
レゴで製作する国鉄電気機関車EF63(Cアンテナ付き)
前回の投稿から3ヶ月以上経ってるってマジ?
遅くなって申し訳ないです、と思ったけど僕の記事待ってる人は多分いないですね。
他にも書き途中の記事があるのでぼちぼち更新していきます。
前回(https://note.com/euro5376/n/nae05f7adb5aa)のEF62に続いて、EF63の紹介です。
今回製作した車両は、EF63という電気機関車です。
EF63は、急勾配である信越本線の横川〜軽井沢間が、レール以外に歯車が付いて空転しないように設計されているアプト式から、レールと車輪の摩擦のみを信頼する粘着式に転換されるのに合わせ、1962年から誕生した同区間専用の峠の補助機関車です。
前回紹介したEF62は、この区間以外の信越本線や高崎線などへの直通して牽引も行う機関車ですが、EF63は完全に横川〜軽井沢の急勾配専用として開発されました。
そもため、完全にこの区間に特化した装備を持ち、牽引力確保のための圧倒的な重量や、電磁吸着ブレーキ、過速度検知装置、自連・密連両用連結器や、多種多様なジャンパ連結器、一部形式の電車との協調運転用装置などを備えていました。
また、横川〜軽井沢間では最大傾斜66.7‰(1000m進むごとに66.7m上がる)であったため、重心が車体の中央に来るように設計すると、勾配区間で軸重の偏りが発生するため、実車では軽井沢方のスカートに死重を載せることで、あえて平坦区間での軸重の偏りを発生させています。

この重しを外すことで、軸重を均等に分散させることもできる
説明が長くなってしまったので、より詳しく知りたい方はWikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/国鉄EF63形電気機関車)や、その他資料をご覧ください。
この機関車の、レゴでの製作も例に漏れず2020年あたりから計画し、設計は2022年の末に取り掛かりました。
といっても設計当初は、EF64の顔面部分をほぼそのまま流用しただけの手抜き設計で、本格的な設計開始というよりも息抜きの軽い気持ちで設計といった感じでした。
その後、設計をどういった感じに進めていったかはあまりよく覚えていませんが、
3月に車体の外部分は完成させました。
ただその頃の設計では、実製作した時に強度を保てず歪みが発生するのは自明でしたので、一旦設計をお蔵入りしていました。
ただその後、丁度4月にレゴトレインビルダーの方々と横川の鉄道文化むらを訪れたことでモチベーションが上がり、少しずつ強度確保のために設計を変更し、最終的に6月に設計が一旦完成しました。
ただ、この時点の設計は屋根上部分に実車と異なる部分がありました。しかし当時はそのことに気づかず、そのまま実製作へと移っていきました。


そして設計完成から1ヶ月と少しが経った頃にパーツを発注しました。
ただこの時いくつかのパーツかを発注し忘れたため、足りない分をブリッカーズで発注して凌ぎました。
そして8月にパーツが全て届いたのを機に製作を開始、台車の組み立てから始めて先頭部、面倒な構造のブロワー部分、屋根上の順に製作していきました。
最初は車体側面の脆弱さに本当に耐久性に問題がないか、かなり不安になってましたが、最終的に通常走行や多少の輸送であれば耐えられるという結果が出たので晴れてEF63の実製作が完了し、2台落成しました。

そして前回の記事で書いたEF62と同時に2023年の国際鉄道模型コンベンションにLゲージ卓として展示しました。
他のEF58-61とEF64も公の場で展示するのはこの時が初めてでしたが、個人的にはEF62とEF63がこの時のメインだと思って参加していました。
しかしEF62とEF63のPPで14系「浪漫」を牽引してしばらくも経たないうちに、EF62の台車が踏切に引っかかることがあり、時に破損を引き起こすことが判明し、即座にEF62の運用を停止しました。
EF62が運用できないとなるとEF63の運用も止めざるを得ず、「浪漫」の牽引機をEF58-61に変更し、この後はEF63は一度横軽区間の回送のイメージで重連単機で動かしたのみ、EF62に至ってその後は一度も運用させることなく、2023年のJAMでの運用は当初の想定よりもしょぼいものになりました。
更にこの時は投稿主が受験生だったため、JAMへの参加は1日間のみだったこともあってEF62の改修もできず、不完全燃焼な結果になりました。

さながら横川運転所で休むEF63のように見えなくもない?

これが実現できただけでもEF62とEF63を完成させた甲斐があったと感じた
そしてその後、EF62の台車改修やEF63の屋根上の設計を正しい設計に変更し、今年2024年の国際鉄道模型コンベンションでようやく本格的な運用につかせることができました。


分かりにくいが浪漫をEF62とPPで牽引している
こうして何とか形にして、運用面でのトラブルも解消したので今後はいろんな方面で活躍させていきたいですね。
できればぶどう色2号のEF63もDark Brownで再現したいですし、過速度検知器の再現とか、より細部の改修もしたいですね…..
ここまで読んでいただきありがとうございました。