001 石岡瑛子展
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/eiko-ishioka/
「アートとコマースのマリッジ」という言葉を石岡瑛子は使うが、むしろコマースの要素、大衆に届けようとする意思こそが創意工夫を生み、アートとしての表現の強度を高めているのだと思った。
自分のためだけに何の制約もなく作品を創るだけでは、この強度は生まれないのではないだろうか。
途中、Miles Davisの”TUTU"や、Bjorkの”cocoon”といった、これまでも何度も触れてきたはずの作品が展示されていたのだけれど、自分がいかに音以外の要素を取り零していたのかが分かって愕然とした。
表現はひとつの要素だけから成り立っているわけではない。この世界と同じ様に。
能く生きるとは、いかに理解し、いかに発することができるか、ということなのかも知れないと改めて思った。
そして世界を理解するための手段として、展示会という”場”で作品に触れるということは非常に有効な手段であるように思う。
展示会の後半は、作品を観ながら、自分はどう生きるかということばかりを考えていた。
晩年にもう一度行きたい展示会。
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