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俺のエフェクターボードを紹介するの巻

    はじめまして。EveKiです。
サークルの後輩達が何やら自身のエフェクターボードを紹介するという、非常に興味深いことをやっており、ギタリストとしてこれに便乗せずにはいられないと思い、当記事を執筆しよう、と思い立ちました。
早速ですが私の自慢の機材達を、接続順に紹介しようと思います。

①ONE CONTROL Junction Box(ジャンクションボックス)
②Digitech Whammy 5(ワーミー)
③BOSS Equalizer GE-7(イコライザー)
④Donner Ultimate Comp(コンプレッサー)
⑤Limetone Audio JACKAL(メイン歪み①)
⑥MAD PROFESSOR Royal Blue Overdrive(メイン歪み②)
⑦BOSS BD-2(歪み&ブースター)
⑧Zoom MS-50G(マルチ)
⑨Vivie Dolphin Deverb(ディレイ&リバーブ)
⑩JHS Reverb(リバーブ)

   ここからはこの子達を一つ一つ解説していきます。

①ONE CONTROL JUNCTION BOX

    ジャンクションボックス。エフェクターの出入口です。こんだけボードあるとシールドを差せないので、これは必需品です。あと、なんとなくこれが入ってると上手い人感が出る。正直そのために買いました。

②Digitech Whammy 5
    ボードを見ていただければわかる通り、ワーミーの存在感がデカいです。俺とバンドを組んだ人の5割くらいに「そのクソデカい機材なに?」と聞かれます。中々レアなエフェクターなので、自分と同じくワーミーをエフェクターに入れてる人を見るとテンション上がります。
    彼の強みとしては、①ワーミーまさしく音程を上げ下げすることで飛び道具として活躍する、②オクターバーとして1オクターブ上もしくは下の音をプラスできる、③かなり強めにコーラスをかけることができる、という三点が挙げられるのではないかと思います。まず、踏み込むことで音程を左右するという機能。これは曲中ではあまり使われないですが、ハマるとめちゃくちゃ気持ちいいです。これが使われている曲、または使うことで本家再現に近くなる曲としては、ユニゾンのシュガーソングとビターステップ、King Gnuの飛行艇、髭男のミックスナッツ、ManeskinのGOSSIPなどが挙げられます。特にトム・モレロのような変態プレイをすることができるので、観客を圧倒することができます個人的にはギターソロをアドリブする時とかに、こいつを踏み込むプレイをよくします。こいつ何やってるんだ?と困惑している観客を見る瞬間が堪らなく気持ちいいです。  
   ただしワーミーの機能はこれだけにとどまらない。なんとオクターバーとしても使えるのです。限定的ではありますが、結構使う場面は多いです。1オクターブ下に音を追加する曲としては、PK Shampooの夜間通用口、9mmの太陽が欲しいだけ、オーラルの5150などが挙げられます。また、1オクターブ上に音を追加する曲には、ユニゾンのPhantom Joke、ハンブレッダーズのギターなどが挙げられます。これ踏むだけでソロの音がめちゃくちゃ太くなるので、存在感が増します。基本的に1オクターブのものしか使わないかな。他にも4度とか5度とかの音も追加できますが、俺はあんまり使ってない。
    最後に、これが一番驚きなのですが、コーラスもかけられるのですよ。上二つの機能だけでも十分強いのにモジュレーションとしても機能するなんてめちゃくちゃ優秀じゃないですか?基本的に踏み込みの深さでコーラスの深さが決まるのですが、俺は使うときは全部踏み込んでます。こうすることで、かなり強めにコーラスをかけることができます。これもかなり汎用性が高く、曲でいうならばRADWIMPSの五月の蝿、キタニタツヤの夢遊病者は此岸にて、NEEの不革命前夜、anoのちゅ、多様性。など、強めのモジュレーションが必要な曲にかなり合います。私のバンド『栗沢踊ル者』の代表曲であるビル風をジャックして。も、このワーミーのコーラスを全部かけっぱなしにしています。個人的にかなり愛用しているのですが、難点としてはチューニングが少し狂ってしまうこと。モジュレーション系なので仕方がないことではありますが、ギターのチューニングをしっかりしていないと聞くに堪えない音になってしまうリスクもありますね。
やばい、ワーミーへの愛が強いのでかなり長文になってしまった。次からはサクッといきます。

