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芸術はマズローの欲求でどこに属するのか?

【芸術は魂の栄養】そして【スピリチュアルは心のビタミン剤】

人生の後半を生き始めている私は、そう思っています。
これは、自分の実体験によるもの。

noteでは、アートな日々とアートならざる日々(お酒とか美味しいモノとか、旅とかお酒とか・・・?笑)について
つれづれに書いていこうと思います。

「アート」というとどんなものを思い浮かべるでしょう?

Wikipedia先生によれば
【アート(英語:Art)とは芸術、美術、間接的に社会に影響を与えるものである。】とあります。

私は2歳くらいの頃から、母に読み聞かせられる絵本が好きで
しまいには全部覚えてしまい
自分が母に読んで(まだ読めないから暗記?)あげてた程だったようです。

さすがにその頃の記憶は無いのですが
物心つくころには、本がとにかく大好きで
祖父母の家に夏休みや冬休みに、弟と長期で預けられていても
(父が教師、母が会社員の共働きだったので、長い休みはそんな感じでした)
従姉妹たちと外で遊びまわるのも好きだけれど
部屋の隅っこで一人で本を読む時間が
無上の喜びでもありました。

以来、私の人生から「本」が消えたことはありません(笑)

鍵っ子だった私と弟の2人で待つ夕暮れどき

古いい木造の教員住宅の一室で
壁によりかかりながら読んだ本

雨の日に外で遊べなくて
静かに降る雨の音を聞きながら
布団に寝転がって読んだ本

風邪で熱を出し
氷嚢の中でカランと音をたてる氷が
自分の熱溶けてゆくのを感じながら
冒険の本を読んではうつらうつらし
まだ見ぬ場所を夢見た時間

思春期の頃
生きる意味を探し出したくて
背伸びして読んだ哲学や精神世界の本

それはやがて、私の血や肉と混じり合い
美術や映画、そして演劇の世界へと
嗜好の幅を広げてゆくこととなりました。

ここで話は少し、色合いが変わりますが

アメリカの心理学者である”アブラハム・マズロー”が提唱した
「人間の5段階の欲求」というのをご存じでしょうか?

ピラミッドの形で表現されるその欲求の階層の1番下は

1.動物や人間が生きるための本能的な欲求
そこから
2.安全・安心な暮らしへの欲求
3.仲間意識、社会の中に身を置きたいという欲求
4.他者から認められたい、地位や名誉を得て尊敬されたいという欲求
そして最後に
5.自分の力を活かして自分らしく生きたいという自己実現の欲求

それが人間にはある、という理論です。
実はマズローは晩年、更に上の段階
6.自己超越
というのがある、と発表しています。

これを知ったとき、
「芸術が生活の中に溶け込んでいるのは、どの状態なんだろう?」
と考えました。

例えば

戦争の最中、生と死が隣り合わせの毎日の中でも
子どもたちは、土の上に棒切れで絵を描いて遊びます。

ユダヤ人の「アンネ・フランク」は、隠れ家生活の中で
日記を書き、詩を書いて未来を想像し、創造していました。

俳人の「種田山頭火」は、
家族の幸せには恵まれず、晩年は乞食となり施しを受けながらも
死ぬまで句を詠み続けたと云われています。

こんな風に
芸術(アート)とは時に
『生きることの根源的欲求』にも匹敵するくらいの力があるのではないでしょうか?

食欲を満たし
睡眠をとり
排泄をし
生殖行為を為す

それだけではなくそこには

喜びや希望を見出すとか
哀しみを昇華させるとか
苦しみを吐き出す手立てとか

そういう『感情を揺り動かす』力があるように思います。

心震える音楽に出遭ったことはありますか?
一枚の絵に心を奪われたことはありますか?
一遍の映画に、涙したことはありますか?

芸術(アート)は人の心を動かします。
人生に「彩りとほんの少しのスパイス」を与えてくれるものだと思います。

私は、そんなアートについて、自分目線でいろんな方に紹介したり
人それぞれが生きる人生こそ”その人だけのアート(創造)作品”である
ということを、この場を通して伝えしていきたいな、と思っています。


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