わす声ややりとり、暮らしにあるまなざし、文化、その地域や国の制度などと、さまざまなことを指スノではないかと思います。
それらは、そして私たちは、宇宙、自然といった大きな循環の流れと共にあり、時代や空間を超えてその循環の影響を受けています。
(人は人だけで生きていず、人ならざるものの中で生きています。)
また、私たちも互いに、「社会」にそして大きな循環に影響をしています。

日々の暮らし、ある人がいる地域、学校、ある制度といった、それぞれ、その「社会」が立ち現れるプロセスに、今は誰の尊厳が映され、誰の尊厳が映されていないのか。誰の視点から「映った」とされているのか。

例えば、日常に目にする広告やコンテンツは、誰かを「消費対象」として対象化しているかもしれないけれど、コンテンツに出会う尊厳ある人といったまなざしがあった時どう変化するのか。

日常に交わされる声や、振る舞い、つくられていく施策。それらが、例えば、ちゃんと子どもという存在の尊厳を感受し、応答したものだとしたら、どんな日常の風景が、それを支える基盤が育まれるのか。

私たちEverybeingは、そこにあるBeingを大切にしながら、暮らしに関わる様々な相互に影響し合う層(エコロジカルモデルにおける、その人、その人の周りの世界、より大きな世界)に対して、子どもたちのパートナーとして、そして様々な存在とともに、はたらきかけています。


大切にしていること

We respect Every Being, Every Aspect, and Every Dignity.
We believe that Every Being Matters.

私たちのコアにあるコンセプトであり、基盤となるあり方です。


時間、空間、種・・・目にみえるあらゆる境界を超えて、すべての存在の尊厳が相互に共存する世界。
私たちは、すべての存在(being)の尊厳があるがままに、「相互に響き合い」、「相互に敬意を交わし合い」ながら、おのずと「相互存在しあう社会」をさまざまな方々共に育んでいます。

   <コア・バリュー>

さまざまな存在と共に
Every Beingの視点から
そのインパクトを捉え直し問い続ける

今を生きる子どものパートナーとして、
子どもの捉える世界からの
影響と学びを大切にする


今やっていること

Everybeingでは、さまざまなかたちの「Being/存在」が時間や空間を超えて互いに深く影響し合いつながっているという感覚・考えのもと、多面的・多層的な視点を持つことに重きを置き、「主体としての子どもたち」に根ざした活動に取り組みます。
私たちは活動のコンセプトとして、
Everybeing Lab
Everybeing Culture
Everybeing Sense
Everybeing Park

といったフィールドを置きながら、これらのフィールドの有機的な循環・交差の中でEverybeing Cosmoを醸成していこうとしています。

いわゆる「活動」に分解してみると、以下のようなことになります。

1)Research and Collaboration:共創的なリサーチと思考実験・実践
子どもとともに、子ども自身のこと、子どもの権利やウェルビーイングに関して、各分野における豊富な経験を持つパートナー・専門家との連携しながら様々な方法を用いてリサーチし、それを様々な形で表現し、社会にプロジェクションしています。
また、子どもたちや各分野のパートナーと協働し、状況に応じた専門的な知識と分析を提供し、意思決定にアプローチしています。
●コミュニティ(まち)のデザインなどにおける試行実験
●ポリシーや条例やアウトカムの設計における調査研究・測定・設計

2)Advocac:すべてのこえが社会に反映されるプロセスをつくる
子どもが主体となり自分たちのことを感じ、表現し、聴きあい、調べ、社会に反映するプロセスに様々な分野のパートナーと共に関わります。
●様々なパートナーと共に行うリサーチ、表現活動、日常生活から制度までの広い範囲でのシステムアドボカシー
●国や文化を超えて様々な場所に暮らす子どもたちが互いに互いのことを感じ・知り合いながらCo-Agencyとしての表現や提言・社会と声が呼応する形を探求するプロセスをエンパワーする

3) Project Development
カルチャー、クセクター・フィールドが有機的に関わり合いながら、以下のようなコンテンツ、文化とその背景にあるあり方の醸成を試みます
●保育園、学校、自治体、企業、地域間の文化醸成
●メディアコミュニケーションや媒体づくり
●子どもの権利,ウェルビーイングを学び体験、実装するラーニングコモンズ運営・研修提供

4)Sense of Everybeing(アートアンドサイエンス・芸術)
子どもとともに、すべての存在(Being)を感じ、時間や空間、種などの目に見える境界を超えて互いの世界に出会い、体験し、心を交わす感覚、体験や表現、間を、アートや文化を通してそれぞれの尊厳に根差しながら育みます。
●わたしたちのウェルビーイング、世界のウェルビーイングを交わす展示
●タンジブルに、触覚を通して世界とつながる窓

5)Consulting
クロスカルチャー、クロスセクターな連携を通したコンテンツを提供します。クライアントと共に未来を見据えた戦略を構築し、各分野における専門知識と経験を活かして、最適なソリューションを提供します。
●子どもの権利などの研修や人材育成サポート
●ポリシーやアウトカムの設計におけるプロセスのサポート


今ある力やレジリエンスを大切に〜今すでにある大切なこえ〜

私たちEverybeingは、日常にたくさんのことがすでに”ある”とも考えています。声、表現、存在。それが今自分の目に映っていなかったとしても。

そしてその存在から生まれる声や表現が、日常や制度、文化と応答していくには、プロセスを捉え直していくことが大事なのではないかと考えています。
例えば、子どもの方々も一人の大切な市民としてまちの計画に関わる時、
子どもたちが教えてくれた感覚、こえ(言葉になっていない表現も含めて)が、施策や計画につながっていくプロセスそのものが、子どもの捉える世界や声と共にあることもとても大切です。
そのプロセスは、時に大人から見ると寄り道したり、止まったり、大人が向かいたかった目的に向かうにはあまりにゆっくり感じたり、葛藤の中とどまることもあるかもしれません。もしかしたら、生まれる結果は、大人だけで考えたことと近いように感じることもあるかもしれません。
そうだったとしても、プロセス自体が子どもからの(そしてそこに暮らす一人一人の)影響を受け、共変容する可能性に開かれていることがとても重要だと考えています。
そのプロセス自体が互いに影響を受けながら変容していくということは、バフチンのいう交通のある対話的な安全性と環境にも繋がるのではないかと感じます。
その環境とあり方により、暮らしの中に、ここにいて大丈夫、明日も大丈夫、自分は自分としていて大丈夫といった感覚が生まれ、ウェルビーインと繋がるのだと思います。

長くなってしまいましたが、具体的に育んでいる取り組み、考えていることを今後紹介していきたいと思っています。
ぜひ、私たちのnoteを覗いてみていただけたら嬉しいです。

                                                                                             文:小澤いぶき

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