③BOSS GE-7

    こちらはBOSSのイコライザーです。これがまた万能なのですよ、今はパッチケーブルが壊れちゃって一時的に使ってないけど、あるのとないのとじゃ全然できることの幅が違います。僕の好きな使い方としては、テレキャスターのセンターピックアップで、100ー200Hzをカットし、1.6kHzー3.2kHzを少し上げ目にして、歯切れの良い音を作ること。これを踏むだけでかなりジャキジャキ感が増して、カッティングがめちゃくちゃ気持ちよくなります。また、アンプでMIDDLEを上げ目にして、一時的に中音域の音を減らしたいときなどに、800Hzの音を削るなどということもできます。まあすなわち、痒いところに手が届くエフェクター、それがこのイコライザーというものなのではないかと思います。

④Donner Ultimate Compressor

さて、きました俺のバチバチおすすめコンプレッサー。コンプというより、ブースターとしての機能の方がデカいのではないかと思います。彼の最大の利点は、踏み込むだけでクリーンの音が太くなるということ。アンサンブルの中で埋もれがちなクリーントーンも、これを踏むだけでグッと持ち上がって、抜けるようになります。基本的にはかけることで高音域がプラスされるので、ギラギラした音を出すことができます。歪み単体で物足りないと思ったときにも、これを踏むことで音を太くすることができるのでめちゃくちゃ万能です。基本的に初心者にも使いやすく、コンプレッサーの中でも効果が分かりやすいのではないかと思います。
   とまあ役割としてはこんな感じなのですが、なんとこのエフェクター、4000円で買うことができます。まじでコスパがいい。万年金欠の高校生、大学生にめちゃくちゃおすすめしてます。安い上にその値段にとどまらない役割を果たしてくれる。ギタリストとして必須の音抜け感をプラスしてくれるので、絶対入れるべきだと断言できます。初心者ギタリストから機材何買うべきか相談されたときに、僕はかならずこのDonnerのアルティメットコンプとブルースドライバーをセットでおすすめしてます。その2つが組み合わさるだけでかなり気持ちいい音が出せるので。まあ一つ難点を挙げるとするならば、音が硬くなってしまうことかなと思います。バッキングをやるときに飽和感のある音を作りたい時や、繊細なアルペジオを弾きたいときなどは、このコンプレッサーは踏まずに、ジャキジャキした音を出したいときに踏む、という使い方が一番良いのでは無いか、と個人的には思います。

⑤Limetone Audio JACKAL

    出ました。俺がこの世で一番好きな歪み。これ、ほんとうに良いです。信じられないくらい良い音がします。俺が大好きなミッド増し増しの、粘り気のある音が出て、ギターソロのときなどにこれをかけるとあまりにも気持ちよすぎます。ツマミもボリュームとゲインのほか、BASS、MIDDLE、TREBLEの3つついており、かなり強いです。低域、中域、高域、隙がないです。さらにさらに、bite modeとplexi modeがついており、これがまた非常におもしろいです。bite modeにすると少しハイ感が増して、煌びやかな音になります。plexiモードにすると今度は一転、チャキチャキしたクランチの音も作れます。正直これだけですべての歪みを補えるのでは?とも思います。正に”理想の音”です。あまりにもよすぎる。3万で買ってよかった。ただ、俺のボードだと繋ぎすぎていていまいち彼の良さを引き出せていない気がするので、縮小版ボード作ってそっちにこれを移転させることも考えています。

⑥MAD PROFESSOR Royal Blue Overdrive

    こちらはジャッカルと並んで、メインで使っている歪みです。トランスペアレント系ならではの煌びやかさや透明感がありながら、よく歪むので芯のある音が作れます。自分は主にテレキャスターとレスポールを使っているのですが、テレキャスはこのRoyal Blue Overdriveと相性がよく、レスポールはJACKALと相性がよいように感じます。単体だと飽和感のあるサウンド、Donnerのコンプと共にかけるとジャキジャキした歯切れのよいサウンドになり、非常にカッティングとの相性がよいです。

