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スピッツ夏イベ2024─ロックのほそ道&豊洲サンセット レポ



はじめに

 スピッツの夏イベのうち、ロックのほそ道と豊洲サンセットに参加したため、その備忘録を。記憶曖昧な部分もあるので、何卒ご容赦くださいませ。
 
 現在東北在住のため、去年、一昨年とロックのほそ道には参加していたのですが、今年は家主(アーティスト(賃貸の家主ではなく(以下略)))が豊洲サンセットに参加すると言うことで、東京行きも決意。では、ほそ道の方は別に行かなくても良いんじゃないかという気持ちにもなりましたが、近所でせっかくライブがあるのに行かないのもなあ、日替わり曲もあるしなあ、と申し込んだら運よくチケットをゲットできたので、参戦。

ロックのほそ道

 二日目に参加。出演者は、ズーカラデル、THE BAWDIES、SHISHAMO、スピッツ。スピッツ以外はどれも初見。
 整番は700番台。去年が100番台だったことを思うとだいぶ後ろでショックでしたが、なんやかんや前に行け、ステージ右側、三輪さん側の6~7列目ぐらいには陣取れました。以下、各アーティストの雑感。

ズーカラデル

 トップバッター。新幹線のトラブルで調整が押してたらしく、フェスのような公開リハーサルからスタート。
 ズーカラデルはスピッツと同じ事務所の後輩で、名前は前前から知ってましたが、あんまり聴いてはきませんでした。
 生で聴いた感想としては、歌詞もメロディーも良い感じで、一曲何かキラーチューンができれば一気に跳ねそうだなーと思いました。あと、普段のライブの客層が読めない。
 ギター、ベース、ドラムがメインで後はサポートの割には、キーボードが結構目立つなあといった印象でした。
 後、完全に余談ですが、小さい子供をライブハウスに連れて行っても良いかみたいな悩みに対して公式Xが親切に答えていたのが非常に好印象でした。確かに幅広い年代に愛されそうなバンド。

セトリ
リハ1. ピノ
リハ2. ノエル
1. アニー
2. スーパーソニックガール
3. しろがね
4. ブルー・サマータイム・ブルース
5. シーラカンス
6. 漂流劇団

THE BAWDIES

 ボーディーズはロックというかロックンロールというか、ビートルズ以前からの源流を引き継いでいる、現代にしてはめずらしい感じのバンドですが、非常に楽しかったです。
 一曲目がスピッツの『花泥棒』の英詩版カバーということで、とても良かったです。ノリノリで、BAWDIESにぴったりでした。
 リードギターのJIMさん?側だったのですが、非常に楽しそうにギターを弾いていて、好印象でした。途中ギターが不具合で音が出なくなって、精一杯パフォーマンすしていました。使ってるギターもレスポールデラックスだったような、三輪さんも最近メインがレスポールデラックスですし、来てるぞ、デラックスの波が。
 ボーカルも唯一無二という感じで、とても良かったです。

セトリ

  1. 花泥棒(カバー)

  2. GIMME GIMME

  3. HOT DOG

  4. SUGAR RIFF

  5. HAPPY RAYS

  6. KEEP YOU HAPPY

  7. IT'S TOO LATE

  8. JUST BE COOL

SHISHAMO

 SHISHAMOはこの日のメンバーの中では一番知っていました。『明日も』とか超有名ですしね。でも個人的にあんまり『明日も』はアレンジがあんまり好みじゃなくて、他の曲を聴いたときに、ゴリゴリのギターアレンジで、めっちゃ良いじゃん、って思った記憶。『卒業制作』とか好きですよ。
 一曲目が『恋する凡人』のカバー!イントロのリフがキーも違うこともあって、なんだろうって思ったら『恋する凡人』でびっくりしました。カバーはやっぱ盛り上がりますね。
 パワーコードのリフは忠実で、ギターソロはハーモニクスのところはあれんじしてたりして、独自の形で昇華していてとても良かったです。
 他にも、夏の定番曲、『君と夏フェス』や『ハッピーエンド』を聴けて良かったです。最新曲、『いっそこの心臓の音が君に聞こえたら』がわりと好きだったので、それが聴けなかったのは少し残念。
 『明日も』はライブアレンジの方が断然好きでした。

セトリ

  1. 恋する凡人(カバー)

