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TOEFL・IELTS以外にOETという道があった。

こんにちは。この記事ではOET(Occupational English Test)という

「海外で働きたい医療従事者向けの英語試験 」

についてOET運営サイトを調べた上で紹介しようかと思います。

OETとはどのような内容の試験なのか?

以上のリンクで調査してもらえると詳細が分かると思いますが

「英語圏で医療専門職として登録、就職するために求められる英語能力」

を測る試験です。外国人医療職者は規定の英語試験をパスしないと、オーストラリアといった英語圏の病院において就業が認められません。

また、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスなどの国々ではビザの申請にもOETのスコアを利用できるようです。

以下のページで詳細を確認できます。

最近ではアメリカもOETを受け入れる方針を打ち出しました。

OETがECFMGとフロリダ看護委員会、オレゴン州看護委員会により正式に認められたようです。以下のページで確認できます。

試験内容ですが、

Reading: 医学関連のトピックから出題

Listening: 医学講義や患者診察の録音から出題

Writing: 症例の紹介状を執筆

Speaking: 約15分間 患者役のネイティブと医療面接

の4つのパートになっています。

私が豪州病院に入職した時はIELTSかOETで全項目一度に7以上取らなければ看護師免許を登録できませんでしたが、今現在、豪州ではIELTSもOETも6ヶ月間で二回受け各項目で7以上、B以上取れば免許登録ができるよう改訂されました。(TOEFLやPTEなど学術英語試験のスコアも利用できるので詳細は以下のサイトで参照)。

(English language skills registration standard (medical)またはEnglish language skills registration standard(Nursing and MidwiferyのPDFを参照)

OETのメリットとは?

それは、

「TOEFLやIELTSを受けずとも海外臨床経験の機会を得られること」

でしょう。

TOEFLやIELTS、特にTOEFL iBTは広範囲で学術的内容の英語力を訴求してくるので医療従事者にとって聞き慣れない英語がこれでもかと浴びせられます。私もTOEFLのリスニングでシェークスピアの演劇についてとか天文物理学の講義を聞き取るのはきつかったです。

一方、OETでは医療に関わる英単語しか基本的に訴求されません

特に指摘したいのはIELTSのライティングなのですが、私や周囲の日本人も含めた留学生はIELTSで安定的に7を取れないことで苦しみ、IELTSを断念する方が少なくありませんでした。

しかし、OETに切り替えたことでwriting でBを取れたという話はよく聞きます。

OETのデメリットとは?

OETのデメリットとして、まず

「受験機会が限られている」

ことが言えます。OETは日本で受けると大阪しかテストセンターがないのと、一ヶ月に一回しか機会がないです。しかもこれは医師、看護師向けのテストに限られています。一方、TOEFLは週に一回開催していますしIELTSならば東京と京都でcomputer based であれば毎週開催しているようです。また、

「受験費用がお高いこと」

が言えます。OET は豪ドル$587 日本円で46960円(1ドル80円換算)、IELTS は26400円、TOEFLはUS185で、110円換算でも20350円です。お医者さんならまだしも、看護師の給料から毎月一回受験して5万程ってキッツイと思うんです。また、マイナーな英語試験なので、

「試験対策をどうすればいいのかわかりにくい」

のもデメリットです。TOELFや IELTSの試験対策って日本にもあると思いますが、OETはなかなか聞いたことがありません。今はオンライン英会話学校などでコースを提供しているそうですね。以下、オンラインでOET対策してくれる英会話学校の一つですが、OETを解説してくれてます。(注:回し者ではありません)。

以上のOETのメリット、デメリットを考慮して、

英語圏の病院に臨床留学したい、または就職したい時

・最初からOET対策を優先すべきか?

私の経験から申し上げると、

医療経験豊富だが英語初学者の方、時間的に切羽詰ってる方は、

OETを最初から対策した方が良いと思います。

海外大学院進学も考慮している、また時間的余裕がある方は、

IELTS(イギリス、オーストラリア、カナダなど)TOEFL(アメリカ)を対策することを推奨します。

前述の通りIELTSなら一回の試験で全項目7以上をとる必要がなくなりました。豪州で出会った友人達ですが、平均スコアが7とか8なのに、

ライティングだけ6.5だった〜(泣)スピーキングだけ6だった。。。など

一度に全ての項目で7を取れないことが最大のネックである方がほとんどでした。

よって、改訂された条件である

「6ヶ月以内に二回受けて各項目7以上取得すること」

なら突破可能なんじゃないかと思いました。

まとめ 

・OETは医療従事者向けに特化した英語試験である
・OETは広範囲の学術英語を勉強しなくていい
・受験機会少ない、費用高い、対策コース出回ってないのがデメリット
・OETを最初から対策するのも戦略の一つ

以上、OETのことについて書きました。

記載したサイトで事実は確認できると思いますので、

そこんところよろしくお願いします。





























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