⑦BOSS BD-2

    言わずと知れたBOSSのブルースドライバーがここにて登場。クランチからディストーション、ギリギリファズの音まで幅広く対応できる当機ですが、俺は主にブースターとして使ってます。歪みとしてはかなり優秀なのですが、メインとして使うとどうしてもジリジリした感覚がしてしまい、もう少し抜け感が欲しいな、というのが個人的な感想なので、メインは前二つに任せて、BD-2はブースターとして使っています。ソロのときにボリュームMAX、TONEも12時以上にして踏み込んでます。ちなみに以前、スタジオでBD-2Wを借りて使ったことがあるのですが、あまりにもよかった。ボリュームのツマミ幅が一回転できること、スタンダードとカスタムモードがあることなど、BD-2では手の届かない領域までカバーしていて、非常に購買意欲をそそられました。ただし、高い。万年金欠の僕にはつらい。しばらくはBD-2に頼っていこうと思います。

⑦Zoom MS-50G  

   こちらもかなり有名な、おそらく最もコスパのよいマルチエフェクターです。基本的に飛び道具(フェイザーやフランジャーなど)かディレイの用途で使ってます。これに内蔵されている歪みはイカついものしかなく、正直使えたものではない。しかし、モジュレーションや空間系はこれがあれば困らないと思います。先輩が以前、コーラスをかけるとアンサンブルの中で音馴染みがよくなると言っていたので、それ以来DetuneをMIX30くらいにして常にかけっぱなしにしています。

⑧Vivie Dolphin Deverb

    はい。倒産してしまったVivieです。あまりにも悲しい。なんで倒産してしまったんだ。これの他にWild Catとかも欲しかったのに。このドルフィンディバーブは空間系としては優秀で、浮遊感のある響きを作ってくれます。ツマミもMIX、Deverb、Time、Repeat、Low Cutと多く、遊びがいもかなりあります。俺が好きなセッティングは、Deverbとローカットを切って、MIX強め、タイム遅め、リピート多めでかけて、後続のJHS Reverbと組み合わせてソロで踏むのかめちゃくちゃ気持ちええです。また、Deverbを上げると、まるで海の中にいるような幻想的なサウンドにすることもできます。あと、デザインがいい。水色のエフェクターってなんかオシャレで好きなんですよ。ただ難点を上げると、ディレイタイムが分からないので、ツマミのセッティングが難しいという点かなと思います。その点では前のMS-50Gでディレイサウンドを作ることも多いです。

⑨JHS Reverb

    ワタクシのボードの最後尾を務めるのはこのJHS Reverbです。シンプルながらも綺麗で繊細でリバービーなサウンドです。ツマミはVERB、EQ、DECAYと3つあり、特にEQでリバーブの明るさを決められるのが面白いです。どんよりした曲ではEQを少なめにかけると重めのリバーブにできて、逆に突き抜けた爽やかな曲ではEQを強くかけるとすっきりしたリバーブサウンドになります。ドルフィンディバーブと合わせてリバーブ感マシマシにするのも中々楽しいです。

おわりに

    とまあこんな感じのワタクシのエフェクターボードです。増やしすぎた故にすべてのエフェクターに思い入れがあって、中々ここから何かを外したりしたくない。足し算の美学に則って生きている人間なので、ひたすら欲しい音を足していった結果がこれです。総重量8.4kgあります。 正直ギターとこのボードを持ち運ぶの、もうしんどいです。友達にお前これ持ち歩いてるのバカだろと言われました。正直ごもっともです。何も言い返せません。スタ練が続いている日には感情が無になります。でもそれだけの拘りはあると胸を張って言えます。満員電車内や東京駅の雑踏の中で周りの痛い視線を浴びながら、持ち運ぶほどの価値はあるのではないか、と考えています。ただ、どうしても音痩せが気になる。踏み変えもしんどいのでスイッチャーを導入せざるを得ないです。ただ、ここにスイッチャーを入れるとしたらさらにボードをデカくしなければいけない。エフェクターを減らすという選択肢は今のところないです。どうせ10年後にはアン直に落ち着いているという結末は見えているけれど、今はこの機材の底なし沼に飲まれながらたくさん遊んでたい。マルチエフェクター単体で信じられないくらい良い音を出すギタープレイヤーに嫉妬しながら、俺は明日もこの8.4kgの鉄塊を持って、スタジオに行ってまいります。


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