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東南アジア放浪記-フィリピン過去編④アヤワスカ体験記Ⅰ

Hello the world. This is Kaito.

こちらはフィリピン過去編シリーズ第四弾
アヤワスカ体験記Ⅰ

過酷なアヤワスカダイエット生活を経て、始まる前から修行僧の様な気分のおれたちは
いざ、アヤワスカセレモニー(山中)へバイクで出発。

--前回までのお話し--

2021.10.2-4 アヤワスカセレモニー

23日のアヤワスカセレモニー。
結論から伝えると、今後の生き方に大きく影響を与えるぐらいの衝撃経験をした。
自身の守護霊だとか、人が神とか真理とか魂とかまあそうやって呼んでるモノを直接感じたり触れる事が出来た気がする。

画像はおれの好きな仮面アーティストの作品🐬

-Day 1
バジャウ族のヒロム宅から、バイクで出発。
目指すはブサイというセブシティ中心地から車で1.5hぐらいの山。
山登りの前に小さなショッピングモールで水の調達をしていると
駐車場で怪しい2人組のフィリピン人に声を掛けられる。

どうやら2人はセレモニーの参加者だった様で、グループチャットに出発前に送っていたおれたちのバイクの写真を見ていた様だった。

⚪︎フィリピン人では珍しく長身のEd(エド)
※後でわかるのだが彼は、参加者ではなくアシスタントだった。
⚪︎腰ぐらいまであるドレッドと両腕のサイケデリックタトゥーが印象的なCharlston(通称チャールス)

到着前に参加者と出会えた安堵感と、明らかにモノ好きそうな風貌の2人におれたちのバイブスは上がる一方だった。笑
※特にチャールスはキノコとACIDのタトゥーがあり
ああ。そっち系ね🌈🦄とすぐわかった。笑
彼らは他のメンバーを待ち、車で向かうとの事。
おれたち3人は2台のバイクで山を登っていく。

ブサイの山は標高は高くないのだが、常夏のフィリピンとはいえ山の天気は変わりやすく
途中一度停まって、上着を羽織る。

観光地で有名なトップス シラオガーデンよりもっと奥に進んでいき、多少道に迷いながら山中にある大通りから中に入り10分ほど走ると会場到着。
おっきな屋根のある広場の様な場所。
地下には沢山の部屋がある、宿泊施設てきな感じ。
フィリピンローカルあるあるでお湯無しシャワー無し(お風呂はバケツの中から手桶スタイル)

会場からの景色

会場に入ると今回の参加者のヒトたちと顔合わせ。 みんなフィリピン人だが、外国人の参加者も多い様で気さくに迎え入れてくれた。
⚪︎長身のエド
⚪︎ドレッドニキのチャールス
⚪︎ポリアモリーのシェスカ
⚪︎人見知りの修行僧みたいなMMAファイター(名前わすれちゃったw)
などなど、個性豊かなメンバーが多くアヤワスカに対する期待もあり話が弾んだ。

今回の参加者は8人、対してセレモニーアシスタント(スタッフ)の数がとても多かった。
※あとから分かるんだけど、参加者1人につきアシスタントが1人ついてくれるとの事だった。未知の体験への恐怖を和らげてくれる配慮なんだと思う。

参加者が全員到着すると、シャーマンのフェンダーから声がかかり、彼から全員に挨拶が。

『今日という日は苦痛でも試練でもなく、みんな1人1人の祝福の日だ。犠牲や恐怖、過去、トラウマを手放し、母なる大地"アヤワスカ"からの"祝福"を授かる儀式へようこそ。
今日から2泊3日共に過ごす仲間に愛を。
セレモニー中はお香を炊き、良い精霊たちを呼び寄せるから安心して。ネガティブや心配事に囚われず、自分自身との対話に集中する様に。本当に来てくれてありがとう。』
そして
『何故貴方はアヤワスカを受けに来たの?』
という質問から始まり
⚪︎年齢
⚪︎アルコール ドラッグの使用歴 常習性
⚪︎アヤワスカダイエットについて
など参加者1人1人の話を聞き、場が和やかになったところで
ホワイトセージのお香(結界)の話や、セレモニー中は施設の外に出ない事の注意事項の共有があり
彼は最後に
『アヤワスカは決して怖いものではないから安心して。何があっても6時間後には戻ってくるから。』と優しく語りかけてくれた。

セレモニーの準備をするシャーマン

その後自由時間が少しあって、夕暮れと共に集合がかかる。
広場の中心にシャーマンが蝋燭を1つ灯し、セレモニーの手順と最終説明が入る。

『参加者11人にヘルパーが付いてるから安心して。セレモニー中は参加者同士で喋らない様に、何かあったら手を上げてヘルパーを呼んで。
初日は身体のクレンジングがメインだからビジョン(幻覚)が見えたりはあまり期待しないで』と語りかけ、すでに暗くなってきた会場には蝋燭の火のみが揺らめく。

儀式-セレモニーの始まりを告げる、魂の浄化の歌 イカロが始まった。

①セッティング
セージの煙を会場全体的に行き渡る様に炊き、会場全員の身体を包むようにうちわで煙をかける。
ロンボイと呼ばれるフィリピンのオーガニックタバコの煙をシャーマンが参加者の頭頂部に吹き掛ける。