  2. 君と夏フェス

  3. ハッピーエンド

  4. 恋じゃなかったら

  5. 明日も

スピッツ

 さて大本命スピッツ。実はこの段階で目が限界で、超しょぼしょぼだったのですが、なんとか耐えました。

  1. 醒めない
     一曲目もトリもこなせる、そんな万能曲『醒めない』。わりとたくさん聴いたのでもういいかなー感が最近なくもないですが、まあ名曲ですね。半音下げでした。草野さんはオーダーメイドのsagoだったかな?三輪さんはゴールドトップのレスポールスタンダート。

  2. ハチミツ
     夏フェスでやってたので、やるかなーとは思っていましたが、やっぱりやりました。初聴きなので嬉しい。三輪さんのギターに原曲よりはるかにコーラスかかってましたね。草野さんは白sago、三輪さんはデラックス。

  3. 恋する凡人
     SHISHAMOがカバーしてたので、本日二度目。草野さんがイントロで若干笑ってた気がする。恋する凡人も結構やってますよねー。どうですか、その枠、『りありてぃ』とかにしても良いんですよ。

  4. 怪獣の花唄(カバー)
     夏フェスで披露し何かと話題になっていたこの曲。草野さんってとても歌が上手なのですけど、スピッツの歌ってそれが目立ちにくいというか、結構淡々としてるので。だからこういうカバーの曲とか聴くと、やっぱ草野さん歌上手だなと再確認できますね。
     そういえば三輪さんがフィエスタレッドのストラトキャスターを使ってた。初めて見た気がします。夏フェスでも使ってたのかな。

  5. 群青
     まあ確かに夏っぽい。スキマフェスでやってたし。群青はスピッツにハマりだした頃から好きな曲です。てっきり日替わり枠だと思ってました。

  6. 空も飛べるはず
     いわゆる御三家は夏イベではあまりやらない印象でしたが、30周年ということもあってか?披露。何気に生で聴くのは初めてでした。

  7. ローテク・ロマンティカ
     えーこちらも定番曲・・・ではなく、ローテク・ロマンティカ!?衝撃的すぎて最初ついていけませんでしたわ。これだから夏イベはやめられませんわ。
     照明もセクシーで大変盛り上がりました。三輪さんのスライドギターも拝むことができて、感無量でございます。

  8. 美しい鰭
     そういえば『ひみつスタジオ』以降一年以上新曲の気配はないのですが、レコーディングとかもしてるんですかね。これで夏イベもひと段落するので、そろそろ動き出すかな?
     この曲は雰囲気のわりに長くないので、くどくなくていいですけど、MC明けにやるよりは、曲のあとすぐさま続けてやるほうが、ドラムフィルのかっこよさが際立って良いかなーと今回思いました。

  9. 8823
     こちらも定番。ですが、この曲は何度聴いたって良いのでね。

  10. 野生のポルカ
     二年ぶり。この曲も盛り上がりますよね。『ロックのほそ道』ですので猶更。飛び回りたい、みちのくの空を。

    本編終了。アンコールへ。
    三輪さんがフィエスタレッドのストラトを持っていたので、なんの曲かなーとドキドキしました。

  11. ルナルナ
     まさかの『ルナルナ』。予想外の方向から殴られた気分です。原曲はアレンジがあまり好きではなかったのですが、ライブだととても良いですね。三輪さんのカッティングと、Cメロ前の田村さんのベースが良かったです。草野さんはほぼイントロとアウトロのオクターブしか弾いてなかったかな?とはいえレア曲が拝めたので満足。

  12. めぐりめぐって
     この曲も予想外ですが、私はひみスタツアーはホールしか参加しておらず、この曲は聴けなかったので、今回聴けてとても嬉しかったです。
     草野さんと三輪さんが一カポだったので、半音上げだったかも?でも聴いてる感じは原キーだった気もする・・・分からん。
     前向きに終われてとても良かったです。この曲だけ草野さんはグレッチでした。

