④オンラインセミナー実践編 運営ノウハウまとめ(講師の話し方から機材まで)
前回のnoteの続きになります。
https://note.com/eventlike/n/nc178cc3fa91e
今回はオンラインセミナーの運営において抑えるべきことをまとめていきます。
まず、運営は以下に分類をして考えます。
運営=「ヒト(講師、スタッフ)」「モノ(ツール、機材、備品)」「ハコ(会場)」
それ以外にも細かなことはあるとは思いますが、上記3つに沿ってまとめていきます。
ヒト:講師が抑えておくべきこと
よく「オンラインだと話しづらい」「話し方を変えるべきか?」などよく聞きますが、どんな影響があるかを考えます。
大前提として、
オンラインではオフラインよりも得られる情報が少なくなります。
オフラインでは五感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)のうち少なくとも4つから情報を得られています。
講師の話だけでなく、会場の雰囲気やスタッフの雰囲気、渡す資料などからセミナーの印象が決まります。
ただ、オンラインの場合は視覚、聴覚の2つだけになります。
かつ、視覚も画面上の決められた狭い範囲だけです。
これで何が変わるかというと、
より画面上の映像、講師の声の重要性が増します。
人はそこにある情報で物事を判断しますので、
オフラインより「講師の声が気になるな・・・」「講師の身振りが気になるな・・・」「画面に映ってる光が気になるな・・・」など、気になることが増えます。
では、講師はどんな情報を相手に発信しているのでしょうか?
大きくはノンバーバル(非言語)、バーバル(言語)に分けられます。
ノンバーバルとは言葉以外の情報のことで、具体的には以下7つです。
ノンバーバル(非言語)
1.身体的動作(身振りなど)★
2.身体の特徴(顔や髪など)★
3.接触行動(握手など)
4.近言語(相槌など)★
5.プロクセミックス(他人との距離のとり方)
6.人工物の使用(服装や化粧)★
7.環境(インテリア、照明など)★
この中でオンライン上で伝わる情報は5つになります。
限定されるからこそ、重要度が高まります。
オンラインセミナーでは、以下を抑えておくとよいと思います。
・服装や化粧、髪型などは自分の印象をより与えやすくなるので、与えたいイメージから逆算して決める
・相槌は平たんなセミナーにリズムをつける上でも大事(チャットが来たら反応するなど)
・照明は顔が暗くなっていないか?を確認する、インテリアは、余計なものが映ってないか?を確認し、必要なものを配置する
またバーバル(言語)も同じように見ていきます。
バーバル(言語)
1.大きさ
2.速さ ★
3.高さ ★
4.間 ★
5.音色(少しイメージしづらいので考えなくていいです)
バーバルの中でも、
大きさは調整できますので、速さ、高さ、間が大事だと思います。
・全員がついていける速さか?
・心地よい声の高さか?
・遅れている人もついてきやすい間をとっているか?
を確認するのが良いです。上記が改善されない場合は、
・講師が話している中で気になることがあればカンペで提示する
・スライドを1枚進めるときに、1テンポ置く
をやると良いと思います。
ヒト:スタッフの人数と体制
オンラインの場合はどれくらい運営の人数が必要でしょうか?
まず当日やるべきことですが、
講師一人ではなく、
・何か機材のトラブルが起きたときに対応する人
・お客様からのチャットなどに対応する人
・時間管理など進行をする人
・お客様から問い合わせがあった場合の対応する人(電話など)
・講師の話にリアクションする人(ないとしんどい)
がいると良いです。ただ、一人でいくつかの役割を担当できるので、
仮に講師が一人のセミナーの場合を想定します。
参加者が10-30名程度であれば以下の体制が良いと思います。
・講師 1人
・スタッフ(機材やチャット担当、進行管理) 1人
・スタッフ(お客様対応、リアクション役) 1人
参加者が20名30名ほど増えるたびに、もう一人対応する人がいいかなと思います。
モノ:オンラインセミナーツールの検討要素
オンラインセミナー用のツールは各社様の優先すべきものを決めるべきですが、判断する観点をまとめておきます。なお、弊社ではzoomを採用しました。
検討要素
・接続環境(画質、音質)
・機能(アンケートやチャット機能など)
・参加者の参加方法(ダウンロードがいるかどうか等)
・接続可能人数(最大何人までつなげるか?)
・接続可能時間(最大何時間までできるか?)
・価格
弊社では上記を上から順番に優先度を高く判断しました。
特にマーケティングとして実施する場合は、
・映像を流してもきれいに映るか?途切れないか?
・終わった後にアンケートがすぐ開くか?
・チャットや質疑応答の機能が使いやすいか?
などを大事にしました。
モノ:オンラインに必要な機材
予算を抑えて実施するのであれば、
マイク、カメラが付いたPCだけで可能です。
ただより高いクオリティを求めるのであれば、
マイクとカメラは購入することをお勧めします。
品質は1万円前後で購入できるもので十分です。
マイクは以下で使い分けしています。
卓上設置型 →複数人で話す場合
ヘッドセット →一人で話す場合
弊社では以下を使用しています。
・ロジクールのヘッドセット(https://www.amazon.co.jp/gp/product/B079QCVKW1/ref=ppx_yo_dt_b_search_asin_title?ie=UTF8&psc=1)
・サンワサプライのUSBマイク(https://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=MM-MCUSB33)
・ロジクールのウェブカメラ(https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01LYTKPDT/ref=ppx_yo_dt_b_search_asin_title?ie=UTF8&psc=1)
ハコ:会場のレイアウト
会場では
・講師役
・リアクション役
・スタッフ
前述した通り、
・カメラに映る画面にこだわる
・静かな音の場所で行う
ということが大事なので、
背景に映る場所を清掃しておく、会議室の場合は外に撮影中、と張り紙を書いて話し声が入らないようにする、などの配慮があるとなおよいです。
以上、長文となりましたが、
オンラインセミナー実践編でした。
私も実践できている部分と、まだまだな部分がありますが、
これで少しでも世の中のイベントをやる人たちの力になれればと思っています!
【まとめ】
このnoteは全4章で構成されています。
①オンラインによって何が変わりますか?~オフラインの価値とオンラインの価値の違いとは?~
https://note.com/eventlike/n/n01a94e7bfc06
②オンラインセミナー実践編 オンラインを踏まえた設計がどれだけできるか?
https://note.com/eventlike/n/ncc46d71ae9fe
③オンラインセミナー実践編 集客、コンテンツで抑えるべきこと
https://note.com/eventlike/n/nc178cc3fa91e
④オンラインセミナー実践編 運営ノウハウまとめ(講師の話し方から機材まで)
https://note.com/eventlike/n/n2ecd63a508f4