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入院1日目(手術前日)

ついに入院の日を迎えました。
上手く眠れない夜を明かし、気を抜いたら泣きそうな私に比べ、ぐっすり眠った後ニコニコ笑って送り出してくれる4歳息子の偉大さよ。。。

夫に息子を託して、元気な息子の声に励まされて、自宅を出発しました。

9:00前に病院に到着し、入退院センターで入院手続を実施します。
診察券・保険証・限度額適用認定証・クレジットカード(支払用)の確認など。

その後すぐに病棟へ上がり、病室へ案内していただきました。
入院棟A棟10F南側、2人部屋の窓側です。

実は入院直前で、私の性格上やっぱり個室で1人になれる方が良いような気がしてしまっていて、個室への変更希望が出せるか聞いてみたところ…一応承るが現在満室で、希望が叶うかはわからないとのことでした。
もっと早くに決断しておけばよかったかな。
2週間でざっと50万かかる差額室料にひるんでしまった平民です…。

ひとまず30分ほど放置された後、担当看護師さんが来てくださいました。
まずは、検温・血圧測定・採血・身長/体重測定・左右の掌/手首/肘下/肘上のサイズ計測。
両手のサイズ計測をするのは、万一手術中にリンパ節転移が見つかりリンパ節を切除することになった場合の、術後リンパ浮腫ケアに備えてとのこと。
現在の心身の状況ヒアリング、翌日の手術に関する簡単な説明も受けました。
併せて、乳腺外科で作成している「乳がんの治療を受ける方へ」という冊子もいただきました。

こちらが入院1日目のスケジュール
10:00 PCR検査受診、X線検査
12:00 昼食
12:30 外来エコー
14:00 核医学検査①
16:00 核医学検査②
18:00 夕食
21:00 消灯

各予定の合間を縫って、麻酔科の先生・薬剤師さん・手術室看護師さんが病室にいらっしゃるそう。
なので、予定のない時間はなるべく病室にいてくださいとのこと。
加えて病室のシャワー利用は8:00〜16:00というルールなので、できれば更に合間を縫って16:00までにシャワー浴びてほしいとのこと。
…過密スケジュール。

早速PCR検査へ。
私は初PCR検査でしたが、検査会場まさかの屋外テント。
病院の本気度を感じます…。
採取担当者とはビニールシートベルト越し。
先生がビニールシートに開けられた腕を通せる程度の穴から、腕だけ出して検体採取。
インフルエンザ検査と同じ、綿棒グリグリ。
インフルエンザ検査よりはるかに長くて痛かった…年甲斐もなく咳き込む私…
その後、X線検査終わるまでずっと痛かった…
もう二度としたくないPCR検査。

病室に戻ってきて、しばしのヒマ時間。
昼前にシャワーは気分的に早すぎるし…
テレビ視聴や冷蔵庫利用の支払に使うICカードを入手してくるも、特に観たいテレビ番組もなく、冷蔵庫で冷やすものもなく、利用せずベッドでボーッとする。

あまりにヒマなので横になってみたら、途端に研修医さんがご挨拶にやってきて、焦って飛び起きる。
以後、薬剤師さんやら看護師さんやら頻繁に訪ねてきて、気が抜けません。

12:00
入院後初めての食事です。
病院食は期待できないかな…と勝手に思っていたのですが、想像よりずっと美味しかった…!

12:30
昼食が終わるや否や、外来棟へ飛んでいき、主治医による乳腺エコー。
先生がエコーを見ながら癌の位置を改めて確認し、翌日の手術の切り方のイメージを固めていきます。
乳房の中心に大きな葉っぱ形のような線を、赤いマジックで直書きされる。
そして、こんな感じで切る予定ですと見せてくれました。
こうやって見せられると、本当に切除するんだなという、辛さというか切なさみたいな感情に駆られました
…が、そんな感情も長続きせず、病室に戻ってちょっと休憩したら次の検査へ。

14:00
核医学検査室にて、センチネルリンパ節生検に向けた準備のため、右胸に造影剤を注入。
これがすんごい痛いという前評判をネットで見ていたのですが、看護師さんも「注射とも採血とも点滴ともまた違う、何とも嫌な痛みがあります。短い時間なんですけど…頑張ってくださいとしか言えないんです。」と…。
ビビりながら注入を受ける。

尋常でなく痛い。

インフルエンザ予防接種(皮下注射)に近い痛みに思えますが、痛むエリアが広いです。
刺した瞬間も痛いが、注入直後が1番痛い。
「いたたたたた!!」って思わず発声。
それ以降は、私にとっては我慢できるレベルの痛みでしたが、痛みに弱い人は最後までかなり辛い気がします。。。

痛すぎて、ノロノロ歩いて病室へ戻り、ベッドに横になって動けない。
シャワー浴びるなんて無理です…
と、転がっているうちに形成外科の回診。
エキスパンダー挿入のための印を、かなり広範囲に黒いマジックで直書きされる。
私の上半身はもはやマジックだらけ。
人生で、こんなにも身体がマジックまみれになることもなかろう…

16:00
再び核医学検査室にて、RIシンチグラフィー撮影。
右側面/正面それぞれから5分間ずつ撮影。
寝そうでした…。

病室に戻ってきて即刻シャワー。
翌日からしばらくシャワー無しなので、念入りに浴びました。
そして髪を洗いまくりました。

シャワー後、まだ髪も濡れてる段階で、手術室看護師さんやら乳腺外科の先生やらがドンドコいらっしゃる。
「麻酔科の先生来ました?」と聞かれても、だんだん誰が来て誰が来てないのか混乱してきて、「来てない…と思います」と答える 爆

スタッフステーションでドライヤー借りて髪乾かして、やっと一息。
通話可の食堂へ移動して、乳がん経験者の祖母に電話しました。
やっぱり手術前日ともなると、気持ちがザワザワする感じで落ち着かなかったからです。
「おおらかな気持ちで構えなさい。切ってしまえばもう、治る方向にしか向かないんだよ、あなたの病気は。気持ちが7割、病気が3割。良い方に向かっていくって、そう信じて、まな板の上の鯉になれ。」
と、祖母は言ってくれました。
おばあちゃぁぁぁぁん( ;∀;)

18:00
夕食です。
今度はゆっくり食べられました。

夕食後は、麻酔科の先生が二度いらしたものの、ようやく1人ゆっくり過ごせるように。

手術は翌日午後のため、21時以降絶食。
…なので、駆け込みで売店に行き、小さなお寿司詰め合わせ・ところてん・バウムクーヘンを調達してきて食す(食べ過ぎ)。
ここから24時間以上何も食べられない…食いしんぼうには絶望です…

21:00
21時消灯かぁーと思ってたら、「じゃぁ、寝る時に自分で電気消してくださいね、おやすみなさーい」って看護師さんが扉閉めるだけでした爆
この日は2人部屋に私1人しかいなかったため、個室状態で大変快適な夜。
イヤホンもつけず、音量しぼったテレビを眺めながら、眠くなるまで過ごしました。
普段は息子と一緒に眠るから22時以降のテレビなんて観ないので、非常に新鮮。

記憶があるのは23:00頃まで。
こうして入院1日目が終わりました。
翌日はいよいよ手術です。

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