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ホロライブの卒業ラッシュに関して思うこと
自分の趣味であるYoutube鑑賞の一つで、ホロライブの配信とかを見ることが多い。
その一環で、この件について何か憶測で話すというより一般的な目線での感想を書こうと思う。
ホロライブってなんだって人のために3行で説明すると
・Vtuberという、Youtubeで活動するが、キャラクターのような皮を被って活動している配信者がいる。
・主にゲームや、雑談、歌などを配信で行う。
・ホロライブは、企業が運営されていて、配信者が所属するVtuberアイドル事務所。
さて、そんなホロライブにここ数ヶ月で卒業者が増えている。
僕自身はかれこれ4年ほどホロライブを見てきたのだが、この4年間でこんなに卒業者が数ヶ月に集まってるのはなかった。
しかし、ここで僕が思うのは
どの会社でもこんな感じなんじゃないかっていうのは思う。
今ホロライブ全体の人数は、JP,EN,IDを入れると100人弱の大御所になってきている。
つまり、端的に見るとちょっとした中小企業レベルでの人数が所属していることになる。
ここで考えて見て欲しいのは、100人の会社で全員が全員やりたいことができて満足するような会社ってあるのかという観点。
当然、普通の会社であれば100人と言っても、辞めていく人もいれば、入ってくる人もいて、全く同じ100人とはいかないだろう。
しかし、ホロライブなどの事務所でのタレントというのは、「その人でないといけない」みたいな風潮もある(IP: Intellectual Propertyという概念があり、キャラクターに対しての所有権という意味では、その人でなくてもいいかもしれないが、そのキャラクターの味というのを出すにはその人でないといけないだろう)
故に、ただ100人というだけでなく、全く同じ100人である、あって欲しいというのが視聴者としての意見だと思う。
でも、そんなの無理じゃない?
というのが感想。
会社としては売上を作る義務があり、そのためにこの人数に対してこういった目標というのを株主含めて決めていく必要がある。それはどこの会社も同じようなものだと思う。
それに対して、同じことを繰り返して、年々上がる売上の目標を達成できるのかというと、難しいだろう。
そうなるとやっぱりどうしても戦略を変えていく必要があり、それに対して性格や考えが合わない、無理をしなきゃいけないという人も出てくる。
それを乗り越えられる人もいれば、乗り越えられない人もいる。
どっちが良い悪いという話ではなく、そういう人もいるという一般的な状況の話。
それが今回、重なってしまったということだと思う。
どの会社でも、そういう困難な状況は起こりうるし、法人も一人の人間として考えれば風邪を引くこともあれば、低気圧でパフォーマンスが出せない時もあるのと同じで、調子の良し悪しはある。
それを、会社が体制整えてないからだだの、ブラックだの、簡単に言えるものではないと思う。
状況に合わせて、人や会社は成長する。
それはどんな会社であれ同じで、こういう状況も理解していかなきゃいけない。
ある人はのんびり配信だけしたいという人もいれば、もっとライブや歌をやっていきたいという人もいる。
それらを少しでも叶えてあげるために売上を作る必要があるのはしょうがないし、それが100人とかになってくると、普通の経営者では到底想像もできない領域になってくる。(実際、27億のスタジオを作るとか、各人のMVを作るのにかけられる大金の支払いや行動など、僕には到底想像もできない状況だ)
売上優先で、タレントのことを全く考えてないという意見が多く見られるが、それは逆でタレントのやりたいことを考えてるからこそ戦略をちゃんと考えられていて、それがなければ今のホロライブはできていなかっただろうし、今後のホロライブもなくなるだろうと思う。
とはいえ、推しが卒業する悲しみも理解できる。
ただ、そこに捧げてきた自分は消えたりしないし、それがあったからこそあなたの推しは自分の決断を決められたのだ。
確実に、推しの一部になっていることは誇りに思って良いし、事実は変わらない。
ただ、カバーが良くないという意見になってしまうのは少しズレてきているのではないかなと思う。