Ever17 現時点での考察
さて、ここから本格的に考察に移っていきたい。
現状のゲーム進行地点は、
・少年視点/沙羅編グッドエンド&エピローグクリア
・武視点5/4(木):噛み隠し
〜初めに〜
沙羅編ラストシーンでこの物語はループしているといった旨の文章が表示される。副題の「the out of infinity(永遠の外へ)」からしても、これがループを脱却するための物語だというのは間違いないだろう。
そして武視点と少年視点。これは視点と銘打たれているものの、実際は明確に異なっている点がある。
沙羅とココの有無である。
武視点では沙羅が登場せず、少年視点ではココが(表向きの登場人物としては)登場しない。つまりこの二つの視点は同じ時間軸の別視点ではないことは間違いない。
ループ説を踏まえると、この二つの視点はループの中の別の周回と考えるのが自然である。
以下の考察はこのループ説を前提とする。
○キャラ毎の気になった点
〜小町 つぐみ〜
武視点と少年視点、双方をプレイした者ならつぐみの様子の違いに気が付くだろう。
まず武視点のつぐみ。クールで人を寄せ付けないが、言動自体はいたって普通で不自然ではない。
一方少年視点でのつぐみ。明らかに言動がおかしい。周囲に対して憤っており、まるで自分を騙しているかのような素振りをしている。
前述の通り私はこの物語はループしているものと考えているため、それを前提とした考察になる。
・つぐみは武視点での物語の記憶がある説
武視点で体験したことを周りが繰り返しているので、自分をからかっているのではないかと思い込んでいる説。これならば少年視点の彼女がおかしい理由に説明がつくが…そう言い切るにはこの時点での情報が不足してる感が否めない。
また、仮にこの説が正しい場合、時系列としては武視点→少年視点となるはず。
〜田中 優(略)〜
彼女に関しては、少年視点と武視点での相違点がほぼ無い。なので彼女に関しては一旦保留としたい。
〜茜ヶ崎 空〜
少年視点と武視点での決定的な違いは生体反応:5→7→6のシーンだろう。
武視点での彼女は不可解に思いつつも特に変な反応はしていなかったが、少年視点では明らかに慌てていた。
最終的に生体反応は6で落ち着いたが、これも不可解。
空はホログラムであるはずなので、体温による検知の生体反応には引っかからないはず。武視点だとココの犬を含めて6人になるかもしれないが、少年視点では5人が正しくなる。
また、彼女の立ち絵を見ていると気になる点がある。
左手の薬指に指輪が嵌められているのである。
左手薬指といえばやはり婚約指輪。しかし彼女はAIなので結婚とは無縁のはずである。思い浮かぶ説としては、空の外見のモデルがいて、その女性が既婚者であるといったところか。ここについてはまだよく分かっていない。
そして武視点にてつぐみが訪れていた扉…その扉にはHimmel(ヒンメル)と書かれていた。
2024年目線でヒンメルと聞くと、やはり葬送のフリーレンに登場する勇者ヒンメルを思い出す人も多いだろう。
Himmelとはドイツ語で「空」を意味する単語である
…この扉の先に彼女の秘密が隠されているのは間違いない。
〜松永 沙羅〜
沙羅についてはルートを完了したこともあってバックボーンについてはほぼ判明している。
特筆すべき点はやはり武視点では全く登場しない部分。同じく少年視点で登場しないココと比べても、一応登場自体はするココに対し沙羅は今のところ痕跡すら無い。
このことから、武視点においてはそもそもLeMUにいないor存在していない可能性が高いと考えている。
その根拠として、優の呼び名が挙げられる。
沙羅は優のことを「なっきゅ先輩」と呼ぶが、武視点ではなっきゅという愛称を付けたのはココであり、その後の優の反応からしても以前からなっきゅと呼ばれていた可能性は低いと考えられる。
ただ今後僅かでも痕跡が出てきたらこの説はひっくり返るので微妙なライン。
〜八神 ココ〜
少年視点ではまるで幽霊の如き存在と化していた彼女だが、武視点では普通の女の子として登場している。そもそもプロローグの武視点でイヤホンを外しても声が聞こえたりと、武視点の彼女は明らかに実体がある。正直ちょっとよく分かってないので保留としたい。
〜倉成 武&少年〜
この2人については1つ仮説がある。
・主人公としての武or少年は登場人物として出てくる武or少年と別人説
この2人、主人公に選んだ方は立ち絵と声が無くなるという特徴がある。似たようなのだと同じくPS2のソフトで「テニスの王子様 ドキドキサバイバル」というのがある。こちらはソフトによって主人公が変わる仕様で、主人公にならなかった側は登場人物として出てくる。とまぁ似たような仕様のゲームはよくあるのでそういうものかとスルーしそうになるが、ちょっと気になる部分がある。それは、CGで出てくる際に頭が隠れるようになっている点である。単に主人公だから顔が見えないようにしてるだけかもしれない。しかし、武視点にて顔に落書きをされ洗面所に顔を洗いに行くシーンがあるのだが、ここで鏡が割れていて顔がよく見えないといった文があるのだ。
わざわざ顔が見えないなんて言及する必要があるだろうか?
