2024年2月ベトナム・ラオス・タイ一人旅⑥ハノイ〜ヴィエンチャン24時間バス移動
4日間のハノイ観光を終え、次の目的地ラオス・ルアンパバーンへバスで移動。調べたところ26時間ほどのバスとのことで、今回の旅初めての長距離バス移動になる。
ハノイの南にあるNuoc Ngamバスターミナルへ向かい、チケットカウンターへ。実はこのターミナルには昨日おとといと3日連続で来ていて、それぞれ先にバスチケットを買っておこうと思って来たのだが、両日カウンターが閉まっているタイミングで行ってしまったため結局移動当日の今日買うことになったのだ。もし満席だったらハノイにもう一泊するしかないが、もうバスの日程に合わせてルアンパバーンの宿も予約してあるので、売り切れていないと信じたい。まあまだ旧正月でもないし、観光客でバスを使う人は少ないし、売り切れることなんてなかなかないでしょう。今思えば見事なフラグである。
ルアンパバーンへのチケットは15時に買えるようになると昨日教えてもらったので、15時過ぎにターミナルに到着。カウンターに行ってみるがまだ誰もいない。一昨日話したスタッフさんは16:30にチケットが買えると言っていたので、とりあえず16:30まで待つことにする。カウンターに近い椅子に座りジーーーっと待つも、誰も来ない。だんだんカウンターに誰も来ないのは今日の分のチケットが全て売り切れたからなのではないかと不安になってくる。バスチケットはWebサイトでも予約することができる(カウンターで買う方が安い)ので、売り切れていないかだけ検索だけしてみると、もう今日の便は予約できなくなっていた。まさか満席?もしくはオンライン予約は数時間前で締め切るとか?しかし不思議なことに、明日も明後日も明明後日の便も予約できなくなっている。大量予約が入ったか、サイトへの掲載をやめたのかな。。
待っている間に現地の少年にiPhoneの充電器を貸してほしいと言われ、貸したらお礼にミロを貰った。嬉しい。
バスターミナルはコンセントがあって充電できるし、大きな荷物を放置して歩き回っても盗られなさそうなくらい治安が良い雰囲気である。
16時半をすぎてもカウンターに動きがないので、痺れを切らしてターミナルの管理室のような所に聞きに行った。ベトナム語を話せないので翻訳アプリの画面を見せる。
私 「ルアンパバーン行きのチケットは
いつ買えますか?」
スタッフさん 「バスがなくなった」
!?!?!?!?!?!?
なくなった?????
明日は!?と聞くと明日もないそうで。売り切れとかではなく路線ごと消えたのか?とりあえずハノイからルアンパバーンへはしばらく行くことができない、と。
えーーーー今日の朝まではオンライン予約もできるようになっていたのに。何かあったのだろうか。
というわけで、私は突然ルアンパバーンに行けなくなってしまいましたとさ。
とにかく、行けないものはしょうがない。慌ててルアンパバーンの宿にキャンセルの連絡をし、切り替えてラオスの首都のヴィエンチャンに行くことにした。ヴィエンチャンはルアンパバーンと同じく寝台バスで20時間ほどかかるので、とりあえず今日寝る場所は確保できる。元の計画ではハノイ→ルアンパバーン→ヴィエンチャン→タイと移動するつもりだったのだが、ルアンパバーンを飛ばすこととなった。まあヴィエンチャンからルアンパバーンに行っても良いし、すぐタイに入っても良いし、あとはヴィエンチャンに着いてから考えよう。
ルアンパバーン行きのカウンターのすぐ隣にあるヴィエンチャン行きのカウンターでチケットを購入。800,000vnd(約5000円)。パスポートは不要。カウンターのお姉さんが待機場所までわざわざ連れて行ってくれた。ハノイでは優しくて笑顔が素敵な方々にたくさん助けてもらっているなぁ。
待機場所に行くと歳の近そうな女の子がいたのでおしゃべり。後で聞いたことだが彼女はフィリピン出身でハノイで英語の先生をしているお姉さんで、彼女もラオスに行くのは初めてとのことだったのでバス旅の間とても心の支えになった。友達(と勝手に呼ぶが)ができると旅が楽しくなってくる。
バスの出発時間は18時だったが、時間になる前にタクシーに乗せられバスステーションから5~10分程度のところにあるバスまで移動。今回のバスはシートが横になる寝台バス!寝台バスに乗るのは初めてなのでとても楽しみ!車内の様子はこんな感じ。
席は自由に選べたので1番前の上段窓側に。
休憩終わりに置いていかれないように、運転手さんの目につきやすい前方の席に座るのは個人的旅のコツ。
バスはそこそこ揺れるが、窓からの夜景を見ながら横になっているとすんなり寝ることができた。脚を伸ばして窓から景色を眺めながら寝ている間に移動できるなんて、最高じゃないか。シートは170°くらい倒れて、身長158cmくらいの私ならギリ足も伸ばせる。日本にもこんなふうに横になれるバスがあったら良いのにな。日本の夜行バスはゆったりシートとはいえ、ほぼ座った状態である。安全規則的に難しいのだろうか。
3時間に1回くらい休憩を挟みながらラオスに向かって進む。休憩場所はガソリンスタンドなのでトイレは綺麗ではないが、使える許容範囲内である。何人かいるバススタッフさんたちは英語は通じないものの皆とても優しく、何もわからない私を気にかけてくれて本当にありがたかった。
途中でバスが故障したようで数時間停車した。長距離バスの移動には故障がつきもの。スタッフさん達を中心に深夜に数時間修理をしてくださり、数時間後に無事運転再開。数時間遅れても、元々翌朝にラオスとの国境が開くまで待たなければならなかった時間が修理に当たっただけなので全く問題ない。暗くて眠い中修理してくれたスタッフさんたちに感謝。
早朝にラオスとの国境に到着。7時に国境が開くとバスを降りイミグレーションへ。ベトナムのイミグレからラオスのイミグレは歩いて5分ちょっと。
ラオス入国のスタンプを無事貰い、1時間半ほどでイミグレを出発。ラオスまでのバスの旅も折り返しだ。
途中の休憩で時間がありそうだったので、温かいご飯を注文してみる。といっても注文の仕方も言葉も何もわからないところを、同じバスのベトナム語も英語もペラペラなおじさまに助けていただいた。
言葉がわからないばかりに、何もかも助けていただいてありがたいと同時に申し訳ない気持ちもある。私は人の優しさにふれながら初めての場所を楽しんでいるけれど、助けてくれる側の現地の人にとっては手のかかるやつが来たというか、迷惑だったりするんじゃないだろうか。自分が代わりに何かしてあげられることはなんだろうといつも考えているが、とりあえず常に笑顔で、お礼をしっかり伝えて、マナーを守ろうと常に心がけている。
国境を超えてから10時間弱で目的地のヴィエンチャンに到着。丸一日の長旅だったが、広くて快適なシートと優しいバスの皆さんのおかげで全くつらくなかった。やっとベトナム語のボギャブラリーが増えてきたところなのに早くもベトナムとお別れ。
さて、次の国ラオスも沢山楽しむぞ。