示談における守秘義務
もうなに?
年明け早々なんか色んなことがついった君で起こり過ぎてて作業がなにも捗らない。いや正直クリスマス前の無罪判決からうーむと考えていたんだけど。
クリスマス前の無罪判決についてはもういい、控訴後の判決如何で何かしらnoteを書くかも知れない。ちょっと言いたいことが纏まらないし、この無罪判決とは関係ないところで某医者たちがついった君で喧嘩しまくってるので、お、俺はどうしたら……な気持ち。
で、えーと。
今回また加害行為の問題か。
某アイドルの元リーダーN居くんの示談金9000万トラブル。
なにやってんだよ!が真っ先に出た感想です。
深夜のバラエティ『夢がモリモリ』からこのアイドルグループを眺めていた私ですが、もう本当になにやってんだ!
この騒動で『N居をテレビに出すな!』と言う人の気持ちは判る。N居を庇いたいファンの気持ちも判る。ワンチャン『なにかの間違いであってくれ』と願ってるんだよな、判る。
ただ加害事実を認めてるんだから、庇いようがないので粛々と受け入れろとファンの方々には言いたい。
けど『示談にしたのになんでバラすの!』と言ってるファンの気持ちは判らん。
示談ってのは当事者間の話で、事前に相談されていた知人友人が他所にリークするのは有りです。
なんなら自分の友人を此処まで痛めつけたヤツがのうのうと生活しやがって!って怒りから他所にリークなんて、そんなん離婚訴訟でもよくある光景だからね。
法的にも『示談を受け入れた本人が他所に漏らすのはアウト、事情を知る第三者がリークするのはセーフ』ってなってるんです。あとぶっちゃけ加害者側の守秘義務項目を被害者側が守らなきゃいかんってわけでもない。
それでも「いや、俺は納得いかない。例え不利になっても嫁の浮気相手の会社にバラす」ってサレ夫がシタ男の会社に乗り込むなんてザラだよ。それかサレ夫の知人友人がシタ男の会社にリークして追い込みをかけるなんてのもザラ。
下手したら代理人が「これは独り言ですが」とこの手法を依頼人に伝えることだってある、それが示談の守秘義務です。
これ男女逆でもあるから。
示談での守秘義務ってのは当事者間だけですので、その書面にサインしてない第三者がほかで話しても問題ないんですよ。
開いた口には戸が立てられぬと言うでしょう。悪事千里を走るとか、天網恢恢疎にして漏らさずとか。
要するに当事者たちはなんとか口をつぐむことが出来るけれど、それを見聞きした他人が助太刀に入るのは昔からよくあることです。
助太刀なのか背後から撃ってるのかは知らん。
だから『示談にしたのに守秘義務ガー!』と言ってる人たちは「無知でーす!」と言ってるも同然なので、静かにお茶飲んで黙りましょう。
ただ今回のこの騒動、示談金の高さもさることながら、相当の切れ者がN居サイドにいると私は思う。
初動が完璧としか言いようがない。
大抵は自身のスキャンダルやゴシップが明るみになると、一度はみんな否定します。それはどんな人でもそう。
ちょっと前のFちゃんも一度否定し、それから謝罪の体を取りました。Mっちゃんも「事実無根なので戦う」と否定した。まあなんだ、Mっちゃんに関しては訂正記事要求とか賠償金とか要求してないから、実質敗訴では……と首を傾げてしまうのだけど。
れぺぜんのM君……に関しては、なぁお前あの謝罪文、Sちゃんに書かせてね?と疑った。だって文字がどう読んでも女文字なんだもんよ。あの右肩上がりの文字、どう読んでも女特有な気がするぞ。
話が逸れたな。
とにかく芸能人でも一般人でも、自身のゴシップが出た瞬間、咄嗟にするのは否定行為。問題の否定、関係の否定、確たる証拠が出ない内は逃げ切れると防衛本能から否定に走る。
だがN居サイドは肯定した。
正直に驚いた。
最小限のダメージに留めるにはどうすべきか、それを即時判断できる『誰か』がいる。
本人かも知れない、代理人かも知れない。
その『誰か』は判らないが、一億総ネット民のこの現代で、最小限のダメージに抑える能力を持つ人がN居サイドにいるのだけは確かだ。
何故最小限のダメージに留められるかというと、一度否定しておきながら実は問題があったとバレると、人々の怒りは留まるところを知らない。
問題行動への怒りだけでなく、隠して逃げて騙そうとした性根自体に怒りを抱く。この時の周囲が抱く嫌悪感は、問題行動への嫌悪感を遥かに凌駕する。
こんなん簡単に誰にでも当てはめられる話だが、問題行動に関する嘘がバレた時ほど周囲の怒りは悪化するもんです。それが借金でも浮気でもアルコールでも、「してないよ」と言いつつしていたのが発覚すれば、最早判り合えぬマリアナ海溝ばりの溝ができて当然。
そこを踏まえてN居サイドの肯定コメントを読むと、相当な胆力の持ち主がN居サイドにいるか、N居本人にその胆力があると見るべき。
火消し行動してないのに実質火消してるんだぜ、怖すぎるだろ。一般的な人間が立ち回って勝てる相手とは到底思えん。
ぶっちゃけ私は当事者でもなんでもないし、れぺぜん問題の時と同じく傍観者に過ぎないのだが、これと示談にした被害者サイドの精神的負荷を想像するだけで震えてしまう。引き受けた代理人も恐ろしいほどの手練れだし、下手したら日本一の代理人なんじゃないかと思う。
敵に回していい部類の人間ではない、よく戦ったよと心から労いの言葉を捧げたい。
頼むから私みたいに人生の半分を病んで生活するなんてことにならないのを祈るばかりだ。
誤解して欲しくないがN居サイドがトラブルを肯定しているので、トラブルがあったのは事実だ。此処に関しては有無を問うても仕方ない、認めたのだから。
私はそこを論じてないし、そのトラブルが性加害なのかどうなのかも論じていない。高額な示談金の原因や内容なども論じてない。
私はただ守秘義務を理解してない方々に「それは貴方の認識違いですよ」と言いたいだけで、N居のスケールがデカいから上手く想像できてないだろうけど、離婚訴訟でも間々ある話だと伝えたいだけ。
スケールを小さくすればいくらでも身近にある話だ。
守秘義務ってのは万能じゃないし、それで生涯秘密が守られる確約でもない。守秘義務の抜け道を知ってる者からすれば、それに命運を託そうとした側が浅かったとしか言えん。
人の口に戸は立てられぬ、それだけの話。
追記
盲目なN居ファンが「N居くんはまだ精神的に子供だから、ちょっと女性の扱いが判らなかったんだよね」とついーよしてて、どこ目線で語ってんの!?とドン引きした。怖いよ!!
五十越えた男にその目線はなんなんだよ、私が産んだみたいな感覚なの!?
怖いよ!!(二度目)
色んな意味で眼を覚まして!!