総括

 どのアーティストも安定しており、カバー曲も意外なものが聴けたので嬉しかったですねー。スピッツ系のまとめはサンセットの感想後にまとめて。

豊洲サンセット

 サンセットシリーズは初参加。朝九時のバスに乗り仙台から6時間ほどかけて東京へ。帰りもバスだったので、ライブの立ちっぱなしも含めて、けっこう体力に来ます。
 MCでも触れてましたが、アイアンメイデンのライブもあったらしく、帰りのゆりかもめなどはパンパンでしたね。
 豊洲ピットも初来場。駅チカで良いですね。整番はBの200番台。あまり前には行けないかなーと思いつつも、ステージが三つある恩恵もあって、お目当て、家主がやる右側の3373ステージ、前から三番目ぐらいには行けました。
 では各アーティストの雑感。

ⅩⅩⅡ

 去年ほそ道でケバブスを見たので、ユニゾンは見たことないのに、ユニゾンのメンバーは制覇しつつある。
 斎藤さんといえば白ストラトのイメージでしたが、今回は赤ストラトと黄ストラト(多分)でした。
 須藤さんのベースがブリブリで良かったですねー、かっこよかった。
 カバーで『メモリーズ・カスタム』をマッシュアップという形で披露。急に来たものですからびっくりしました。でも意外で、面白かったですね。斎藤さんの声にも合ってたし。
 いろんな趣の曲があって、良いアーティストだなーって思いました。斎藤さんはユニゾンも忙しいだろうにようやる。

セトリ

  1. シトラス

  2. ユースレス・シンフォニー

  3. Answer5×メモリーズカスタム(カバー、マッシュアップ)

  4. No More

  5. like the rain

  6. スプレー

  7. あれ

  8. うらら

Kitri

 反対側の小ステージでしたので、ほとんど見えませんでしたが。
 ピアノの連弾ユニットということでどういう感じかなーと思ってましたが、シンセサイザーやリズムボックスなどを効果的に用いていて、草野さんも言っていましたが、結構サイケでした。
 以前から『あじさい通り』のカバーをアップしていましたが、今回ラストでも披露。落ち着いていて良い雰囲気でしたね。

セトリ

  1. Lento

  2. ココロネ

  3. 矛盾律

  4. 羅針鳥

  5. あじさい通り(カバー)

Chilli Beans.

 Chilli Beans.は音源聴いた感じだとお洒落だなーって感想でしたが、ライブ映像とか見るとボーカルの人の歌い方とか楽しそうで結構ノリノリ系の印象を受けました。
 ただ今回は客のノリも若干控えめで、ちょっとやりにくそうでしたね。ワンマンの盛り上がりとかすごいんだろうな、と。
 個人的にはお気に入りだった『Mum』が聴けて良かった。あと、定番の『シェキララ』。ベースがブリブリでしたね。MCが少なめだったからか、曲数も多かった。
 
セトリ

  1. aaa

  2. rose

  3. See C Love

  4. 105☻

  5. Raise

  6. Mum

  7. Lemonade

  8. シェキララ

  9. you n me

家主

 このライブの大本命、家主。家主が始まる前に、結構前に押されて、家主ファン以外にいるのか!ってびっくりしました。単純にChilli Beans.が終わったからスピッツファンが前に押し寄せてきた余波を受けただけかもしれませんが。
 ヤコブさんはフジロックでも着てたしまむらのTシャツ。悠平さんはグッズのワンちゃんTシャツでした。
 前ぶりもなくヌッと現れ、多少の挨拶の後、シャウトとともに分厚いイントロが鳴り響く。これは『近づく』だ!。『石のような自由』ツアーでは聴けなかったので、嬉しかったです。と思いきや、リハだったようで途中で終了。とはいえ『近づく』は半音下げチューニングなので、次に来る曲はなんとなく予想はつきます。
 というか、家主側のステージ近くであり、スピーカーの近くだったってのもありますけど、家主の音が相変わらずバカでかくて安心しました。今回耳栓つけてたのでなんとかなりましたが、なかったら鼓膜が破壊されてました。
 『SHOZEN』から始まり、『きかいにおまかせ』の鉄板コンボ。この二曲はイントロの「来るぞ~」感がたまりません。
 そしてベルゲン会員でもあるベースの悠平さんによる『カメラ』。大体『カメラ』か『生活の礎』がこの枠な気がするんですが、私が聴いたのは前回も『カメラ』で、未だに『生活の礎』を聴けてないので、いつか聴きたいですねー。
 そしてロック大陸漫遊記で草野さんが家主を知るきっかけであった『それだけ』。まじでこの曲を投稿した人はナイス。草野さんが、そして私が家主を知るきっかけとなり、このイベントに家主が参加するきっかけにもなったであろうこの曲。感慨深かったですねえ。
 そして続けさまに『マイグラント』。この流れは何度も言ってますが、最高。谷江さんボーカル曲ももっと聴きたかった。『夜』とか、『夏の道路端』ももっとやってほしい。
 そして定番曲『家主のテーマ』。この辺で会場も盛り上がってきました。私の隣のお姉さんはずっと横揺れでじわじわダメージを与え、後ろのお姉さんはシンガロングで圧をかけてきましたが、楽しかったので良しとします。
 そして『NFP』と『オープンカー』で会場のボルテージはMAXへ。家主だけ別のイベントみたいでした。
 後のMCで草野さんが家主を褒めるだけでなく、田村さんも褒めてくれたので、なんか感無量でしたね・・・。あのMCだけで来たかいがあったってもんです。ありがとう・・・。pillowsとの対バンも楽しみにしているね。

