東南アジア放浪記-フィリピン過去編⑨-海漂民族バジャウ族を通して学んだ事Ⅱ
Hello the world. This is Kaito.
前回の記事で大体のバジャウについての情報は詰め込んだつもりだ。
まだ見てない人はぜひ一度目を通してから今回の物語を読んでケロ。
バジャウとの出会いについてはこちら
こちらでも紹介した通り、当時バジャウの村へ頻繁に出入りしていた頃と今現在のおれの価値観は少なからず変化がある。
またどうしてもバジャウ族と切っても切れない関係上、マツダヒロムについても再度お話しきいてタノモウ。
今回はバジャウ族との出会い→現在に至るまでのおれの価値観"答え"の変容の物語だ。
いつだったか2023年ごろ天啓の様に、ヒロムの想いや思想 バジャウ族への理解の様なモノが頭の中に強烈に降りてキタ。
平たく言えば彼(ら)への理解の解像度が格段に上がったという事だ。
これはとても不思議な感覚で、言語化するのが難しいんだけど
今まであんまり気にしていなかったヒロムの言動や心理の裏側にある一貫性が、カチッとハマった様なイメージ。
と、同時に良くも悪くも誤解や拡大解釈をされている事に気付いた。
そんな中、孤軍奮闘 誤解を招かれやすく理解され難い彼の事を心から尊敬する様になった。
※これはおれの独断と偏見に満ちた意見なので解釈の押し付けはしない様にしたい。
ただ、人生に悩み 殻を破りたい人にはオススメの人物だ。笑
擦っても擦らなくてもいずれにしてもヒロムの人生も面白い。
そしてその"答え"は、魔法の様に降りて来たのではなく日々の生活の営みの中
子供を授かり 混沌とする現代社会へ立ち向かい、起業という現在も続く挑戦の中で成功 失敗を繰り返し
1つの個人的な"答え"に近いモノにたどり着いたからなのかもしれない。
この東南アジア放浪記-過去編(2019-2023)
と
いま現在リアルタイムで暮らしている
東南アジア放浪記-第二章(2024.06現在)
の狭間 分岐点にこの"答え"は存在している感覚だ。
この答え合わせをこの記事を通じて、自分自身の変化の記録を残そうと思ったのが大きなきっかけでもある。
話をバジャウに戻すと
彼らについて
特に日本人向けに取り上げられてる内容は
大量のゴミの中で暮らす、貧困層の東南アジア人。
どうしても可哀想というイメージで作られた情報ばかりだ。
それに違和感を覚えたのは、上記の理解の解像度と個人的な"答え"へが見つかってからだ。
前置きがずいぶん長くなってしまったけど、このバジャウ族とマツダヒロムを通してのべ4年間関わってきたおれの気持ちをみんなにシェアしたい。
当初2020年ごろの彼らと出会ったばかりのおれの価値観では
汚ねぇ
臭い
貧乏
物乞い
根はいい奴らかもしらんが、関わる必要はこれと言ってない
東南アジアのよく見るスラムの住民
という印象をバジャウに持っていた。
ある意味、こんなところで生まれ育って可哀想だな。
運がなかったな。
という率直な感想のみで、コミュニティ内でもヒロムといる事で直接的に問題が降りかかることもなく
ある種、特別なコミュニティに入り込めてネガティヴイメージよりも目の前が楽しかった。
実際に彼らと漁に出たり
海で遊んだ思い出は、きっと一生忘れることはないだろう。
彼らとの生活、活動はおれの持っていた日本。という価値観の世界を忘れさせてくれた。
みんなも当たり前、常識というものを今一度、立ち止まって考えてほしい。
そして今回1番伝えたいのは
貧困を可哀想という価値観で見るのは少しズレていると思う。
という事。
チャリティー
貧困問題、支援活動と聞くと施しのイメージから
可哀想
という図式になってしまうのは当然おれも理解出来る。
ただ、彼らは資本主義社会の中では
持たざるものたち=可哀想
という先行したイメージだけであり
彼らの価値観、暮らしの中では
笑顔が絶えない家庭、彼らが大切にしている生活様式や文化のなかでシンプルな暮らしをしている。
そこには今の日本人に足りない幸福感や充実感は溢れかえっている。
わざわざ可哀想という価値観や色眼鏡で見られなくても彼らの生活の中にはたくさんの幸せがある。
こちらの土俵、常識をあまりにも押し付けてはいないだろうか?
少なくともおれは彼らを見ていると、日々生きていることを強く実感する事が出来る。
実は与えているモノより受け取っているモノの方が大きい事に気付いた。
問題としては彼らの生活様式に都会の大量生産、大量消費
プラスティックなどのゴミ問題は絶えない。
また、当たり前に資本主義社会と隣り合わせの生活は
彼らを迫害、差別することに拍車をかけている。
しかし彼らが本当に恵まれおらず、可哀想と施しを受けるべき対象なのか?
-Simple Life-
それはきっと画面越しでは伝わらない"答え"なのかも知れない。
小難しい個人的な価値観について最後まで付き合ってくれてありがとう!!
※バジャウ族での生活の事については短編集で紹介していこうと思う。
バジャウ族を取り巻く環境、おれを含むヒロムに惹き寄せられる数多の社会不適合たちとの出会い。など笑。
現地バジャウ族へ行ってみたい人はInstagramにてヒロムでもおれでも連絡ちょうだい。
それぞれの"答え"を見つけに行こうじゃナイカ。
次回、東南アジア放浪記-フィリピン過去編⑩コロナワクチンからの逃走 サーフィンアイランドへの移住