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引越しで保育園難民に!電車登園の3ヶ月で学んだこと

子どもが1歳のころ、年の暮れに私たちは新しいマンションを購入し、引越しをしました。それまで住んでいた大阪市内中心部は、家と職場が徒歩30分、家と保育園が徒歩10分という便利な環境。引越し先でもスムーズに保育園を見つけられると思っていましたが、現実は甘くありませんでした。

保活の壁

引越しに向けて、年始から新しい保育園への入園申請を進めていました。
しかし結果は「保留通知」。1名しか空きがない園で、ダメでした。
他の認可保育園も空きがなく、無認可保育園は入園費用が高額。
家でヤンチャ盛りの子どもを見ながら在宅ワークをするのは現実的ではありませんでした。
最終的に選んだのは、

引越し前の保育園に在籍したまま電車で通う方法

これが、親子にとって試練の日々の始まりでした。

電車登園の試練

朝の混雑した電車にベビーカーで乗るのは、考えただけで憂鬱でした。周囲の迷惑にならないか、子どもがぐずったらどうしようかと不安が募ります。最初の1週間は、

  • ベビーカー置き場のある乗車位置

  • 乗り換えがスムーズなルート

  • 比較的空いている車両

を探すため、毎日試行錯誤。
大阪の地下鉄はエレベーターの位置が限られており、遠回りが必要なこともしばしば。想像以上に移動が大変で、最初から心が折れそうになりました。
さらに、イヤイヤ期に差し掛かっていた子どもは電車内でぐずることも多く、周囲に迷惑をかけないかと常に気を張っていました。

それでも、優しい人々に助けられる場面もありました。
アンパンマンのシールやカードをくれる人、雑誌を破って遊ばせてくれる人、変顔で笑わせてくれる人。外国人の方からは「So cute...」と微笑まれることもあり、温かい言葉に救われました。
本当に、感謝でいっぱいです。

時間との戦い

電車登園で今までよりも1時間早く家を出る必要があり、朝は常にバタバタ。早く準備してほしいと子どもに急かし、結果的に怒ってしまう自分に自己嫌悪を感じることもありました。
帰りもまた一苦労。お腹を空かせた子どもを連れての移動は大変で、駅までの道中でおにぎりやバナナを食べさせたり、ゼリーやお菓子を渡したりしました。一人目ということもあり、家でのご飯前にお菓子を食べさせることに抵抗がありましたが、背に腹は代えられません。
金曜日には早く帰るのを諦めて、うどん屋さんで夕食を済ませたり、公園で買ったものを食べたりと柔軟に対応するようになりました。
季節は冬。寒空の下でふうふうしながら食べた肉まんの味は忘れられません。

移動手段の工夫

保育園のご厚意でベビーカーを園に置かせてもらえることになり、少しだけ負担が軽減しました。それでも、保育園から職場までは徒歩40分。
この移動時間を短縮するために使ったのが、当時サービスが始まったばかりのシェアサイクル「LOOP」でした。
保育園や職場の近くにポートがあり、片道250〜280円で利用可能。
1週間で約2,500円かかりましたが、時間を買うつもりで割り切りました。

長い戦いの果てに

最初の2週間は本当に辛く、1ヶ月経ってようやく慣れてきた頃に2月の入園結果が届きました。
しかし、結果は「保留通知」
3月もダメで、最も枠が増える4月も保留。
引越し先は子どもが多い地域で、兄弟加点のある家庭が優先される状況でした。
「3ヶ月だけ」と思って頑張ってきた電車登園。
4月からもダメとなると心が折れそうでしたが、ある日別の園から追加募集の案内が出ました。わずか2名の追加枠に応募し、ついにその中に入ることができたのです。

まとめ

長い戦いの末、ようやく新しい保育園が見つかり、親子で頑張った日々が報われました。この3ヶ月で私は3キロ痩せ(やつれ?)、子どもも電車登園をよく頑張ってくれました。
保活は大変ですが、どんな困難もいい経験になると思っています。
今では同じような人がいたら率先して助けることに喜びを感じ、
子連れの移動も臆すことなく行けるようになりました。

同じような経験をしている方々の励みになれば嬉しいです。

ここまで読んでいただいありがとうございました。

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