Pink Ring
若年性乳がんサポートコミュニティPink Ringに会員登録しました。
2010年に聖路加国際病院の若年性乳がん患者に対するグループ療法の臨床試験として誕生。
2015年に体制を一新し、現在は〝若年性乳がん体験者のための患者支援団体〟として、体験者と医療者が協働で運営し、活動しています。
(上記公式サイト「私たちについて」より抜粋)
一時は聖路加病院も治療先として検討していたので、Pink Ringの存在は知っていました。
ただ私は、乳がん経験者の祖母を含めた家族、友人、会社の方々と多くの理解者に恵まれていたので、こうした患者支援は必要ないかなと、漠然と思っていました。
それでも、なんとなく、サイトを覗いた。
日曜の夜、バスルームの湯船の中で1人、Pink Ring事務局・医師・賛同者の方々のメッセージを読みながら、ただひたすら涙を流した。
湯船にぽたぽたと涙が落ちるままに。
乳がん健診で引っかかり、MRI検査や生検を経て乳がんを告知され、全摘と再建を決め、入院して手術を受け。
ここまで比較的気丈に過ごしてきた方だと思うし、気丈でいられるだけの環境に恵まれていたのは間違いない。
だけど、大変贅沢な願望だけれど、私は誰の目にも触れずに自分が乳がんであることと向き合い、心のままに涙する場所を求めていたのかもしれないと、湯船に涙を落としながら思いました。
私の理解者はきっと皆、私が泣けばそれを受容し、寄り添い、適切な言葉をかけてくれるだろうという、確信がある。
それは本当にありがたく、それに何度救われてきたかわからない。
でも、皆に気を遣ってしまう自分もいる。
(34歳の大人として当然だけど。)
乳がんになったのは私であり、それに付随する実に様々な感情は、究極的には私にしかわからず、それゆえ処理も後始末も自分で為すしかない。
だからその処理くらいは誰にも迷惑かけずに自分でやりたい、でも独りきりではできそうにもない。
そんな強烈な我が儘の行き場が、私にとってはPink Ringのようなコミュニティなのかなと、ぼんやり思う。
役割分担というか、使い分けというか…という感じだけれど、それでもいっか。
きっと、たくさんの人の力を借りてもいい。
それで立ち上がれるのなら。
そしていつか私も、人知れず涙を流す誰かの力になれますように。
そういう気持ちで、これからPink Ringの活動を覗かせてもらい、気になるものには思いきって手を伸ばしてみようと思います。
わたしたちはがんを経験して強くなる
がん経験は“いのちの勲章”
(Pink Ring公式サイトより)
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