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メディカルタトゥー実施に向けた形成外科診察(右胸乳頭形成後140日目)

7月に乳頭を再建して、次は乳頭乳輪の色調再建。
いよいよ右胸再建も佳境に入りました。

健側の乳頭を移植した場合は乳輪の色調再建だけで済むようですが、私は患側の皮膚組織を立ち上げて乳頭を作る方法を採ったので、乳頭乳輪共に色調再建が必要です。
別に色調再建も必須ではないんですけどね、ここまで来たら色も入れよう!みたいなノリで取り組んでいます、はい。
色調再建は、メディカルタトゥー(医療刺青)を用いて日帰り手術で実施します。
先日、その手術に向けた診察を受けてきました。

約3ヶ月ぶりの東大病院。
季節はすっかり秋を通り越して冬めいていました。
13:30の予約で、呼ばれたのは13:50頃だったかな。
メディカルタトゥーを担当してくださるのは、乳房再建の執刀医ではなく別の先生。
初めてお会いする女性の先生でした。

乳頭の状態を軽く見た後、「色合わせをしましょう」とのことで、絵の具みたいなタトゥーのインク見本がたくさん運ばれてきました。
20本くらい入ってる?ケースが3つほど。
ベージュ系、ブラウン系、ピンク系みたいな印象。
私の健側乳頭を見ながら、先生が「色薄い方ですからねー、このあたりかなー」と言って1本のインクを取り出す。
自分の乳頭の色が相対的に濃いか薄いかなんて、考えたこともなかったので、「色薄い方」という言葉が印象的で忘れられない。笑
乳がん治療を受けるようになってから、これまで意識したことも無かった自分の身体的特徴や人間の身体の多様性に気づく機会が多くなりました。

色が決まったら、次はメディカルタトゥー施術の説明と恒例の各種同意書記入。

医療用タトゥーとはいえ、やり方は通常のタトゥーと同じとのこと。
(タトゥー入れたことないので、通常のやり方知らないけど 笑)
皮膚の真皮部分に何度も針を刺して色を入れていくのだそう。
考え得るリスクとしては以下のような内容が挙げられました。

・局所麻酔に対するアレルギー
・インクに金属が含まれるためMRI検査で熱傷をきたす可能性
・タトゥー部分の感染や皮膚壊死

全摘や再建で何度もメスを入れた部分にタトゥーを行うため、感染を起こしたりする可能性が通常より高いのだそう。
万一そういう事態になった場合は、当然ながらそちらの治療も行ってくれるそうです。
こうしたリスクを全て挙げられて、「これらのリスクを踏まえてもタトゥーをしますか?」と改めて問われるとちょっと怯むんですけど。。。
でもここまで来たからには何事も経験なのでやってしまえー、と脂肪注入と同じノリで同意する私。

ちなみに、メディカルタトゥーに用いる医療器具や材料は日本国内で承認を得ていないとのことで(もちろん病院側で選定に万全は期されている)、保険適用外での施術になります。
どのくらいの費用になりますか?と聞いたところ、5万円くらいかな、とのこと。
一度の施術で十分な色が入らなかった場合は、再度施術することもあり、都度同額程度の自己負担が発生する可能性も。
今の私は支払えるけど、経済的に余裕の無い状況だったらどうかな・・・
乳房再建の全ての工程が治療と認められて保険適用になることを、改めて願ってしまう。

手術日は3月に決まりました。
そこまではもう予約でいっぱいなのだそう。
メディカルタトゥーをする人がそんなにいるのに、保険適用外なのか。。。

手術当日から飲む抗生物質や、手術後に使う塗り薬などもこの日に処方されました。
手術当日に処方すると、薬も全額自己負担になるからだそう。
東大病院の先生は、こういうとこ本当に気を遣ってくれてありがたい。

今回は局所麻酔なので、日帰り手術。
すっかり顔なじみになった形成外科の看護師さんに「優雨さんは日帰り手術は初めてなんだっけー?」とフランクに言われながら、手術当日の説明を受けました。
手術2時間前までなら食事も摂っていいし、手術30分前に来ればいいし、なんてラクなんだ!

術前の血液検査はあるものの、あとは手術日を待つばかりです。
再建完了までもう少し!





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優雨
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