セトリ

リハ.近づく

  1. SHOZEN

  2. きかいにおまかせ

  3. カメラ

  4. それだけ

  5. マイグラント

  6. 家主のテーマ

  7. NFP

  8. オープンカー

 どうでもいいですが、事前に挙げた家主のセトリ予想、わりと惜しかった。

 ほぼラブシャなんだけどね!

スピッツ

 先に言ってしまうと、アンコールより前は全部ほそ道と一緒だったんですよね。だからあんまり感想とか書くことは無いんですけど、日替わりについて少々話します。
 一曲目が『たまご』と『醒めない』の日替わり。『空の飛び方』30周年ということで、『たまご』が久しぶりに披露されました。特別好きというわけでもありませんが、見たかったな。
 そして6曲目が『空もとべるはず』と『魔法のコトバ』の日替わり。この日替わりは良いんじゃないでしょうか。定番曲同士ですしね。
 これで『ローテク・ロマンティカ』が日替わりで、万が一聴けないとかあったら今頃枕を涙で濡らしているでしょうね。
 『群青』とか『恋する凡人』は日替わりかなーって思っていましたが、そんなことは無かった。というか、『若葉』と『日なたの窓に憧れて』は聴きたかった!どっちも大好きなシングル。
 そんな中、まさか今回は日替わり無しか!?と途方に暮れて迎えたアンコール。ギター編成も(たしか)『ルナルナ』と同じフィエスタレッドストラトと白sagoだったんですよね。そこで絶望していたら、違う感じのイントロが。

─なんだこれは、この、"流れ出す自由で激しいメロディー"は

『歩き出せ、クローバー』だッ!!

 
ということで、この日のEn1は『歩き出せ、クローバー』でした。
 最高ですね。
 この曲は世界観がすごいあるタイプの歌詞で、何言ってるか分からないんですけど、それこそ「だんだん解ってくる」ような魅力を抱えた曲です。
 いやー良かったね、Cメロの歌詞と草野さんの歌い方とか良かったです。三輪さんはギターソロの前半ブースター踏み忘れた?音が小さかったような気がします。
 En2は変わらず『めぐりめぐって』。豊洲最終日だけ1曲目が『たまご』でEn2が『醒めない』という不思議なコンビでしたね。
 
 

まとめ

 色々書いてきましたが、両日とも素晴らしいライブでした。出演したアーティストの方々とスピッツに多大なる感謝を。ライブ後の写真見るの大好きです。来年も行きたいですが、大阪まで行くのはきついので、好きなアーティストが出るなら仙台か東京で、お願いします…。

余談~『ハチミツ』30周年~

 今年が『空の飛び方』30周年で、リマスターやLPを出し、『たまご』や『空も飛べるはず』を演奏しましたが、来年30周年を迎える『ハチミツ』からも『ハチミツ』、『歩き出せ、クローバー』、『ルナルナ』が久しぶりに演奏されました。 
 これは来年の『ハチミツ』30周年に向けた布石なのか…。『ハチミツ』と言えばスピッツの世間的な代表作とも言えますし、もしかしたら再現ツアーとかやるんじゃないか、って疑ってしまいます。
 なんなら『空の飛び方』&『ハチミツ』全曲演奏ツアーとかやってくれても良いんですよ?


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