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入居申し込み時に預かり金を要求する不動産屋は避けるのが賢明
漫画『正直不動産』は不動産屋の裏側を描く。
不動産取引のからくりや不動産業界の悪習を知ることができる。
今回のテーマは『預かり金』。
西岡は三浦夫妻に物件を押さえる名目で預かり金を要求する。
その直後、家賃を1万円上げると管理会社から連絡が入る。
担当を引き継いだ永瀬は三浦夫妻と対面する。
「いかがでしょう。1万円値上がりしたとはいえ、設備や相場から考えれば、まだお得な物件です。」
「でも、なんか後味が悪いわ。キャンセルしましょうよ。」
「その場合、当然預かり金は、返ってくるんですよね?」
「もちろん、返ってきますよ。まともな不動産会社だったらですけど。」
不動産屋によっては賃貸物件の入居申し込み時に預かり金を要求する。
預かり金(申込金)とは...
申込金は、物件を確保するための役割ですが、実際のところ、「入居する意思が本当にあるのか」確認するために求められているケースが多いです。
なぜなら、賃貸の申し込みは簡単で「とりあえず申し込みだけして部屋を押さえておくか」と申し込み、契約直前にキャンセルをすることが非常に多いからです。
キャンセル対策のために預かり金を要求する。
通常、契約書に捺印する前にキャンセルすれば預かり金は返還される。
しかし、悪い不動産屋は...
「でも、正式契約を結ぶのは審査が通ってからで、まだ契約書に印鑑を押していないんですよ。」
「ええ。ただし、すでに重要事項説明書をお渡しし、宅地建物取引士である西岡が、奥さまに重要事項を説明していますよね。印鑑は押してなくとも、口頭で契約は成立していると主張するでしょうね。」
重要事項説明書を説明した時点で契約成立を主張する。
もっと悪い不動産屋になると...
例えば、「大家が入居に同意した時点で契約成立」「申込み完了時点で契約成立」としている不動産会社も存在する。
申し込みした時点で契約成立を主張する。
こんな不動産屋に当たるとトラブルに巻き込まれる予感しかない。
無知な借主ならば不動産屋の言いなりになるしかないだろう。
知恵のある借主ならば対抗するだろうが余計な手間がかかる。
預かり金を要求するのが当たり前なのか?
東京都などの自治体では、不動産会社に申込金を要求しないよう指導しています。
自治体から指導が入るほどなので当たり前どころではない。
いまどき預かり金を要求する不動産屋は避けるのが賢明だろう。
仮に、その不動産屋を利用する場合、契約成立のタイミングを確認すべき。
契約書に捺印する前ならばその不動産屋は見送ったほうがいい。