エンジニアリングとお金の相関
エンジニアという言葉とほぼセットで聞こえてくる魔法の言葉がある。
そう、「お金」である。
「給与」や「年収」というように姿形を様々に変えて我々に関わってくる。
では、なぜエンジニアとお金がここまでセットになってるかというと
答えは割とシンプルで、「プログラミングスクールの乱立期」というのがあったのだ。
3、4年前にプログラミングスクールが無限に作られていた時期があった。
というのも、コロナ禍という状況の中で仕事が減ったり、ロックダウンといった強制的に働けない状態が続くことで不安に感じた人たちが多くいた。
その影響で、在宅でも働けるとか、エンジニア年収高いみたいな謳い文句で集客を試みるスクールが増えたのだ。
当然だが、初めに言っておくとエンジニアリングはお金のためと割り切って誰もが再現性高く頑張れるような仕事ではない。
しかし、どうしても自身のエンジニアリングの解像度が低い中で、お金に惹かれて入ってこようとする人は多い。
お金は人を変えてしまう…。
さて、ここで面白い話が一つ。
ある程度エンジニアリングの世界に入ってくると、お金への執着はなくなってくるのかもしれない。
以下のようなことを言う人もちらほらいる。
「年収は最小限でいいからやりたいことをやりたい」
もちろん、僕自身も「ある部分」においては賛成なので、否定するつもりはないのだが、お金はやはり大事で、それがないと現実問題生きていけない。
ましてや最近は税率を上げることしかしない世の中なので、お金は正直なんぼあってもいいもの。
しかし、ある程度エンジニアリングで稼げるようになるパターンでも、上のようなことを言う人もいる。
それは、単純にお金は十分もらっているから、今度は仕事の質を上げて、生活の質を上げたいという意味もあるだろう。
仕事は1日の3分の1を占めるものなので、仕事の質を上げることは生活の質を上げることにも繋がるという理屈だろう。
そして、仕事の上で興味のある分野であったり、自分がやりたいと思える仕事を突き詰めていきたいといったようなことを考えているのだろう。
年収を上げたい未経験と、年収は程々に仕事の質を上げたいベテランとがいる、なんだか不思議な世界なのだ。