ホニャララLIVE #037 栗林隆(現代美術家)
この回は反響が大きいんです。視聴回数ももちろんなのですが、どうにもSNSに上がる声が多く、そして熱い!ありがとうございます。
僕自身も、そしておそらくはyujiさんもとても楽しかったに違いないというのが、栗林隆さんとのホニャララLIVE。
現代美術家だが…
栗林隆さんは現代美術のど真ん中にいらっしゃるような、アート界の中でも存在感の大きな作家です。(※この言い方はご本人は嫌がるかもしれません。僕の勝手な表現です。)僕からしてみると、まさか"あの"栗林さんが出てくださるなんて!というようなお方。ですから反響は大きくて当たり前なんですが、どうもこの反響は作家としての栗林さんに対してというよりも、栗林さんが発した言葉、栗林さんのvibes、あるいは栗林さんを媒介にして発せられた「何か」によるものなんじゃないかという気がしています。
僕は配信が始まるまでは、がっつりアートのお話を伺うつもりでした。栗林さんの創作のテーマのこと、現在拠点とされているジャカルタのアートシーン。アジアとヨーロッパの両方を知る方ですから、その違いや考えの特異点など。いくらでも聞きたいことはありました。
宇宙
ですが、蓋を開けてみればそんなことはぜーんぶ宙に放り出され、話は宇宙規模になりました。あえていうのであれば、みんなが感じていたけど、言語化せずにいた、もしくは出来ずにいたことを、栗林さんが言いえてくださったという感じでもあります。それが一言でいうと宇宙のことです。
宇宙のことというのは、様々な言われ方をします。ここで言う宇宙は天文学の話ではありません。すでに過去の人たちによって「名前」を与えられているものも多数あります。神智学的な観点も交えるのであれば、「アカシックレコード」「宇宙〇〇」、北欧神話でなら「ユグドラシル」、仏教世界では「悟り」や「解脱」も近しいニュアンスかもしれません。
ただ、ここではそれらの名前を用いて表現することはやめようと思います。実際、栗林さんとの会話においても用いていません。「宇宙」という単語や「上」という単語は使いましたが、それも曖昧な表現に留めているとも言えます。受け取り方は人によって若干異なるでしょうから、それを括る必要もないのかなと思います。
宇宙がどうした?というのはぜひアーカイブをご覧ください。結局2時間喋りましたが、時間をとんだんじゃないかというくらいあっという間に感じました。前半は現在富山県の入善という町で開催中の個展に出展している『元気炉』という作品について話しているのですが、まさしく今回のホニャララを観ると元気になります(笑)
僕も多分アップデートしました
僕自身にも今回の配信を通じて少し変化があったように感じます。僕は精神世界と物質的な世界と、その両方に興味を持っています。そしてそのように言ってきました。しかしこの時点ですでに精神性を分けて考えてしまっているのだなと思うようになりました。これまで思っていた以上に、分けがたいものだと今日現在は考えています。
ホニャララLIVEの見方も少し変わりました。自分のものだという意識は元々薄かったですが限りなくゼロに近くなりました。ただ、僕に必要なものであることには違いありません。栗林さんの言葉は、観てくださって感想をSNSにあげてくれている人たちと同じように僕にも必要なものだったのだろうと思います。
逆にゲストの皆様にとっても、ここに出てくださることに何かしらの意味があるのだと思いますし、そうであるように努めます。
あと、個人的なことを書くと多分お酒をやめることになると思います。なんかそんな気がしました配信後に。いや友人と一緒の時はきっと飲むけど(笑)
長いけど、最初から観ていただけると嬉しいです。話も含めて本当に良い流れです。そして最初から出てくる謎の「8月」と言うキーワード、これをお楽しみに(笑)
美術館からの配信予定でした
本当ならば入善にある「下山芸術の森 発電所美術館」にて現地から配信を計画していたのですが、緊急事態宣言に大雪にと相まってオンライン配信となりました。でも作品は絶対に体験したいですし、願わくばそこでもう一度栗林さんとyujiさんとおしゃべりしたいものです。栗林さんをご紹介してくださったのは、過去にホニャララに出てくださった羽田賀恵さんなのですが、何ともありがたいご縁です。
ちなみに、ホニャララLIVEは時々トラブルが起こるのですが、トラブルが起きる時はなんか面白いことも起きるのです。過去の例だと接続トラブルのうのたまごさんの回、(中)の人不在で始まったのAZさんの回などはおしゃべりも大盛り上がりでしたが、今回も実はちょっとしたトラブルでスタートが5分くらい遅れたのですが、結果大盛り上がり。トラブルに強いホニャララLIVEです。
2021年1月9日