乳がん告知から365日
9月くらいから本当に本当に仕事が忙しくて、noteもすっかりご無沙汰気味ですが、やっと年末。。。
書きたかったこと、書いていきたいことはまだまだあるので、マイペースで綴り続けようと思います。
去る11月28日で、乳がん告知からちょうど1年を迎えました。
言葉にしたら大変月並みですが、長かったような、あっという間のような、本当にそんな365日。
1年間を振り返って確実に思うのは、1番辛かったのは告知から手術までの間だったな、ということ。
去年の12月、乳房再建についていろいろ調べていた私は、脂肪注入による再建(※2021年12月時点で保険適用外)に関心を持ち、実際に乳がんに伴う乳房全摘後に培養脂肪注入で再建した方のブログを読んでいました。
そしてその方とDMで直接やり取りさせていただく機会があったのですが、「今が1番辛い時期ですね」という言葉をかけていただきました。
でもその時の私には、その言葉の意味がわからなかったのです。
今が1番辛い…?まだちゃんと胸があるのに?手術して本当に胸を失ってからの方が辛いのではないの?
…と、そんなふうに感じていたのです。
が、あれから早1年。
はい、仰る通りでした。
個人の性格や考え方にも大きく左右されるところとは思いますが、私は、全摘してしまえばもうそれはそれでそういうこと、と割り切るタイプでした。
全摘が辛くなかったということではありません。
再建した今でも、もっと早くにがんを見つけられなかったのか(大学病院の先生もびっくりな早期発見だったんですけど)、右胸を失わずに済む術はなかったのか、どうして私ががんになってしまったのか、と思う日もあります。
全摘手術後の入院中、ベッドの上でただ黙って涙を流していたこともあります。
全摘前に使っていた下着は、見るのも辛くて、退院後に全部捨てました。
でも、がんになったことは変えられないし、確実に長く生きるためには全摘が最善だったのは事実。
主治医が言葉を尽くして説明し一緒に治療方針を考えてくれて、形成主治医が(こっちが引くくらいw)全力で再建してくれた、その結果が今の私。
この私で生きていこう。
右胸が無いことは悲しいけれど、もう無いことに慣れていく人間の強さもある。
私の右胸は再建なんだよ、ちょっとサイボーグっぽいでしょ、って笑って生きていったらいいや。
全摘後、少し時間は必要でしたが、わりとスムーズにそういう思考になっていきました。
まだ右胸がちゃんとあった去年の今頃とは比べものにならないくらい、右胸がインプラントに代わった今は気持ちが晴れやかです。
もちろんここに至れたのは、夫、息子、両親をはじめとする家族、理解ある職場や、優しい友人達の支えあってのことでした。
よく善意の言葉に傷つくケースもあると聞いていましたが、驚くことに私の場合それは皆無でした。
皆、その人にしか編み出せないであろう真摯な言葉を私にかけてくれた。
こうやって支えられて1年駆け抜けたこと、生涯忘れないと思います。
全然まとまりのないモノローグですが、嘘偽りない、告知1年後(正確には1年1ヶ月だな最早)の私の気持ちでした。
今年は穏やかな気持ちで年末を迎えたいものです。
そして溜め込んでる“書きたいこと”を記事にしたい。