個人的、J POP、ベストサンプリング
こんにちは
突然ですが、皆さんは、サンプリングという言葉をご存知でしょうか?
辞書で引くと以下の様な文章が出てきます。
このサンプリングという言葉は音楽においては、オリジナルの楽曲から一部分を抜き出し、加工して、新たな楽曲をつくり出す手法という意味で使われていて、特にヒップホップのジャンルにおいてはメジャーな手法として定着しています。 百聞は一見にしかずという事で、サンプリングの手法を使った楽曲で一時代を築いたkanye westのサンプリング解説をご覧ください。(カニエ最近めっちゃ東京にいるらしいから会ってみたい)
という訳で前置きが長くなりましたが、今回はJPOPでサンプリングを使って構築された(と思われる)楽曲の中から、筆者のお気に入りを紹介していきます!!
①ロストワンの号哭 / Neru
この時期のボカロ曲からしか得られない栄養がありますよね。レスポールが〜、とかジャズマスターが〜。みたいにギターの名前を歌詞に入れるのが当時のボカロ界隈で流行っていたような記憶があります。
この曲はイントロ部分がサンプリングです
The Trooper / Iron Maiden
ハードロックなリフが、邦ロック的なドラムの四つ打ちと合わさってちょうど良くボカロっぽく変換されてます。
②ダメダメのうた / LADY Q
この曲を聴くとグニャグニャした粘土がしんちゃんになる映像が脳裏に浮かぶのは自分だけじゃないはず。
大人帝国の逆襲を久々に見返したい。最近のだと新婚旅行ハリケーンとかも良かったです。みさえが主役なんですけど、夫婦の絆みたいな部分にスポットが当たっていて、今までになかったテーマ性でした。
この曲もイントロ部分です。
Do You Remember Rock and Roll Radio? / Ramones
ホーンのフレーズがうまいことサンプリングされてます。ダメダメのうたの歌詞もそう思って聴くとパンクロック的な姿勢を感じるような気がしてきます。
③ KICKBACK / 米津玄師
チェーンソーマンのアニメ自体はなんとなく途中でフェードアウトしてしまったんですがOPとEDは毎回ワクワクしました。
この曲はイントロのベースラインがサンプリングです。
Waiting Room / Fugazi
いつ聴いてもクソかっこいいですね。Fugaziといえばイアン・マッケイがストレート・エッジの提唱者として有名ですが、ハードコア的な質感が上手く昇華されてますね。首の血管が浮き上がってる感じ。といいますか
④ 踊り子 / Vaundy
名曲です。宅録っぽさというか、寝室で一人で作ってそうな感じというか。
ビリー・アイリッシュ以降の良い意味でのsoundcloudっぽさというか。
この曲のサンプリング元は
Television / So Far So Good / Rex Orange County
原曲もめっちゃ良い曲です。特に後半の展開が最高。
⑤Dead Leaf / 星野源
星野源はアルバムとかに「たまには良いよね?」って感じの趣味全開な曲を入れてるイメージがあって、この曲もその枠な気がします。
サンプリング元はディアンジェロです。いかにもクエストラブ節全開なあえてズラしたグルーヴのドラムです。
Untitled (How Does It Feel) / D'Angelo
⑥ fhána / 愛のシュプリーム!
「小林さんちのメイドラゴン」で自分は初めてキャラに萌えるという感情を知りました。アニメOPの音ハメも最高なんで未見の方は是非見てください
この曲はスチャダラパーの"GET UP AND DANCE"のサンプリングです。
ちなみにスチャダラパーの曲もFreedom の同名曲のサンプリングなので、サンプリングのサンプリングという事になります。
⑦Bad Apple!!
自分は東方の事をあまり知らないのですが、情緒が無理になると部屋で「お嫁にしなさいっ!」を延々リピートしたりしてる時があります。
この曲はNew orderのBlue Mondayのサンプリングですね
ドンドンッ、ドコドコドコドコでどっちを思い浮かべるかでその人がわかるという事です。
まとめ
この文章を書いてて改めて思ったのはボカロ以降のJポップでは特にサンプリング的な感性が色濃く出ている気がします。ボカロって2番のBメロだけ突然ジャズっぽくなったりするじゃないですか?ああいう感覚がJポップの方にもどんどん影響を与えていったのかもなぁ、みたいな事を思ったりしました。
篠原さんよりコラムをお届けいたしました!