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Be Place まずは打席に立ってみる
サードプレイス?… それ、ファーストです
●リタイアシニアにサードは無い
どうもシニア世代にはサードプレイスとやらが必要らしい。家庭がファーストプレイス、職場や学校などがセカンドプレイス、それ以外にストレスから解放される居心地の良い場所、それをサードプレイスと呼ぶのだそうだ。 具体的な場所はひとそれぞれ、喫茶店だったり図書館であったりと自分にとって心が解放される空間であればどこでも良いらしいので近所の公園だってその気になれば充分あり得るのかもしれない。
ところが困ったことにシニア、といってもリタイアシニアに属する方々は働くことなく日常を過ごしているのでファーストの家庭はあっても職場のようにセカンドと呼べる場所など存在しない。ここでいうストレス解消に必要な場所というのはサードプレイスではなくいきなりセカンドプレイスを目指せということになりますね。
●おまけにセカンドでもないような
もともとこのサードプレイス構想で語られるファーストの家庭と職場といったセカンドのふたつの場所は生活に必要不可欠な拠点のことを意味しているので、流行りの「二拠点生活」といったライフスタイルとは意味合いや趣旨が違います。どちらかといえば惰性感満載の家庭空間、収入を得るために出向く義務的な場所、このふたつを指していますね。
ところが、幸か不幸かリタイアシニアはこのセカンドプレイスを持っていません。いや、無くしてしまったのか、生活の糧を得るための職場や学びに行くような特定の場所を持っていません。ファーストプレイスが「家庭」ならストレス解消に必要な場所とはいきなりセカンドということに。
ところが現実からすれば家庭そのものがファーストではなくその名の通りホームベースとして鎮座していますので逃げ込むべき場所のことはファーストと呼ぶべきでしょうか。言葉だけのやりとりのようですがそれはそれ、大事です。
●とにかく塁にでなければ
どちらにしても出塁することが重要なのは間違いなさそうです。ただ、強振することはありません。しなやかにヒットが打てなくてもバントだっていいじゃないですか、極端なことをいえば振り逃げだってセーフになればこっちのもんです。さて、それぞれ球種を見極めて
直球ストレートは、駅前スナックで軽く雑談とカラオケ
緩めのカーブは、平日の郊外カフェチェーンでモーニング
切れ味鋭いスライダーは、地図を持たない日帰りバス旅
読み通りのフォークは、神社仏閣で散歩と歴史発見
球種はまだまだいろいろあってそう簡単に打たせてくれませんが、最低でも試合中に三回は打順が回ってきますから。えっ、ベンチから選手交代・・・。
まあ、とにかくあきらめずバッターボックスに立つことです、ね。