菓子折りを持って謝りに行く【失恋から立ち直る方法11】[2024/04/中旬某日]
4月中旬、久々に仕事で大失敗をした。
基本的に慎重に事を進めるタイプなので、大きなトラブルに発展することは少ないのだけれど、たまーに寝かし癖が悪さをする時がある。
ギリギリまで取り掛かれない人は、できるかできないかのスリルを楽しむように脳が学習してしまう報酬系が発達して、なかなか直らないとどこかで読んだことがある。
私は典型的なギリギリ族だと思う。
元々ええかっこしいで、慎重で臆病で失敗を恐れる方だから、遅刻はほとんどしないし、忘れ物もほとんどしない。
しかしどういう訳か大胆なところもあり、その実態は、昔からテストや提出物は徹夜はザラ。
頭の中ではずっと考えているけれど、実際に手を動かしてまとめ始めるのは直前で提出には間に合わせるというタイプだ。
学生のときはそれでも許されるけれど、プロとしてお金をいただいて仕事をする社会人になってからは、極力その癖は出ないようにしてきたつもりだ。
だが、気が緩むと、どうしても気が重い仕事を寝かす癖が出る。
まずいと思いながら、どうにか期日には間に合わせてきた。
が、今回はちょっとまずいことになった。
確かにそれまで他の仕事が超絶忙しかった。その上、3月下旬以降は完全にプライベートでメンタルがやられていて、その落ち込みを仕事に持ち込んでしまった。年度末最後の平日に会社を休んだ。
頭を乗っ取られて、仕事のことを何も考えられなくなった。
これこそ社会人失格である・・・。
具体的な内容の記載は避けるが、簡単に言うと提出が完了していなければいけないものが、未完了だった。
私の失態の収拾をつけるために、社外の方が尽力をしてくださっていた。
その時点では本当に綺麗に収まるか分からない状況だった。
提出物の関係で、その方のところへ直接出向くことになったので、菓子折りを買っていった。
お詫びと言えば切腹最中だとか、あまり軽いものは誠意が伝わらないとか誰かが言っていたなと頭を掠めつつ、評価の高い洋菓子屋さんの詰め合わせにした。
面会してとりあえず平謝りする。
対応してくださっていた方は特に怒っておらず、非常に私の状況をよく理解してくださって心配してくださっていた。その方も間に挟まれた立場だったので、恐らくお叱りを受けたに違いなく、逆に申し訳なかった。
最終的に、書類を上司名で出すことになったので、当然そこに至るまでの事実関係を上司たちに説明し、書面も添削いただき・・と社内、社外でも大層ご迷惑をおかけしてしまった。
普段そういうキャラクターに見られていないようで、上司にも驚かれた。
(まあ、全く関知してなかった上司にも責任はあるのだけれど。)
二転三転して、後日この件は幸い良い方向に収集してくれて、実害はなかったのでギリギリセーフ。だから、この記事が書けている。
評価が下がることも覚悟していたが、そこもセーフだった。
この記事も人生初体験系かと思いきゃ、実はそうではない。
菓子折りを持ってお詫びに行ったことは、これまでにも数回ある。
ただ、これまでは不可抗力のトラブルが主だった。
協力会社のミスだったり、誰も防ぎようのない不運が重なったり。
今回は、元々はだらしない自分の蒔いた種とはいえ、プライベートでのコンディション不全を仕事に持ち込んでしまったことも含めて、かなり情けなくてショックだった。
会社で周りを見ていても、プライベートで何かしら抱えながら仕事をしている人は多い。どんなことがあっても、仕事を続けているベテランの人たちのすごさを改めて感じた。
社会人一年生でもあるまいし、今更言うまでもないが、仕事外で何が起きても対応できるように、余裕を持って仕事をスケジュールしようと改めて思った。
これからの人生には、もっともっと嬉しいことだって、もっともっと辛いことだって起きるはずなのだから。