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プロパンガス料金の値下げを交渉してみた

新居を決めた。


続いてプロパンガス料金の値下げを交渉する。

プロパンガスは都市ガスに比べて高い。

特に、旧居のガス料金は馬鹿高かった。

その標準料金はこんな感じ。

  • 基本料金 2,200円(税込2,420円)

  • 従量単価 730円(税込803円)

一人暮らしでも冬場だと月10,000円くらいかかるかもしれない。

それは避けたかったので旧居ではガスを契約しなかった。


それゆえ物件探しの際にはガス会社も考慮したい。

しかし、不動産屋に何度聞いてもガス会社を教えてくれない。

契約時にようやく教えてくれる。

まさにガスガチャ。


ガス会社のホームページを確認する。

標準料金が載っていた。

戸建て向けの料金はこんな感じ。

  • 基本料金 1,500円(税込1,650円)

  • 従量単価 540円(税込594円)

旧居のガス料金が馬鹿高かったので安く感じる。


東京都の相場を調べてみた。

いくつかの団体が平均価格と適正価格を公表している。

なお、適正価格とは団体が推奨する価格のこと。

平均価格はこんな感じ。

  • 基本料金 1,692円(税込1,861円)

  • 従量単価 570円(税込627円)

適正価格はこんな感じ。

  • 基本料金 1,500円(税込1,650円)

  • 従量単価 280円(税込308円)

従量単価は交渉の余地がありそうだ。

ただし、適正価格まで値下げするのは難しいかもしれない。

実現可能な目標を定めておく。

もともと平均価格より安いので控えめがいいだろう。

標準料金の10%割引といったところか。

  • 標準料金 540円(税込594円)

  • 10%割引 490円(税込539円)


他にも交渉に使えそうな材料を準備しておく。

プロパンガス料金に設備費用を上乗せするのを禁止する動きがある。

その最新ニュースを押さえておこう。

LPガス代、エアコンなどの費用上乗せ禁止25年春から 新規が対象

経済産業省は22日、賃貸集合住宅向けのLPガス(プロパンガス)料金について、エアコンなどガス供給と関係のない設備費用の上乗せを禁止する制度改正を、2年早めて2025年春に実施する方針を示した。 

朝日新聞


いざ交渉へ。

私「料金を確認したい。」

女「担当から今日中に連絡する。」

間もなく着信。

男「基本料金は1,500円。従量単価は530円。」

想定内の回答。

私「色々調べたけど従量単価の適正価格は300円。安くしてもらえないか。」

男「530円は相場通りの価格。300円なんて聞いたこともない。」

案の定、突っぱねられる。

私「少しでいいから安くしてよ。」

男「正直無理。」

私「お隣さんに黙っているから安くしてよ。」

男「正直無理。」

私「10回お願いしたら安くしてくれるよね?」

男「正直無理。」

おねだりも空振り。

私「来春から設備費用の上乗せが禁止になって安くなるよね?」

男「それは700円とか高いところの話し。ガス器具以外の上乗せが禁止。」

私「いずれにしろ大家が払うべき設備費用を店子に押し付けているよね?」

男「そうだけど…」

私「それって業界の悪習だよね?」

男「上と掛け合ってみる。」

私「よろしく。」

話題を変えたら反応があった。

間もなく着信。

男「お隣さんに明かさない条件で490円。」

私「ありがとう。」

目標を達成したので交渉終了。


後日、ガスの開栓に立ち会う。

契約書を見ると『480円』!?

男「気がついた?」

私「誰かが気を利かせてくれたね。」

目の前にいるその人こそ例の担当だった。


今回の成功要因をまとめておく。


一、交渉材料を下調べした。

値下げ交渉の場合、相場を調べておくのは当たり前。

それだけでは物足りないので関連ニュースを調べておいた。

無手では交渉にもならない。


二、リハーサルをした。

リハーサルをしておけば交渉中に言葉に詰まることもない。

今回は事前にこの記事を下書きしていたのがリハーサルになった。

話が途絶える時が交渉が終わる時。


三、和やかな雰囲気を作った。

交渉中は相手を軟化させることを意識する。

何度も冗談を言って相手に苦笑してもらった。

「仕方ないなあ。」と思わせたら勝機。


ちなみに、賃貸では借主が勝手にガス会社を変更してはいけない。

貸主がガス会社と設備費用の無償貸与契約を交わしている場合がある。

契約を解除する場合、違約金が発生し貸主が精算しなくてはならない。

その契約がない場合、ガス会社を変更できるかもしれない。

貸主にガス会社を変更してもいいか相談してみるのも一手だろう。

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