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三度目の手術にして1ヶ月半の休暇を取る

今回の乳頭形成&脂肪注入手術を受けるにあたり、会社は約1ヶ月半の休暇を取得させてもらいました。
具体的には、7/19〜8/31まで。

これまで三度手術を受けてきましたが、それぞれ仕事を休んだ期間は以下の通りです。

①右胸全摘&エキスパンダー挿入手術:1/25〜2/19
②シリコンインプラント挿入手術:8/16〜8/31
③乳頭形成&脂肪注入手術:7/19〜8/31

回を追うごとに手術の侵襲度は軽くなったのですが、なぜか1番軽い手術の時に1番長く休む 爆
極めて謎な展開ですが、私なりに理由あってのことでした。

会社での私は、別にマネージャーでもリーダーでもないヒラ人事部員(何なら出世という面では落ちこぼれの域)ですが、担当者に名を連ねて請け負っている仕事はわんさかあります。
繁閑に応じて差が激しいですが、月の残業時間は30〜50時間前後で、毎日定時で勤務終了できるという感じではありません。。。
弊社は子どもが小学校4年生になるまでの間、時短勤務を取得できますが、私は息子が4歳になったタイミング(2020年10月)でフルタイム勤務に戻しました。
理由は、当時コロナによって在宅勤務が急ピッチで導入された結果、時短勤務でなくても働けるようになったからです。

ということで、図らずもフルタイムでバリバリ働くようになってから即乳がん発覚。
ただステージ0(非浸潤性乳管癌)疑いという極めて早期の発見で、何の症状もなく術前抗がん剤等も行わなかったため、全摘手術ギリギリまで変わらずゴリゴリと働いていました。

自他共に認める責任感の強いタイプであったことに加え、担当していた仕事を手放したくない(このポジジョンを他者に譲りたくない)という気持ちがあったため、①の手術後は3週間で仕事復帰。
今振り返ると極めて無謀だったと思うのですが、主治医も「デスクワークなら退院2週間くらいで復帰しても大丈夫」とか言うので、それを信じて復帰したのです。
そしたら、まー辛かった。しんどかった。
復帰当初のリアルな記録は↓に残してありますが、暗にもっと休めばよかったって書いてあるw

在宅勤務だからどうにかなったけれど、コロナ渦以前の出社必須の状態だったら、復帰後しばらくして間違いなく倒れたと思います。
復帰から1ヶ月以上経過していた4/1の新入社員入社手続時ですら、倒れないように演台にしっかり掴まった状態で説明しましたから。。。
だけど精神的には仕事をしていることがプラスに働いていたので、そのプラス面を重視していたのです私は。
辛かった記憶も、大概ならば時の経過と共に薄れていきますからね。

というわけで、②の手術に至っては術後2週間足らずで復帰。
①より軽い手術だからと、①の復帰後に感じた「もっと休めばよかった」を考慮せずにさっさと仕事復帰した結果・・・復帰後1ヶ月もしないうちに帯状疱疹を発症。

しかも発症したタイミングが悪過ぎて仕事休めず。。。
帯状疱疹の痛みをこらえながら深夜残業までしてました。
バカなのかな私?

帯状疱疹は無事完治したものの、この時の無理はずっと祟ったんでしょうね。。。
1年後の今振り返るとそう思います。
この後私の体調は低空飛行を続け、2022年2月のコロナ罹患に端を発し怒濤の体調不良。

何ヶ月もずー---っと体調悪くて、辛くて、さすがに私何やってるんだろう?と思うようになりました。

がんやその治療に甘んじずに頑張ることは大切だと思うけど、こんなボロボロの体調で何を頑張るんだろう?
30代前半で乳がんになって、命が1番大事、生きていること、何気ない日常が何より大事、と改めて思ったのに、今の状態は健康を害し寿命を縮める方向へ向かっているようなもの。。。

これではダメだ。
元気にならなければいけない。
自分の健康、健やかな暮らしは自分で守らなければいけない。
そう思ったのが、5/15のエントリーを書いていた頃。
そして決めたのです。
乳頭形成手術後は最低でも1ヶ月は仕事を休むと。

乳腺組織を全て摘出した①の手術より、大胸筋の下にシリコンインプラントを挿入した②の手術より軽い、胸の表皮で乳頭を作るだけの手術(おまけで脂肪吸引&注入もあったけど)。
今回も「すぐに仕事復帰してもいいよ」と主治医は言いましたが、それはあくまで医学的な意味での見解。
私自身が手術前と同じ状態で暮らせることと同義ではありません。
過去2回の手術より圧倒的に侵襲が少ないとはいえ、全身麻酔の手術を受けたら私の心身はまたそれなりのダメージを受けるから。
だから今回は、手術前と同じペースで暮らせるだけの体力気力が復活するまで仕事を休む、と決めました。

手術後1ヶ月ほど仕事休もうと思う、という旨を伝えると
夫は「わかった」と、いつも通りの淡々さで応じました。
両親は「そうしなよ、休んだ方がいいよ。」と強い口調で応じました。
会社の人々は「身体が1番大事だよ、しっかり休んでから復帰した方がいいよ。」と言ってくれました。

何が何でも1日でも早く仕事に戻らないといけないなんてことは無かった、私が1人で勝手にそんなふうに思い詰めかけてたんだな・・・と、肩の力が抜けるような感覚がしました。


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優雨
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