杉本商店
おはようございます。たぶん今日が城崎温泉旅行の最終回かも。どうしても触れたい工芸品との出会いを書きたいと思います。
今は完全に途絶えた桑細工です。
城之崎温泉では、志賀直哉が滞在したことで有名な三木屋さんと、西村屋さんがとても有名です。西村屋さんの少し先に、古びた見過ごしてしまいそうなお店がありました。
そこに杞柳細工のかごが見えたので、はいってみることにしました。
おばあさまが接客してくださり、伝統工芸品の札はついていませんでしたが、手ごろなかたかけバッグがありました。西村屋さんでみたものほど洗練されてはいませんでしたが、半分以下の価格でしっかりした作りです。みた瞬間に購入を決めました。ふと他の商品に目をやるとすばらしいタンスがありました。
お父様が作成した、桑で作ったものだそうです。取っ手は柿の木でつくられている大変凝ったものです。これは非売品で最後の作品だとおっしゃっていました。桑細工は200年余の伝統をもつ美術工芸品で湯呑や橋などは高血圧や中気にきくおまじないとして知られていたそうです。樹齢2,300年の老木を10年くらい陰干しして製品としてつかえるものはその中かから3割程度という、気の遠くなるような貴重なものです。Σ(・□・;)
さすがにこうなると、すたれてしまうのもやむなしと言わざるを得ません。。_| ̄|○
ちょっと見てください。
この城崎温泉に二日滞在しただけでこれだけの工芸品と出会えたのですから、まだまだ眠っているものが全国にたくさんあるでしょう。でも時間との闘いです。今日はこの辺で。次回は、振り返りをお送りします。和文化グランプリ出品作品 電気スタンドの制作秘話、城崎温泉旅行編 最終回としたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。
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