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女医の働き方を考える①

Xでポストした、

ママ女医の働き方って
・夫が医者かどうか(当直とか土日仕事割とある意味で)
・専門医の有無(まだの場合、取得を目指すかどうか)
・子どもの年齢、数
・院内病児・夜間保育の有無
・両親、義両親が近くにいるか
・都会か田舎か(都会はバイトとかクリニックの選択肢多)
によるから千差万別なんだよね

@shiro_kuro_iii

について、少し深掘りしようと思います。
当たり前のことを言語化するだけだけどね!



夫が医者かどうか(というより当直や土日勤務がどれだけあるか)

夫が医師でない人とか、医師でも大学院とか比較的時間の融通のきくところに勤めている場合、朝の送迎はパパにお願いして、自分は朝早く出る(時差勤務ができる場合はそうする)家庭も多いようですが、我が家は平日も当直や待機がバンバン入るので難しい。
オペ時間が読めないから、お迎えも難しい。
だから送りも迎えも毎日わたし。

夫の帰宅時間は20時ごろで、もう子どものごはんは終わっていて、パパがごはんを食べている時に私と子どもはお風呂に入るので、パパのいる意味はあまりありません(ひどい)。
せめてもう少し早く帰宅してほしいのだけれど、夫も頑張っているから何も言うまい。
私ばっかり、とイライラしてしまうことも多いのですが、夫は論文も書いているし学会ではシンポジストとして講演もしているし、業務量が私の比ではないので仕方ないのかなと割り切るようになりました。
医師としては本当に尊敬しています。
逆に言えば、尊敬がなければ、この関係は破綻してしまうと思います。

平日もほぼワンオペです。
うちの3歳はものすごくしっかりしていて、洗濯物を洗濯機にいれて、洗濯予約までしてくれます。
パパより戦力。

専門医の有無(取得前の場合、取得を目指すかどうか)

専門医をまだ取得しておらず、取得を目指す場合は、専門医プログラムのある病院(症例数の多い、比較的その科の疾患を網羅できる施設)で働く必要があります。
急性期病院が多いと思うので、当直や緊急入院、当日紹介(夕方とかね)も多くなり、育児しながらのハードルは高そう。

私は子どもが産まれてから急性期病院で勤務したことはないのでわからないのですが、自分が急性期病院にいたときの先輩女医さんは夕方の緊急入院の対応中、保育園に迎えに行かないといけないため他の同僚にお願いして申し訳なさそうに帰るのを何度も見ました。

子どもが発熱して当直代わってもらったり。科内で医者が10人くらいいる場合はフォローもしやすいけれど、3人とか4人しかいない科で急な欠員は他の人にも負担が大きい。
子持ちの女医さんがいれば、お互い様な部分はあって、その人が休んだ時に自分がフォローすれば、(言い方はよくないけれど)「借りを返す」ことができる。
でも、フォローしてくれる人が男性の医師ばかりだった場合は「借りを作る」ばかりになる。
これは、周りの先生がどれだけいい人で理解があったとしても、申し訳ない気持ちがズンズン積もって罪悪感に自分の心が潰されます。誰もやりたくない雑務を率先してやる、とかするといいのかな。
別に悪いことをしてるんじゃないのにね。自分のせいでも、まして子どものせいでもないのにね。「社会で子どもを育てる」空気に、なってほしい。

当直も、「子持ちの女医さんは完全免除」ができる病院もあれば、それでは回らない病院もあって。

①育児と折り合いがつく職場を見つけるか
②専門医を諦めるか
③少し育児が落ち着いたらまた取得を目指すか
になるかなと思います。
そして、この令和の時代にも、医者世界では①を見つけるのは結構難しい。上層部は男性医師がメインで、子育てしながらバリバリ働く女医さんってレアキャラだからね。
③は40代くらいになってからまた急性期病院で、卒後5-6年目くらいの子達と一緒に専門医を目指すイメージだけど、結構しんどいと思います。

子どもの数、年齢

これはもうバリエーションありすぎるので割愛。
熱を出す頻度は人数が増えるほど高いし、子どもの年齢が低いほど高い。
うちの子はまだ未就学児だけれど、小1の壁も今から怖い。
何歳差か、習い事をさせたいのか、受験するのか(伴走するなら働き方はセーブしなきゃいけないのよね?知らんけど)。


長くなったので後編へ…



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