何にせよ何らかのギミックは仕組まれてそうではある。
また、少年視点で時折入るデジャヴ…これは武視点で分かるが武が見た記憶(つぐみの脚が挟まれるシーン等)であり、つまるところ主人公としての武=主人公としての少年なのではないか?
また武視点での少年は主人公としての少年と違い記憶を思い出そうとしても頭痛に苛まれていない。あと正直沙羅に似てなさすぎる
ならば登場人物として出てくる武と少年は何者なのか?ここら辺の情報はまだ足りてないので保留としたい。
ここから先は完全にメタ読みになってしまうが一応…
私の購入したEver17は所謂SuperLite2000シリーズというやつで、通常版とはパッケージが異なる。そこにはつぐみともう一人…謎の青年が映っている。未プレイの人が見ればこいつが主人公かと思うのは想像に難くない。しかし少しでもプレイした者からすると「誰こいつ?」となるに違いない。
この青年…武でも少年でもない、(少なくとも沙羅編では)最後まで一切登場しない謎の人物なのである。この青年は一体誰なのか?根拠の薄い推論だが…私はこの青年こそプレイヤーキャラ(主人公としての武or少年)なのではないかと考えている。どっからどう見ても主人公だろこの人
○二視点同時進行説
さて、ここまでループを前提に考察してきたがここで別の説を提唱してみたい。それが武視点と少年視点が同時に起こっている可能性だ。
この説の根拠となるのが闇鬼/ヤミオニでの出来事だ。このイベント、不可解なことが複数置きているがまずはこの説に関連する部分から見ていこう。
まず少年視点において、廊下側から武が追ってきたため広場へ向かったところ、何故か広場側から武の声が聞こえてくるというシーンがある。この後廊下側に引き返して武に捕まることになるのだが、それでは広場からの声は一体何だったのだろうか。
私は武視点の武が少年を見つけた時の声ではないかと考えている。
武視点でのヤミオニにて、武が少年を発見した場所…広場なのである。
この時の声を少年が聞いたのではないだろうか。
また武視点にて、数を数える少年の声がした問題。これも少年視点の声と考えられる。
これ以外だとフランクフルトの本数が挙げられる。
少年視点だとフランクフルトは無くなっているのだが、武視点では普通に食べている。
武視点で食べたのでフランクフルトが無くなっている…?
しかしこの説だと色々食い違う部分が出てくるので正直信憑性は薄い気がする。
どのようなギミックなのか…クローンなのか並行世界なのか、今のところファンタジー的な要素は皆無なので後者は無いと思うが…いずれにせよ情報が足りないので保留。
※余談
〜パッケージ裏について〜
パッケージ裏には「閉じ込められた7人の男女」とある。優・つぐみ・空・沙羅・ココ・武・少年で確かに7人ではあるが、プレイした人間にはこの言葉に違和感を覚えるだろう。そう、沙羅とココは同じ視点には同時に存在しないので、閉じ込められているのは6人になるはずなのである。わざわざ7人と書いてあるのには若干の違和感を覚える。
また、「新たな脅威:深海に生息する未知のウイルス」ともある。
少なくとも沙羅編においてはウイルスというワードは全く出てこなかった。
これは一体…?
とりあえずここまで。うまく纏まってなくて申し訳ない。