見出し画像

退院日(術後11日目)

退院の朝。
やっぱり4:00で起きました。
病院で6:00まで眠れる日は来ないのかもしれない。

起きて、身の回りを片付けて、左手でできる範囲の荷造りをして…爆
朝食と、乳腺外科&形成外科の回診。
全て終わり、夫に迎えに来てもらい(荷物のパッキングも丸投げ)、10時前に無事退院して病院を後にしました。

当たり前ですが、退院した瞬間から、入院中に比べて圧倒的に動きます。
動かないようにしていてもです。
病院を出て、タクシーに乗り、帰宅して、着替えて、ソファーに座る。
これだけで結構疲れる&右胸と右腕が痛い。
帰宅して即ロキソニン。

夫が、昼食に混ぜそばをテイクアウトしてきてくれました。

画像1

やっぱり娑婆の食事は美味しい。


私が少し横になって身体を休めている間に、夫が息子を保育園から連れて帰ってきてくれました。
帰宅するなり一目散に寝室まで駆けてきて、笑顔で「ママ…」と一言発したきり、立ち尽くす息子。
そーっと膝に座らせて、今できる最大限で抱きしめてあげました。
ただいま、よく頑張ったね、と繰り返して。

退院後しばらくの生活フォローのため、実母も駆けつけてくれました。
まだまともに動けない私に代わり、まずは入院荷物の荷解き、そして自宅にある下着の全処分をやってもらいました。

病院からの指示で、当面ワイヤー入りのブラは着用できません。
再建が完了するのは、早くても半年後。
それから更に1〜2ヶ月は経過しないと、これまでと同じ下着を着用することはできない見通しです。
晴れて下着に制限が無くなる頃には、ブラのサイズも変わっている可能性がある…
ということで、今回潔く手持ちのブラ&ショーツを全て処分してしまうことにしました。
とはいえ、さすがに辛い。
もう右胸はなく、入院前まで当たり前に着ていた下着も着られない。
自分はがんだということを突きつけられる。
辛いから、母に捨ててもらうことに 笑
「私も辛いわ」と母が呟きました。

でも私の性格上、捨ててしまえば大丈夫なのです。
もう目に入ることもない。
目に入らなければ、考えることも減る。
再建中、再建後、新しいステージでどんな下着を選ぼうか。
余裕のできたクローゼットを眺めて、そんな楽しみも微かに感じました。
1つの扉が閉まったら、また新しい扉が開くもの。

食事して、シャワー浴びて、それでもう気持ち悪くなるくらいにヘトヘト。

2週間ぶりに一緒に寝られることが嬉しくて嬉しくて、なかなか眠れずただニコニコしている息子と一緒に眠りました。
無事に帰ってきて、息子と並んで眠れる幸せを噛みしめながら。

いいなと思ったら応援しよう!

優雨
最後まで読んでくださった貴方にとって、この記事は1文字いくらの価値がありましたか? よかったらサポートで教えてください!