夫、急遽私の会社でワクチン接種を受ける

弊社で実施の新型コロナワクチン職域接種は、申込めば社員の家族（2親等以内の血族）も接種を受けることができました。
なので、多くの社員が家族分の接種も申込み、接種人数の半数以上を社員の家族が占めていました。

でも…我が家…申し込んでなかったんです。夫の分。
夫にワクチン接種の意思自体はあったんですけど。
理由（言い訳）はいろいろあって、夫婦で同日接種して激しい副反応が出たら一大事、かといって別日にすると同伴の調整が大変（家族の接種には社員が同伴するルールなので）、そもそも激務の夫が指定日時に必ず弊社に来れるのか問題・・・などなどありて、正直もうめんどくさくなって、申し込んでなかったんです。
自治体接種でもいっかと思って。

そしたらなんと、接種券がやっと我が家に届き（7月頭）、予約ができるようになったのとほぼ同タイミング（7月中旬）で、ワクチンの供給が鈍る・・・
自治体接種の予約一時停止。
これは想定外ぃぃぃぃぃ
我が家（夫婦双方の実家含む）で、夫だけがワクチン難民に。。。
追い討ちをかけるように、7月下旬から感染者激増。

後悔しました。すごく後悔しました。
弊社の職域接種に申し込んでなかったことを。
夫の仕事の都合で当日キャンセルになって迷惑をかけることになる可能性があるとしても、それでも申込んでおくべきだったと。
後悔しても後の祭りなので、激戦プラチナチケットの自治体接種予約に挑むしかないと、夫婦で思っていたところに。
千載一遇のチャンスが到来するのです。

時は8月6日の金曜日。
この日、私は出社して勤務していました。

16時頃、私のデスクの近くでドタバタしているワクチン接種担当者と部長。
どうやら、余剰ワクチンが発生した模様。
やむを得ない急なキャンセルや日程変更による余剰ワクチンの発生自体は想定の範囲内なのですが、想定以上の余剰が出た様子。

弊社は7月に1回目の接種を終えているので、今は2回目接種のターン。
希望者は概ね1回目を終えている（＝2回目の接種日程は決まってしまっている）ので、余剰解消のためには、まだ1回目を受けていない新たな接種希望者（しかもこの瞬間社内にいる）を見つけるしかありません。
頑張って何人か発掘したものの、それでもあと1名がどうしても見つからないらしい。

「あーもう今から1回目打ちたいって人いないかな」とため息をつく部長。「うちの夫、打ちたいでーす」と、半分本気、半分冗談で手を上げる私。
その瞬間、部長とワクチン接種担当者の鋭い視線が私に集中。

「17時までに来てくれるなら打てるよ」と部長。
え？ほんとに打てるですと？
その余剰枠1人分、私の夫にくれるの？

ちょっと夫に電話してきてもいいですか、とスマホ持って廊下にダッシュ。
スマホが鳴っても気づかないズボラな私と違い、夫は電話に気づかないタイプではないけれど、会議だったり手が離せない状況だったら出てくれない。
どうか出てくれますように、と、祈るような気持ちでコール。

・・・出た！

仕事中に電話すると、いつにも増して素っ気ない応答の夫（当然か）。
17時までに私の会社に来れたらワクチン接種ができる旨を手短に説明。
「まじですか・・・」とさすがの官僚もこの展開に驚く 笑
そして「ちょっと、折り返しでもいいですか」と、予定調整を試みる意思を示す。
なぜか終始敬語・・・・
一旦電話を切って待つと、数分後に折り返し着電、「16:45頃に（私の会社に）到着できる」とのこと。

1時間以内に来れたらワクチン打てるとか持ち掛ける妻も妻だが、それに応じる夫も夫。

すぐさま部長に報告。
「口に出して言ってみるもんだな〜」との部長コメント。

夫が仕事に都合をつけることができ、実は霞が関から私の会社が近い、という幸運も重なり、電話から1時間経たずに夫は私の会社に到着しました。
そして無事ワクチン接種を受けられました。
なんてありがたいことでしょうか。。。

先にも書きましたが、職域接種では家族という名の部外者を会社に招き入れることになるため、接種には原則社員同伴必須です。
もちろん私も例外なく同伴。

問診から接種後の待機含めて30分くらい一緒にいる中で、よくよく聞いたところ、私の電話の直後に上司がつかまらず、結局メール送り逃げで出てきたとのこと 爆
いいのかそれで 笑

霞が関で職域接種は無いの？と今更な質問してみたところ、「あるけど、対象になるのは基礎疾患を持つ優先接種対象者で、自分たちみたいに健康な職員は自治体接種しかない」と。
霞が関でクラスターでも起きようものなら国が傾く危険性もあるので、医療従事者ほど最優先でとは思いませんが、それなりに手厚く接種体制を整えて差し上げても良い気がするんですけど。。。

何はともあれ、ワクチン難民だった夫も2回目接種まで確約されて、本当に安堵しました。。。

余談：
接種会場で部長に会ったので、天下の官僚に平身低頭お礼を言わせた妻 爆