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~初めてのサークル参加を経て~ 名古屋コミティアで後悔したこと

 こんばんは、おなかの調子が悪すぎて一日に三回トイレに行った江葉内斗です。

 九月二十九日、名古屋国際会議場イベントホールにて「名古屋コミティア65」が開催されました。
 総勢400スペース、漫画や小説など様々な一時創作が集まる壮大なイベントなのですが、そのイベントに僕は「えばないの館」として初参加いたしました。

 そしてすっごく後悔しました。

 なぜ江葉内斗は後悔したのか?
 今からその理由を、その時の様子を思い出しながら話していこうと思います。
 これからイベントにサークル参加(出店)しようと考えていらっしゃる皆様は、僕の失敗を乗り越えてくださると嬉しいです。江葉も成仏できます。


後悔したこと

フリーペーパーちゃんと準備すれば……

 まず一番に思ったことです。
 フリーペーパーについて深く考えていなかった江葉は、「前日に印刷すればいいか」などと、お気楽な考えをしていました。
 しかし、100部ものフリーペーパーを両面印刷するのに、どれほどの時間がかかるのかを江葉は考えていませんでした。

 前日の夜、とりあえず印刷しようと思ってやってみるも、「思った通りに発色されない」だの「PDFではフチなし印刷と両面印刷を併用できないことを今更知る」だの「インク切れを多発する」だの、事前リサーチを怠っていたことによるアクシデントが多発しました。
 いつまでも終わらないのでいったん寝て、翌朝確認したときにはエラーで止まっていました。
 結局三十数部しか刷られていない状態で会場へ向かい、予想通りなくなってしまったので途中からは名刺を配るという強硬手段に打って出ました。
 そして帰ってきてからはなぜか印刷が再開され、止め方がわからず父に止めてもらうという……
 とにかく、今後フリーペーパーは外注しようと心に誓うのでした。

ポスターのサイズ間違えた……

 さて、先の画像を見てもらったら分かる通りなんですが、改めて見てみましょう。

初心者丸出しスペース

 はい、せっかく高い金払って作ったポスターが半分しか見えてません。
 マジでなんなんだよ本当に。
 A2サイズのポスターを注文したんですが、まさか用意していたポスタースタンドでは足りないとは思いもしませんでした……ていうか事前に調査しなかった江葉が100悪いんですけれども。
 これからはA3でポスター作ることにしますか……

※追記

 ポスターが半分しか見えなかった件についてですが、実はあの後衝撃的事実がわかりました。

 あのポスタースタンド……A2行けたじゃん!!!!!

 はい、これこそ真なる確認ミスです。
 これからも堂々とA2サイズで作ろうと思います。

装飾こだわればよかった……

 さて、他のサークルと差をつけるために意識しなければならないのが装飾ですね。他のサークルがコルクボードを利用したお品書きや、机を使った段差を生かした見せ方などしていたのに対し、見よ、えばないの館のスペースを。

 ただ油性ペンで書いて張り付けただけの値札、洗脳かと思うほどインパクトが強い表紙の数々。
 もう少しくらい工夫の余地あっただろうが!!

 最も江葉内斗には美術の才能がなく、こうなってしまうのは必然というべきでしょう。
 それでももう少し見た目に気を配ることはするべきだと思うのでした。

在庫作りすぎた……

 これが一番後悔したことです。

 初回だったもので、どれほど在庫を用意すればよいかわからず、「まあ全部売ればいっか!」などと軽い考えで用意した部数はなんと50
 イベント初参加のサークルが、50部も売り切れるわけねえだろうが!!!

 結局売れたのはたったの14部。そのうち3部は身内です。
 つまり初対面の人間には11部しか売れなかったというわけになります。

 そもそも江葉のサークルスペースの前で立ち止まってくれる人も少なく、体感ではフリーペーパーを受け取った人の六~七割でした。
 そこから本を取ってくれる人が三割、そして読んでから「買います」と言ってくれる人は半分以下、とどのつまり0.6*0.3*0.5=0.09、僕のサークルにほんの少しでも興味を持ってくれた人の9%しか購入してくださらないという現実。
 もっと言えば「えばないの館」のスペースを横切った人はこれの数千倍ということで、いかに自分の作品に興味を持ってもらえるかということが大変であるかを学びました。畜生。

そんな中でも……

 そんな風に踏んだり蹴ったりの名古屋コミティア65でしたが、いいことも多少はありました。

最初のお客様

 「十九歳の挑戦」を最初に買ってくださったのは、ネットの知り合いでも現実の知り合いでもなく、初対面の方でした。

 その人は和服を着て眼鏡をかけた女性で、いかにも大和撫子って感じのhとだったんですけれど、僕の作品に興味を持ってくれました。
 「これってエッセイですか?」
 「はい! 最近十九歳になったばかりで、まだいろいろやったことがないことがたくさんありまして、そういう感動とか驚きを書きました!」
 お姉さんの質問に張り切ってこたえる江葉。お姉さんが目次を見ると、
「本当だ! 『初めて』シリーズがいっぱいw」
と笑っていました。
 (あれ? これは好感触だぞ?)
と考えていると、ついにお姉さんは言いました。

 「これ一冊ください!」

 「ありがとうございます!!」

 江葉は人生初のお客様に深々と頭を下げました。

 これからどんなにつらい思いをしても、あの女性の顔を思い出せばきっと立ち直れる気がします。
 こんな僕でも、誰かを笑顔にする作品を作れるのだ、と。

 そういえばあの人、ちゃんと僕の作品呼んだかな?
 巻末には文フリ東京で出す作品の宣伝してたけど、読んだ人のどれくらいが東京まで来てくれるかな?
 やばい、又不安が襲ってきた……

 いやになってきたので今回の記事はここまでとします。
 それより大学の遅れを取り戻して文フリの準備せねばと、気持ちだけは焦る江葉内斗なのでした。

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