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Qiitaカンファレンスの学び(最後のセッション)

2024/11/14 と 11/15 の2日間、Qiitaカンファレンスが行われていて、業務や、事情により全部を見ることはできなかったですが、印象に残った発表があったので、記憶にあるうちにメモのように残しておこうと思います。

印象に残った発表というのが最後の発表のVercel, incの上杉さんの発表でした。

発表の内容を覚えてるうちにメモしておこうと思います。

大枠は3つ。

  • 見える世界

  • 英語を学ぶことについて

  • 古典から学ぶ

これらについて話されていました。
それぞれ解釈や理解に差はあると思いますが、僕の解釈、そして率直な感想を書いていこうと思います。

見える世界

一枚の写真から始まりました。
ある国(どこだったか忘れてしまいました、すみません🙇‍♂️)の写真を一枚表示されて、そこから気付いたことがあったというところから始まります。
この時点で、聴衆の関心を引く始め方で上手だなと感じました。
僕も大学の時、プレゼンテーションをやる時、最初の聴衆の関心をどこまで惹けるかで決まると言われたことを思い返しました。

そこには、今ではなんでもない写真だったのですが、そこでの気付きというのは、「スマホが写っているかどうか」だった。
上杉さんは、ずっと働いていた訳ではなかったようで、世界を見てくるという旅に出ていたこともあったりしていたそうです。
その時に、どのタイミングで旅をした方が良いかという話があったのですが、もっと早く旅に出ていけばと思っていた時期もあったようです。
しかし、もし早く出た場合、その写真にはスマホの広告やスマホを手にする人の姿は撮れなかったと。

つまり、その時その時の世界の変化が反映されているというものがあり、早く旅に出ていればそのような写真は生まれなかった。
これは世界を見る視線というのがその時その時によって異なり、それは風景などだけではなく、世の中の繋がりにも影響される。
今そのタイミングが大事であり、遅いとか早いというものはないという視点を与えてくださりました。

この話は、自分に大きく刺さりました。
いつも自分は一歩遅れていると思っていました。
大学も2年浪人してから入ったり、TOIECも周りはバンバン800点を超える中人一倍頑張ってもなかなか取れなかったり、エンジニアになる前に通訳や翻訳をしながらプログラミングスクールに入ったりする中でただでさえ遅いのに1歩遅れていたり。
今もクラウドやセキュリティという知識が必要な仕事で、全然そこら辺の知識が追いつかない環境下の中ひどく劣等感や実際迷惑かけることも多く苦しい思いをしていました。

そんな1歩遅れている自分にとって、この話は非常に救われる話で、今はそこまで劣等感を感じてる訳ではないですが、強く勇気をもらえました。

英語を学ぶことについて

上杉さんは中学から大学までアメリカで過ごしたそうで、英語は堪能のようでした。
そのため、英語によるメリットを伝えてくれました。
僕も英語を学ぶことは非常に重要だと感じていて、これからの時代、より英語は必要になると感じていました。
しかし、言語化することができませんでした。

周りの人は、自動翻訳や自動通訳が流行ることで学ぶメリットはなくなると感じていると思っていて、僕も若干それは感じつつも、そうではないんだっていうことを伝えたかったのですが、この部分を上杉さんは上手に説明してくださっていました。

  • 一次情報へのアクセスした際の得られる情報の多さが変わってくる。

  • 自分からの発信による影響が大きくなる。

    • 上杉さんは自分が作ったサービスを英語のものも用意したところ、あまり見られていないの中唯一見てくれた人がVercelの方で、入社に繋がったと仰っていました。

  • SNSによる英語の情報の変換などには限界がある

    • 画像の内容は翻訳されないとか

    • 翻訳を押すことによりSNS側に興味があると勘違いされて自分の好みとは違うオススメに繋がってしまうとか

こういったこともあり、これから学ぶことへのモチベーションは非常に高まりました。
しかし、これには一つ自分の意見もあります。

僕はある程度、それこそ大学4年間含めて、7年くらい英語を勉強していた経験があります。
それも、1日2、3時間とかの勉強ではなく、ガッツリ8時間くらいするのを4年くらい続けた時期もありますし、海外留学を通して学んでいたこともあります。
そんな人がモチベーション高まって再度勉強するのと、これからほぼ0ベース(高校レベル)のところから学習を開始するのとでは、モチベーションの保ち方や意味を持ち始めるレベルまでのスパンに大きくギャップが存在すると思うので、万人に対して勉強した方がいいと僕は思っていません。

しかし、上杉さんが上述していた内容は、非常に自分の中で腑に落ち、僕が勉強のモチベーションを上げるには十分すぎる内容でした。

古典から学ぶ

2番目に英語を学ぶことにも繋がるのですが
良い英語の学習方法に加え、何かを学ぶ時の手法を紹介してくださっていました。

これも結構、目から鱗の内容でした。
タイトル通り、古典から学ぶのですが、その背景として以下のようなことがあります。

  • 現在では動画や、昔の記事などがネットにいっぱい転がっている状況

  • 過去の動画からすると、今の僕らは未来人である

  • 未来人ということは、動画から見た将来である現在の知識が大量に詰まっている状況

  • 過去の内容を学ぶのは、現在の新しい情報を学ぶことに比べてハードルはかなり下がる

  • なので、容易に内容をキャッチアップできる上に、英語も完璧じゃなくても英語を通して学ぶという成功体験にも繋がるし、過去の思想や考えてきたことを学ぶことで、現在の理解にも繋がる

というものでした。

非常に論理的でシンプルで、強力な学習方法だと思いました。
特にVercelといえば、Next.jsで有名なので、Next.jsについて話している過去の動画や、Reactの過去のリリースノートなどは現代の人間にとってはもう当たり前のようなものが多く、非常に学習コストは低いと言っていました。

僕としても、思い浮かばなかった方法なので、この学習方法を取り入れるのは非常に効果的だと思ったので、これからやってみようかなと思っているところです。
ましてや、技術について英語で学ぶというのは日常的に習慣化するべきことだと思うので、その入門としても非常に効果的だと思いました。

英語学習に限らず、過去を学ぶことというのは昔から良いということは言われていて、学校でも歴史を学ぶということが行われてることから、間違いではない方法でもあるのだろうと思います。

感想

冒頭にも書きましたが、僕は非常に参考になることが多く、完成度の高いプレゼンだったので感銘を受けた発表でした。
偏見もあるかもしれないですが、アメリカの大学で学んだのがすごく効いてるようなプレゼンだったように思います。

そして何より、やはりエンジニアリングの強さが際立っていたように思います。
要所要所に出てくる、上杉さんが開発したサービスの話も出てきましたが、プログラミングの学習用のサービスの中に様々な工夫を入れ、楽しく学べるような要素を入れているという部分は、本当のエンジニアという感じがあってすごく共感できました。

これも僕の持論ではありますが、プログラミングはあくまでエンジニアリングの手段の一つでしかなく、どういった工夫、思考を巡らせるかということが本当のエンジニアリングだと思っているので、そういった空気を強く感じたところが、Vercelに入るだけのスキル感を感じることができました。

そして、何よりVercelに入る前は「Factfullness」という本を翻訳をやられていたということ。その中でも苦労や葛藤があったこと。それでも楽しんでやられていたこと。
いろんなことを経験されているというのは、僕の理想になるような人だと感じました。

初めて上杉さんの話を聞きましたが、自分としては非常に得られるものが多い、素晴らしい話を聞けたと思っています。

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