地球のどこかで想う事-短編集Ⅱ-ワークアウェイとの出会い 旅とボランティア
2020/3/21当時のお話し。
"僕"は語学留学でフィリピン セブ島にいた。
当時の留学先で知り合ったYU-KIがワークアウェイでセブのアニマルシェルターに行く事を検討しており、見学に行くとのこと。
"僕"はワークアウェイについて全く知らなかったので興味本意で同行する事に。
ワークアウェイについてわかりやすい記事があったので貼っとく⇩
アニマルシェルターについては美容学生の頃に[Boy]という少し変わった美容室が主催する、雑誌で何となく知っており
最も古い記憶の自身の夢は[獣医]であった"僕"にはなんとなく親しみのある空間だ。
YU-KIも1人で行く事に少し躊躇があった様だ。
そもそも留学先で少し英語に触れた程度。
そんな2人ともかなり拙い英語力の中アニマルシェルターに押し掛ける事に。
※何事も不完全でも行動してみるのが大事だ。そして行動し続けるコト。
1人じゃ不安でも必要なら仲間は見つかる。
留学支援やエージェントもやってるのでInstagramから連絡ください✉️
"いつか"は待ってても訪れない。
時間は平等に過ぎ去っていくのである。
ローカルバスのジプニーを乗り継ぎ、目的地へ。
到着すると大柄な白人男性が出迎えてくれる。
彼が喋っている6割程度しか英語が聞き取れない。。
まあけどようこそ!的な感じだなと
こちらも自己紹介を
日本から来て英語勉強中📚なコト。
"ワークアウェイ"自体初体験なので見学して色々話を聞きたい。
など。
こちらが英語力が拙いと理解してくれた彼はわかりやすい表現を使ってくれたり、とても親切なオッチャンだった。
ゆっくり話を伺うと彼はユーラシア大陸を大型バイクでぐるっと廻ったり
若い頃は世界中旅をしていたんだよ。
と語ってくれた。
バイク旅の際、日本人のバイカーに遭遇したとのこと。
『彼は小さな原付みたいなバイクで、パンクや故障をした際にトラックの荷台にすぐ乗れて羨ましかったよ!あんな小さなバイクで旅をするセンスは日本人特有かもな!おれは好きだよ!』
と日本人のバイカーエピソードも聴き
"僕"も大型バイクに乗っていた過去もあり、バイク旅の話はかなりのワクワクと刺激を貰える話だった。
アニマルシェルター(ワークアウェイ)について話を戻すと
⚪︎報酬はナシ
⚪︎宿代(ドミトリー)と簡単な食事が1日2食(昼 晩)が無料支給
⚪︎1日2-4hの労働
飼育ケージの掃除や犬の散歩 動物達の物品の仕分けやエサやり
の軽作業
という内容だった。
既に滞在している方々はフランス人 イタリア人 あとはドイツ人と白人系の20-30代のメンバー。
と通いの現地フィリピン人のスタッフが数名。
圧倒的に女性が多かった。
滞在者は皆、バックパッカーとして世界中を旅してる道中だという事。
お金を如何にかけずに海外で過ごすにはドンピシャな様だ。
※当時コロナの影響も出始めた頃であり、今度の動きを再検討する為に身を寄せた人もいた。
各国旅先で出会う外国人に"何して世界中回ってるの?"
と聞く事があったが、『ボランティア』と答える人も少なくなかった。
ボランティアで旅してる-と聞くとなんだか聖人の様に生きる、まるで自分の世界とは程遠い人々に思えていたが、
このアニマルシェルターでのワークアウェイもそんな"ボランティア"の一種なんだろう。
より"ボランティア"を身近なモノとして捉え、生活に組み込まれている世界に少し驚いた。
犬の散歩を一種にしながら"ボランティア"や旅の方法に対しての自由な発想をしている、彼女らがとても眩しく見えた。
まさにtouristではなくtravelerとの遭遇。
これは"僕"の旅に対する価値観形成に大きく影響している。
もちろん旅の楽しみ方は自由自在。
有名観光地やリゾートホテルなんかも魅力はたくさんだ。
"癒し"を求めて彷徨う人もいれば
"冒険"を求めて彷徨う人もいる。
そして今回の記事は、"何か"を求めて今いる現実世界を"彷徨う人"に届いてほしい。
お金やスキルが無くても、未来が見据えられなくても
"今ココ"を楽しむ事に没頭出来る旅は"僕"にとって最高だ。
"今"の状況を3年前から見据えられていた人は一体どれくらいいるだろうか?
それくらい人生(未来)は全くわからないモノだ。
心配しても、考えても仕方ないコトをぐるぐる回しても仕方ない。
"今"最も自分が気持ちいい事に没頭しよう。
今回のワークアウェイはベットの空き状況もあって実際"僕"が滞在する事はなく
1日職場体験の様な形でアニマルシェルターを後にした。
セブという過酷な環境で生き延びている"野良犬"や"保護犬"を救うべく尽力している、気さくなオーナー。
自分の旅の道中で宿代わりに、シェルターを手伝ってくれているバックパッカー達。
彼らから譲り受けた、考え方や価値観を"僕"のフィルターを通してこれからも記録に残していこうと想う。