セージの煙を全身に浴びる

Rapeハペという抹茶の粉の様な物(嗅ぎタバコ)をツノ状のパイプでシャーマンに鼻中に吹いてもらい、口呼吸を繰り返し瞑想。
※この時口呼吸を意識しないとむせ込んでしまう。おれの隣にいたシェスカという女の子はこの時点で結構ゲーゲー🤮していた。笑
5分後鼻の粉を拭き取る。
ハペで体感効果や作用は特にないが、脳の松果体に働きかける効果があるとか?
確かにおでこのあたりがキュッとする感じはある。

ハペの施術風景※施術者はおれです✌️

③横になり、サナンガという植物由来のオーガニック目薬をさす。
※コンタクト付いてたからおれは初日は省略したのだが、ここで省略したのが結果的に自分の中でめっちゃ重要ポイント!2日目でこの差が出てくる。いわゆる目で見える幻覚と、脳で観
ている幻覚の違いだ。

サナンガの体感は、めっちゃ沁みる目薬。笑
特に精神作用や幻覚作用はないっぽいけど、フィリピンでは出荷されるブタさんの目にこのサナンガを差しているんだって。
※目をつぶってよーく集中すると、都会で見る星空ぐらいのキラキラを認識する事が出来た。ちなみに日本の家畜環境は世界的に見てもかなり下のランクらしい。同じ運命だが幾分フィリピンのブタさんの方が配慮されてるとは。

④数分後、肩を叩かれ起き上がり、ついにアヤワスカと対面。
60ml-100mlぐらい液体の入ったお椀のようなコップを渡される。
シャーマンから
『アヤワスカを受け取り、心の準備が出来たら一気に飲んで。アヤワスカに聞きたい事を尋ねてから飲む様に。』
テキーラのショットの様に飲む。
くそまずい。ほぼ泥。確実に普段口にしない木のねっこの様な味と臭いがくる。

⑤アカシャというアヤワスカとは別のこちらも飲み物をまた60ml-100mぐらいをワンショットで飲む
こっちも負けじとまずいが、アワヤスカよりドロドロ感がなくスッと飲める。
味は、もうその時すでに口の中はアワヤスカの風味でいっぱいなので表現しずらい。
今思い出しても、ちょっと吐きそうになるぐらいは不快な飲み物だ。笑

アヤワスカをシャーマンから受け取るヒロム

⑥こっから地獄の始まり。
シャーマンに30分は極力吐くのを我慢してねと、事前に言われていたので耐久レーススタート。
10分ぐらいしたら横になる様に言われ横になった途端、隣のシェスカが盛大にバケツに吐き出した。
暗闇の中、延々と続くイカロの歌。
単調で何語かわからないけどずっと同じ単語を繰り返している曲が頭の中をぐるぐるする。
どんだけ我慢したかわからないけど、お酒を吐くのを我慢するのはNight Club勤務時代にたくさんお酒飲んでたから割とイケるなー。と思いながら必死に耐える。
お腹の中でアヤワスカとアカシャが混ざり余計に気分が悪くなる。

体感30分が過ぎた頃に急に体温が上昇し、未だかつてない吐き気が来てバケツに盛大に吐いた。
吐いているとシャーマンが近くに来てシャラシャラ音のなる木の楽器を近くで奏でてくれる。
嘔吐と同時に40度ぐらい熱あるんじゃないかってぐらい体温が上昇し、全身から汗がめっちゃ出る。
この時身体から蒸気の様に何かが出て行く感覚に襲われる。
特にオレは肩の辺りからどんどん何かが抜けていく感覚に陥った。
一旦出し切って、少しスッキリした後また横になり瞑想する。

時間もどれくらいたったかわからないし、外は雨が降っているしめちゃくちゃ寒くてイカロの歌がずっと頭の中でぐるぐるして気持ち悪いまま。。。
気持ち悪さがマシになってくると、今度は瞑想の集中力が切れて
これ、いつ終わるんだろうな?、、、といった感じになりぼーっと過ごしていると急にまた体温の上昇を感じ同時に吐き気が一気に来てまたバケツへ嘔吐。
2回目の嘔吐で吐き切ったのか、スッキリしたらシャーマンが近くに来て
『アヤワスカのビジョンは見えたか?気分はどうだ?』 
と聞いてきて
いやいやなんもみえねーよ!と思いながらそんな元気はなく何もなかったと伝え

『スッキリしたらお腹は空いているか?動けるなら向こうで食事にしよう』

とテーブルへ移動して軽くりんごなどの軽食を取った。
食事後はだんだん身体と思考がめっちゃクリアになって、サウナで整った時の上位互換みたいな感覚だった。
ビジョン(幻覚)が見えなかった残念さと、やり切った達成感を参加者と共有して、体力的にかなり疲れていたのと明日の為に、すぐ眠りについた。

その時時間を確認したら23:00頃だったかな?
5時間の初日のセレモニーはこうして幕を閉じた。

明日はセレモニー本番。
ヴィジョン(幻覚)体験、未知との遭遇 神秘体験の記録。
フィリピン過去編⑤アヤワスカ体験記Ⅱへ続く。

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