見出し画像

子どもが窒息した話

Xでもポストしたのですが、先日2歳の子どもが窒息しました。

そのポストに反応してくれた人がたくさんいて、いろんなもので窒息経験があるのだなと参考になったので自分のためにもまとめたいと思います。


氷で窒息

夕食後、キッチンで夫と二人で後片付けをしていたら、「ううう」という詰まった声が聞こえてすぐにダイニングテーブルに駆けつけました。

2歳の子どもが夫のタンブラーを持って、泣きたいけれど声が出せない感じ。
タンブラーは夫が氷を入れてジュースを飲んだ後だったのですが、保冷効果が強く氷だけ数個残っていました。

氷で窒息したんだと、すぐにわかりました。

背部叩打を繰り返しましたが窒息は解除されず。
頭を下にして背部叩打を数回しましたが出てこない。
ハイムリック法(腹部突き上げ法)をしましたが、体格が小さいのでうまくいかない。(もしかしたらできていたのかもしれないけれど、効果は感じられなかった)
再度頭を下にして背部叩打、それでも出てこなかったので指をいれてみると氷が届いたので掻き出したという感じです。

唇はチアノーゼが出ていました。
おそらく気がついてから窒息を解除するまで1分もなかったと思いますが、とても長く感じましたし救急車を呼んだほうがよいかとても迷いました。
とても怖かったです。

2歳はその後、かなりパニックになっていたのか放心状態で私に抱きついてきました。
「大丈夫?」の問いかけには「うん」と返事があったのでほっとしたことをよく覚えています。

反省点

手の届くところに氷の入ったタンブラーを放置していたこと。
それを見ていなかったこと。
もし見ていたとしても、「少し薄まったジュースを飲むくらいいいか」と飲ませていた可能性もあります。
本人は氷を食べるつもりではなかったかもしれませんが、タンブラーを傾けて口を開けたら氷がなだれこんできたのかも。

氷は食べさせない、氷の入った飲み物は与えない、氷のはいったコップを放置しない。

あとは、Xでご指摘いただいたのですが、AHAのガイドラインでは窒息時に指を口の中にいれるのはダメだそうです。
嘔吐を誘発して誤嚥につながる可能性や、押し込んでしまう可能性があるからです。

窒息が解除できなかったら

器具

Xでいただいた意見は
・メルシーポッド
・掃除機
・窒息解除用の器具
などでした。

みるみる青ざめていく子を前にして、掃除機を取りに行ったり他のものを準備したりという余裕はない気がしました。
窒息解除用の器具ポチった。



背部叩打を繰り返す、人を変える

https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/injuryalert/0049.pdf

Injuly alart(小児科学会が出している今までの事故の注意喚起症例集)では、通行人のハイムリックによって窒息が解除された例もあり、
窒息が解除されなくても背部叩打やハイムリックを繰り返す、人を変える、周りに助けを求める、諦めないことも大切です。


救急車を呼ぶ

これが一番大事。
救急車を呼びながら、背部叩打を繰り返して待つ。
解除できたら、それでいい。
来てもらうのが無駄になるなんて考えなくていい。
1分1秒が命取りになる。

窒息した食べ物など

Xのリプや引用RTでいただいたみなさんが経験した食べ物などを教訓として列挙します。

・さくらんぼ
・キャンディチーズ
・ウインナー
・飴
・りんご
・マスカット
・ゼリー
・パン
・ロマネスコ
・アイスの実
・ポテト
・クッキー
・おっとっと

もう何も安心して食べさせられない…

対策

・小さく切れるものは切る(ミニトマトやぶどうは1/4カット)
・切れないものは食べさせない(氷とか)
・目を離さない
・手の届くところに置くものは注意する
・食べているときに笑わせたり驚かせたりしない
・食べ物を口に入れたまま歩かせない

簡単に死んでしまう子どもを育てるのって本当に怖いなと感じた一件でした。
みなさんも気をつけてください…

あと窒息とは違うけど、歯ブラシ外傷も怖いから、歯磨きしながら歩いたりふざけたりもダメ、ぜったい。

いいなと思ったら応援しよう!