携帯SIMカードって何使っているの?オーストラリア留学生の通信事情
先日、大学の知人に誘われて参加したイベントにて、SA州に拠点を置くIT企業で働いているnorfolk island出身のライアンという方に出会いました。
Norfolk Islandってどこ?
見出しにある通り、ライアンと最初に話したときはNorfolk Islandなど聞いたこともなく、そもそもオーストラリア大陸の横にこんなに小さな島があるとは想像したこともありませんでした。
彼と話していて気になったのは、通信回線を本土からどのようにして引いているのか?ということ。彼曰く、シドニーやアデレードにあるようなインフラ設備はNorfolk Islandにはないそうです。
ライアンがアデレードに出てきた13年前も今も変わらず、家庭用Wifiには「無制限プラン」というものが存在せず、一定のパケットをお金を払って利用するシステムが取られています(例:ピーク時に20GB+オフピーク時に60GB で30ドルなど)(参照:Norfolk Telecom)。
インターネット速度も格段に違っており、オーストラリアで初めて市内に光回線を走らせているAdelaideは10Gbpsでの通信が出来るのに対して、Norfork Islandではダウンロード速度は、20Mbpsまでが限界。単純計算したら、なんと500倍もの差があります。
これって、少し容量が大きいファイルをダウンロードしようとしたら、一晩はかかってしまうレベルです。
地元の国立公園のウェブサイトによると、Norfolk Islandは本土とは異なるデータ回線を使っているので、OptusやTelstraなどオーストラリアでメジャーな通信サービスは国際ローミングを使用しない限り、利用できないようです(参照:Norfolk Island National Park)。
オーストラリアの携帯会社
と、ここまでオーストラリアの片隅にある孤島の通信事情にお話ししてきましたが、「では本土ではどのようなサービスが使われているの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
Canstar Blueという豪州の調査会社によると、オーストラリアでは以下のような分布で通信サービスが使われているようです。
市場シェアのうち大半を占めるTelstraは国営の通信会社で日本で言うところのNTT(日本電信電話株式会社)に近いです。第2位と第3位のVondafoneとOptusを含めたこれら3社はオーストラリアにおける携帯会社の主要核を担っています。
面白いことに、上に挙げた通信会社は基本的にオーストラリアに拠点を置く会社が運営をしていることが多いのですが、Optusだけはシンガポールに拠点を置くSingtelという会社の下で運営されています。
どの携帯会社が一番良いのか(独断)
かく言う私も、オーストラリア留学したての頃はOptusのプリペイドSIMにお世話になった1人です。プリペイドSImとは日本の携帯会社のように毎月、決まった額を払って同じデータ容量を受け取るのではなく、大容量(40GB、80GBなど)で一気にデータを購入する仕組みのことです。
ですが、昨年住んでいた学生寮は「家のWifiが遅かったこと」からデザリングの頻度が増えてしまい、最初の3か月ほどでプリペイドのデータ容量はすべて使い果たしてしまいました。
そこで使い始めたのが、現在も利用しているBelongという携帯サービスです。
Telstraの通信系列を利用してサービスを展開しているBelongは他の携帯会社と比べても格安で通信サービスを利用することが可能で、一番安価なものだと、月20GBを15ドルの価格で利用することが出来ます(2023年9月上旬時点)。
余ったデータは友達にプレゼントすること可能な他、Global Roamingも安価で利用することが出来るので、先の休みにバックパックをしていた時は大変お世話になりました。
ですが、Belongを利用するうえで難点なのが地域によってはインターネット速度が遅い可能性があるということ。また、カスタマーサービスが悪く「電話をしても応答しない」」「問題が解決しない」というケースもあるみたいなので、注意が必要です。
また、市内では販売店舗を見かけることも不可能なので、BelongのSIMカードを購入したい場合はオンラインで自宅宛てに配送してもらうか、ColesやOfficeworkなどのお店で買う必要があります。
携帯SIMカードの選定は難しく、初めて留学する方などにとっては頭痛の元になるかもしれませんが、この記事が少しでも皆さんのデータプランを考えるうえで参考になれば幸いです!
本日のブログは以上になります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!